RCA 3C33
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私のオーディオ

 

LuxmanのKMQ-60(50CA10)の補修用にOY-15−5を探していて、偶然手に入れたもの。
ジャンクを承知の上で落札したら近くなので取りに行って、出力トランスだけ断線していないことをテスターで確認して、持ち帰ってSWを入れてて見たら、真空管は点灯するし、ミニコンポのSPを繋いでみたらガリガリバリバリという雑音の中でかすかに音楽が聞こえる。これは若しかすると修復できるかもしれないと判断。
これは予備に後で手に入れた元箱入りの3C33。真中にMfgd. by RADIO CORP. of AMERICA(これが通称RCAの正式社名)。右下にMAR 27 1969とある。

ついでに回路図(AUDIO別冊、管球式アンプ自作マニュアル、電波新聞社、1977年)を貰ってきた。このアンプもその当時、今から25年程前に友人に依頼して作ってもらったもので、暫く使っていたが調子が悪くなって放置してあったとの事。

レストアは入力のVR、バイパス電解コンデンサー、初段の回りのCR、入力のRCA、初段のソケット、コネクター等を交換したら呆気なく直ってしまった。DCバランスの調整は、3C33のプレート間の電位(下図の2番と3番)がゼロになるようにと言うだけ、あるいは出力トランスのBとP1、及びBとP2が同じように7V前後になるように100ΩのVRを回すだけ。

回路図(上野忍氏設計を電源部だけ真空管からダイオードに変更)

構成は極く標準的な三極管PPで:

  • 初段:6J5(Ken−Rad)
  • 位相反転・ドライバー:6SN7(NEC)
  • 自己バイアス
  • 出力:3C33(勿論RCA)
  • トランスは全てLuxman(9F220、OY15-5)
  • ヒーターは交流点火
  • B電源は真空管ではなくて、ダイオードに変更されている。
  • NFB:8dB

この3C33は誰がつけたの知らないが”ジャンボどんぐり”というあだ名がついていて、6C33を数分の一に小さくしたような恰好をしている。恰好は大変似ているが、3C33と6C33とは構造も性能も全く無関係。ちょうど2A3を2個分まとめて封入したようなもの。

RCAが1940年代に軍用に多分送信管か制御管として作ったもので、民生用は無くて軍用のJANしかない。その後真似して作った所が無いので、RCAの純正しか手に入らない、貴重な古典管の類に属する。若しかすると第2次世界大戦の末期に米軍のプロペラ戦闘機か、通信兵が担いでいた携帯無線機に使われていたものかもしれない。

プレート損失15W,シングルで7W位、AB級PPで15W位。2A3に比べてドライブ電圧が半分で済むので、ドライブは簡単。前段はロー・ミドルμの三極管で済む。

後になって開発された、Hi-Fi用のようやたら暴走しないので安心して聞ける。音は8045Gのような迫力は無いが、2A3系の歯切れの良い透明感のある綺麗な音。

VLZに耳をくっつけてもノイズが全く聞こえない。デジタルテスターとオッシロ測定してみたら、0.12mVと0.14mVと真空管メインアンプにしては大変優秀。3C33のμが2A3の倍くらいあって、電圧増幅は低μ管で済んでいるためか、大きなシャーシ(30X50cm)に電源回路と電圧増幅が反対側に来るように組んであるためか?なお手元に初段の6J5が3本有るが、そのうち1本は在留のイズが1.2mVと高く、聞き比べると歪っぽいのが判る。やはり初段はノイズの少ないものを選別すべき。

3C33PPアンプを作ってくれる所に「手作りアンプ工房VALVES’WORLD」さんがあります。
手持ちの球とかトランスを使って、オーダーメードのアンプを作ってくれるとのこと。また手持ちの部品も譲っていただける。実は予備用の3C33を入手したのもここからです。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tossie/koubou.html