Browser Capabilities コンポーネントは、BrowserType オブジェクトを作成します。BrowserType オブジェクトを使用すると、スクリプトにクライアントの Web ブラウザの機能を記述できます。
ブラウザが Web サーバーに接続すると、ブラウザは HTTP User Agent ヘッダーを自動的に送信します。このヘッダーは、ブラウザとそのバージョン番号を識別する ASCII 文字列です。BrowserType オブジェクトは、このヘッダーと Browscap.ini ファイルのエントリを比較します。
一致するエントリが見つかった場合、BrowserType オブジェクトは User Agent ヘッダーと一致するブラウザ一覧のプロパティを使用します。
Browscap.ini ファイルにヘッダーと一致するエントリが見つからない場合、BrowserType オブジェクトは * と ? のワイルドカードを使用して、最も近いエントリを探します。ワイルドカードを使用しても見つからない場合、Browscap.ini ファイルに既定のブラウザ設定が指定されているときは、オブジェクトはそれらの設定を使用します。一致するエントリが見つからず、Browscap.ini ファイルに既定のブラウザ設定が指定されていないときは、すべてのプロパティが文字列「UNKNOWN」に設定されます。
このコンポーネントにプロパティや新しいブラウザ定義を追加するには、Browscap.ini ファイルを更新します。
browscap.dll | Browser Capabilities コンポーネントです。 |
Browscap.ini ファイル | ブラウザの機能を HTTP User Agent ヘッダーにマップするテキスト ファイルです。このファイルは、browscap.dll と同じディレクトリに置く必要があります。 |
Set BrowserType = Server.CreateObject("MSWC.BrowserType")
次の例は、BrowserType オブジェクトを使用して、現在のブラウザの機能の一部を示す表を表示します。
--- Browscap.asp ---
<% Set bc = Server.CreateObject("MSWC.BrowserType") %>
<TABLE BORDER=1 CELLPADDING=4>
<TR>
<TD>Browser</TD>
<TD><%= bc.browser %>
<TR>
<TD>Version</TD>
<TD><%= bc.version %></TD>
</TR>
<TR>
<TD>Frames</TD>
<TD><%= bc.frames %></TD>
</TR>
<TR>
<TD>Tables</TD>
<TD><%= bc.tables %></TD>
</TR>
<TR>
<TD>Cookies</TD>
<TD><%= bc.cookies %></TD>
</TR>
<TR>
<TD>BackgroundSounds</TD>
<TD><%= bc.BackgroundSounds %></TD>
</TR>
<TR>
<TD>VBScript</TD>
<TD><%= bc.vbscript %></TD>
</TR>
<TR>
<TD>JScript</TD>
<TD><%= bc.javascript %></TD>
</TR>
<TR>
<TD>ActiveX Controls</TD>
<TD><%= bc.ActiveXControls %></TD>
</TR>
</TABLE>