★ ソフトのバージョンアップについて ★ ソフト会社からよくバージョンアップのお知らせが来ます。 なんでもバージョンアップすれば良い訳ではないと言うことについ て考えます。 ◎頻繁にバージョンアップするソフト販売会社の事情 ソフト販売はある一定のところまで売れると、なかなか売れなくな ります。需要が満杯になればそれで終わりですよね。 しかも売ってしまったソフトは、そのサービスとして、常にサポー トとハードの進化によるドライバーなどの更新をしなければなりま せん。 そこでソフト会社は頻繁にバージョンアップすることによってさら なる売り上げを作り出すことになります。 アップが本当の意味での進化ならば良いのですが、そのソフトの欠 陥を修正することでバージョンアップとしてお金を取ろうとする会 社も見受けられます。 ちょっとつきあい切れないですよね。 ◎バージョンアップで注意するべきこと 一般的な注意事項はここで省略しますが、同人誌を創る! という ことで注意しなければならないことがあります。 それは「ソフトの機能向上が必ずしも印刷に反映されない」という ことです。 例えば、フォトショップのVer.8ではライン、文字、矩形などがベ クトルベースになったということが「売り」です。間単にいうとギ ザギザがなくなってきれいな文字や図形ができるということです。 でも、じつは印刷会社で印刷すると、もともとのジャギ(ギザギザ) のあるものとして印刷されてしまいます。印刷会社自身がこの機能 に対応していないのです。 イラストレーターでは、透明化機能がつきました。これは画像を透 明化することによって、その下にある文字が見えなくなるという事 態がなくなります。 でも実は他のソフトにその画像を持っていったり、印刷するとこの 機能は死んでしまいます。だから、画面で見たイメージと違った、 場合によっては文字が見えなくなった印刷物ができてしまいます。 それでは役に立ちませんよね。 ですから新バージョンの機能は必ずしも印刷に役に立つとは限らな いのです。・・・・う〜ん、混乱ですよね。 ◎こういうソフトは印刷だけのためではない。 マルチメディアの時代。ソフト開発会社は「印刷する」だけに新開 発をしていません。売れるためには用途の拡がりも必要という判断 もあるでしょう。 先ほどの機能は、じつはホームページ作成などには役に立つのです。 ・・・というわけで、新バージョンは一体何のための「新」なのか をよく研究してから購入してください。 ◎現実は・・・・ PICOのフィルムセッタ(カラー印刷に使うフィルム出力機)は 高いお金を払ってポストスクリプトレベル3にアップしてあります。 でもまだ信頼性に関しては不安もあります。 フォトショップはVer.5.5、イラストレーターはVer.7、 クォークはVer.3.3、ページメーカーVer.6.5 ・・・・ これらは一つ前のバージョンですが、このあたりがPICOの現実 的な基準でしょうか。

★ 多色刷りデータの作り方について ★ いちおうホームページにも掲載されているのですが、多色刷りデー タの作り方について解説します。 今までに入稿された方のデータにはいろいろな作り方をしています。 例えば、 (1)グレースケール版を2色なら色分けした2ファイルを作る。 (2)グレースケールモードでレイヤーで2つに分ける。 この2つの方法が一番多いようです。でも後述するように作成デー タの内容によっては欠陥があります。 また、ダブルトーンモードではどうかという質問もありますが、多 色を使った表現範囲の拡大の1手法ではありますが、我々の言うよ うな「多色刷り」とは趣旨が異なります。でもこのことを理解して いれば一つの方法であることは確かです。 さて、PICO推奨の方法(3)を整理します。 それはCMYKモードを使って、C(シアン)、M(マゼンダ)の チャンネルを使います。Y(イエロー)、K(ブラック)版は使わ ないで白で塗りつぶしてしまいます。 それでCMのみにて2色版を作るわけです。 これでは「色」の雰囲気が解らないという方には、それぞれスポッ トチャンネルを利用して作成し、表示色を変えて仕上がりを想定で きます。またCMYKチャンネルの色を変えることが出来るはずで すが、その方法はちょっと忘れました (-_-;)。調べておきます。 さてこの方法では印刷版への出力のときに、CMそれぞれの出力角 度で出力されそれでモアレが出ないようになっています。そこが上 記(1)(2)の方法と異なります。(1)(2)ではデフォルト で45度のアミ点になり複数版が同角度で重なり合います。これは モアレがでる原因になります。 ですからそれぞれの色が互いに重なり合う画像の場合には(3)の
方法が必須なのです。

