convlog ユーティリティを使用して、Web サーバーのログ ファイルを NCSA 共通ログ ファイル形式に変換できます。このコンバータを使うと、Microsoft IIS 形式および W3C 拡張形式のログ ファイルを NCSA 形式に変換する際に、IP アドレスを DNS 名に置き換えることもできます。 NCSA 形式のログ ファイル内で IP アドレスを DNS 名に変換することも可能です。また、タイム オフセットの変換も行えます。
注 プロセス総計ログ情報を含む W3C 拡張ログ ファイルでこのユーティリティを使用すると、プロセス総計情報が失われてしまいます。
ログ ファイルをほかの形式に変換するには使用例
convlog -ii inetsv1.log -d -t ncsa:-0700 Inetsv1.log という名前のファイルを、DNS 名を使う NCSA 共通ログ ファイル形式に変換します。 GMT オフセットの修正は -7 時間です。
convlog -ii inetsv1.log -l1 -t ncsa:+0900 -o \Logfiles\Japan\ Inetsv1.log という名前のファイルを、IIS ログ ファイル形式から NCSA 共通ログ ファイル形式に変換します。GMT オフセットの修正は +9 時間 (日本時間) で、日付は日本式の表記に設定します。出力ファイルは、カレント ドライブにある Logfiles フォルダの下の Japan フォルダに保存します。
convlog -ie extend1.log -o D:\Temp\NCSALogs Extend1.log という名前のファイルを、W3C 拡張ログ ファイル形式から NCSA 共通ログ ファイル形式に変換し、D:\Temp ディレクトリの NCSALogs フォルダに出力します。IP アドレスから DNS 名への変換は行いません。
convlog -in ncsa1.log -o -d \\REMOTE_MACHINE\REMOTE_SHARE\NCSALogs Ncsa1.log という名前の NCSA 共通ログ ファイル形式のファイルを、リモート ドライブの共有ディレクトリにある NCSALogs フォルダに出力します。IP アドレスは DNS 名に変換されますが、ファイル形式の変換は行われません。
DNS 変換処理で生成されるファイルの名前は、次の規則に従います。
たとえば、Microsoft IIS ログ ファイル形式の Inetsv1.log という名前のログ ファイルの場合、DNS 変換を行わないと、出力されるログ ファイルの名前は Inetsv1.log.ncsa になります。一方、DNS 変換を行うと、出力されるログ ファイルの名前は Inetsv1.log.ncsa.dns になります。
関連項目