★ 私のウインドウズは不安定? ★     WIN95、98、ME 等でいろいろやっているとフリーズしたり、い きなり速度がやたら遅くなったりしますね。 まあ、どっちかとい うとこのなかではW98が一番安定しているような・・。W2000は さらに安定してます。XPも改善されているそうです。 ウイルスにかかってシステムが混乱しているとかもありますが、一 般的には「システムリソースの不足」という原因でこれが起きます。 「システムリソース」とは、簡単に言うと、メインメモリーの中に あるウィンドウズの基本システムの指定席のような場所だそうです。 それでメモリー全体は余裕があるのに、このなかの一部分・リソー スがパンクして事件が起きるのです。  アプリケーション・ソフト等を起動すると、それに応じてシステ ムリソースが使われていきます。しかもたくさんのソフトを同時に 起動したり、重ねて起動していけば、どんどんシステムリソースの 空きが減っていきます。そしていつか満杯になるのです。 そうするとパソコンは自己管理ができずに不安定になり、ソフトが フリーズしたり、アプリケーションも変な動きをするようになるわ けです。 その対策の最初の簡単操作は、・・・・・・・ ◎同時に使っている複数のソフトがありましたら、必要なソフトだ  け立ち上がっているようにすればリソースの容量は増えます。 ◎フォトショップなんかでは、描画するときにはいくつものファイ  ルを開けっぱなしにしないで必要最小限にしましょう。 ◎初期画面のショートカットなどを減らします。 ◎常駐ソフトを減らします(スタートアップから外す) ◎同じ意味ですが、モニターに余計な飾り等をつけたりするとそれ  もリソースを喰います。 ◎このことの対策をとってないでやたらリソースを使うろくでもな  いソフトもあります。まあ、これは使わないことですね。  以前にはWIN自身をリセットしないとリソースが解放されない  (減らない)ソフトなんかもありました。・・どうもおかしいな  と思ったらシステムをリセットしてみるのもひとつの手かもしれ  ません。 ご注意:オペの途中でぱたっと動きが止まる(フリーズ)ことがあ ります。このとき短気な人は「だめだ、こりゃ」と叫んですぐにリ セットしてしまう人がいます。すごい人はキーボードをさらにぽん ぽんたたいたりします。それではよけいにリソースを圧迫し復旧は 不可能になります。またリセットは完全にデータは消えます。 5分ぐらいはそのままじっと待ってみましょうね。とりあえず動く ときがあります。そうすればとにかくファイル保存できます。 そのあと上記のような対策を練ってください。

★ パソコンもお休みが必要? ★ MACでの作業が忙しいときに、いきなり「爆弾発生」があるとき があります。オペレーションの最中に、ある特定のところに来ると バカッっと事件が発生したりします。 致命的なことでない事件では、オペレーションでのちょっとの操作 違いで、CTPの認識システムが狂うということらしいです。 この最初の対策は、とにかくリセットでしょうね。それもしっかり と電源を切って少し間を置いてから再度立ち上げなおすと解決する ときが多いです。 こんなときずいぶんと過去に設定されたものをやたら設定変更する と地獄に落ちますよ。 でも、なにしても解決しないでわけも解らない時があります。もう こうなると絶望的ですよね。 こんなときに不思議なことに「一晩寝かす」と朝はすっきりと元気 にパソコンが動いたりします。これは謎ですね・・・。 実は昨日の夜中、私のMACでのフォトショップがプリントを押す とガキッとフリーズして画面のすべてが消えてしまいました。 ガンガン使っている最中なので、あせっていろいろな対策を講じた のですがダメでした。 それで、しょうがない朝にすっきりした頭で考え直すか・・なんて 思ってあきらめました。 ・・・そしてその朝、なんとフォトショは何事も無かったようにプ リント命令を受け付けました。・・・ 夜から朝までに何があったのか?? あるとすればCTPの温度が冷えたということでしょうね。
それもあるかもしれません・・・。・・。謎・・。

★ あなたのパソコンの通信速度はどれくらい? ★ ADSLが普及しだしてから、いったい自分のパソコンの通信速度 はどれぐらい? なんて知りたいと思いませんか? ADSLは、ISDN回線が近かったり、回線ルートのNTT電話 局が遠かったりすると、スピードは「ズン」と落ちて半分ぐらいに なったりします。 PICOは直線で200メートルぐらいのところにNTTがありま す。現在のPICOは 1.5MbpsのADSL回線なんですが、実際の スピードは1.25Mぐらいでした。 これは早くて快適な環境です。これなら8MbpsのADSLにしても 意味ありそうです。 下記のホームページの中にこのスピードをはかれるサービスをやっ ています。ぜひ試してみてください。ADSL回線でなくとも計測 できます。計測は簡単です。        回線速度測定コーナー      http://speed.on.arena.ne.jp/

★ 「モアレ」ってなに?? ★ スクリーントーンなんかで、網点が均一に規則正しく並べられたア ミのトーンがありますよね。 こういう規則正しいトーンは「平網」(ひらあみ)といわれます。 そしてその黒いアミ点が、白に対してどれだけ面積を占めるかで濃 度「%」が決まります。 単純に白い部分と黒いアミが同じ面積のときは50%のアミと言い ます。 このような平網が2つ以上重なったときに、独特の模様が生まれま す。実験してみてください。これが「モアレ」です。 この模様はアミとアミが重なる「角度」でいろいろ変わります。 (1)アナログ(手書き)原稿の場合 モアレは「重ねばり」したときに生まれますが、うまく角度を調整 すればきれいな柄になり、たいした問題にはなりませんでした。 まあ、つぶれて汚らしくなるときもありますが・・・。 (2)デジタル原稿の場合 データで漫画を描く人たちには、このモアレの問題が大きくクロー ズアップされてきています。 デジタルとは「オンオフ」「0と1」「白黒」「2進法」というよ うにすべて2値で表現される世界です。 ですからここで描かれるものはすべて「アミ」の世界なのです。 これを、またデジタルのプリンターで印刷するというのは、もうす でに「アミとアミを重ねる」という世界なのです。 だからデジタル世界では「モアレ」は宿命です。 でもそれが「目立つ」「目立たない」という差はあり、モアレを感 じない方法もあります。 それは、それぞれのアミの「角度」を調整するということです。 CMYKで印刷される4つのアミでフルカラーはできています。 この4色はそれぞれアミの角度を変えて印刷します。本当はモアレ があるのですがそんなことは感じませんよね。 それで一般的には「15度の差以下だとモアレが目立つ」といわれ ます。 でもそれだけではありません。さらに「線数」(点の細かさ)にも 影響があります。 フルカラーほどこまかい線数(175線)だとモアレも細かいモア レになり目立たないですが、スクリーントーンほどの線数、例えば 70線ぐらいの荒さだと目立ったモアレになります。 このあたりは大きな問題です。目立つ、目立たないは人の主観です から線引きは難しいです。でも何らかの基準を立ててみたいので、 今後の課題にしておきます。

★ オンライン入稿で大きなファイルを送る ★ オンラインで大きなデータを送るときは、それがファイルで分かれ ているならそれをフォルダーで分割して1単位を小さくして送った ほうがエラーになりません。 でもひとつのファイルで、でっかいサイズの場合、普通は分割でき ませんよね。 そこで以下のソフトをご紹介します。但し、WIN対応です。 このソフトは良質なソフトです。 当社では納品済みのデータを保存するときなどに、ここで紹介する ソフトを利用してます。けっこう安定して処理してくれます。 分割したファイルでオンライン入稿する場合には、同時にそのソフ トが生成した「結合用ファイル」も一緒に送る必要があります。 この点は気をつけてください。 以下は紹介文の抜粋から構成しました。     WinFSPME32(ファイル分割結合ソフト)    シェアウェア 2000円 30日試用期間あり    入手先:(窓の杜)       http://www.forest.impress.co.jp/ これは「簡単高機能ファイル分割結合ツール」というわけで大きな サイズのファイルを任意のサイズに分割するツールです。 分割ファイルのサイズは1バイト単位で自由に設定できるほか、分 割や結合先のディスク空き容量チェックの機能もあります。 また、結合用バッチファイルを自動作成する機能もあるため、結合 時にこのソフトがなくても一発で元のファイルを復元できます。

★ ウィルスに感染しない基本的事柄 ★ PICOも、昨年からウィルス攻撃が激しくて大変だったです。 一時収まったかのようでしたが、また最近には、頻繁に送られてく るようになりました。しかも巧妙になってきています。 今までのようにタイトルに「re:」 だけ入っているというのではな く、日本語表記になったりしてます。   自分が感染したら、そのアドレス帳を使って、さらに他の人にウィ ルスを勝手に送ってしまうのですから、あなたの友人にも感染させ て、大きな迷惑をかける危険性があります。 そういう意味ではもう「ウィルス駆除ソフト」は、パソコンコミュ ニケーションには、必須のソフトかもしれません。 このソフトには「定義ファイル」というファイルがつきものですが、 これは新種のウィルスが出た場合に、いつもそれをもターゲットに する様に更新していくファイルです。 ですからしょっちゅう「定義ファイル」をダウンロードして更新し てチェックしなければなりません。当社は毎日このファイルを更新 してスキャニングしています。 だからこのソフトの場合は、「友達にもらう」って無料で済まして も、ユーザー登録してないソフトはこの更新ができませんから、新 しいウイルスに対して有効ではありません。 買うしかないですね。 もうひとつの方法がありました。 最近ではプロバイダ側のメールサーバーでウイルス駆除してくれる サービスが多く出てきました。 おそらく月数百円ですから、これに頼るのも方法です。 ・出所のわからないメールの添付ファイルは開かない!殺せ!! ・ウイルス駆除ソフトをインストールする。  ウイルス定義ファイルはしょっちゅう更新すること ・メールプレビューしただけで感染するワーム型ウイルスが急増!  さらに感染先で発見したアドレスに、自分を貼付したメールを送  りつける。 ・件名と本文が特定のスペイン語の組み合わせで届く新種ウイルス  がはやりだした。