MOON.&ONE SS
|
隔離施設での様々な経験を経て、再び平和な日常へと帰っていった葉子、郁未、晴香、由依の4人。 だが、その平和な日常も長くは続かなかった。とある高校に、母親がFARGO宗団に身を置いていたという生徒が通っているらしいのだ。 FARGO宗団の後始末のための秘密組織に所属し、日々奔走していた葉子は、真実を明らかにするべく、郁未に連絡を取った。 |
| 葉子 | 「……お久しぶりです、郁未さん」 |
| 郁未 | 「久しぶり、葉子さん。あ、紹介するね、晴香と由依。私が手伝いを頼んだの。二人とも、FARGOには浅からぬ因縁があるから」 |
| 由依 | 「初めまして、名倉由依です。よろしく〜」 |
| 晴香 | 「巳間晴香。晴香、でいいわ」 |
| 葉子 | 「……鹿沼葉子、です」 |
| 郁未 | 「さて、と。自己紹介も済んだ所で、詳しい話を聞かせてくれない? ここにFARGO信者の娘が居るって本当なの?」 |
| 葉子 | 「分かりません。ただ、関係者が居る可能性が高いということしか。……私の使命は、噂の真相を確かめて、危険を取り除くことです」 |
| 由依 | 「危険を取り除くって?」 |
| 郁未 | 「まさか、その関係者が不可視の力を得ているかもしれないって事?」 |
| 葉子 | 「……その可能性が、無いとは言い切れませんね」 |
| 晴香 | 「なるほど、話は分かったわ。で、どうして私達の助けが必要なの? 潜入捜査なんていうなら、一人の方が目立たないんじゃないの?」 |
| 葉子 | 「そうは思ったんですが。その、つまり私は、高校生は……」 |
| 郁未 |
「あ、なんだ、そんなこと。大丈夫よ〜葉子さん、キレイだし。高校生で十分通用するって」 |
| 由依 | 「そうですよ〜。それに、制服さえ着てれば、歳なんかわかんないですって」 |
| 晴香 | 「(小声で)フォローになってないわよ、由依。(咳払い)でも、これはあなたの仕事なんでしょ? 手伝うのは構わないけど、全部他人任せにして良いわけ?」 |
| 葉子 | 「……わかりました。では、私も生徒として潜入します。手伝って頂けますか?」 |
こうして4人は、『組織』の手引きにより、問題の高校への潜入捜査を開始したのだった。
| (♪SE 人混み) | |
| 由依 | 「わぁ、混んでますね〜」 |
| 晴香 | 「当たり前でしょ、昼休みなんだから。で、潜入捜査はいいんだけど、具体的にはどうするの?」 |
| 葉子 | 「取りあえず、生徒に聞き込みをしたいですね。校内に妙な噂などが無いかどうか」 |
| 郁未 | 「そうね、じゃあ取りあえず、手分けしてこの食堂内の人に話を聞きましょう」 |
| 葉子 | 「そうですね。ではまた、この場所で」 |
| 晴香 | 「何かわかった?」 |
| 由依 | 「なんか、私服の女の子が校舎内を走り回ってるとかって聞きましたよ〜」 |
| 葉子 | 「私服……この学校の生徒ではないのでしょうか」 |
| 郁未 | 「私は、屋上から飛び降りた人が、フェンスをよじ登って戻ってきたって話を聞いたわよ」 |
| 晴香 | 「飛び降り自殺ならともかく、どうして登ってくるわけ?」 |
| 郁未 | 「さあ……でも、不可視の力があれば、可能かもしれない……」 |
| 葉子 | 「屋上へ、行ってみます」 |
| 晴香 | 「そう。なら二手に分かれましょう。私と由依は私服の女の子の話を確かめに行って来るわ」 |
| 由依 | 「そうですね。じゃあ郁未さんと葉子さん、何かあったら携帯に電話下さいね」 |
| 郁未 | 「わかった。それじゃ放課後またここで」 |
| 瑞佳 | 「ここにも居ないね……」 |
| 浩平 | 「くっ…一体どこに……次は一階だ、行くぞっ」 |
| 由依 | 「あっ、私服の女の子って、あれじゃないですか?」 |
| 晴香 | 「え、どこ?」 |
| (♪SE 衝突音) | |
| 晴香 | 「痛ぁっ、何すんのよっ」 |
| 由依 | 「大丈夫ですか?晴香さん」 |
| 繭 | 「みゅ〜〜〜」 |
| 浩平 | 「廊下を走ると、怒られるぞ」 |
| 繭 | 「んぐっ……ひぐっ…うあああああぁーんッ!」 |
| 浩平 | 「わっ。こら、よせって。……長森、どうすればいいんだ?」 |
| 瑞佳 | 「よしよし、心細かったよね」 |
| 晴香 | 「ちょっとっ! 勝手に話を進めないでくれない?」 |
| 瑞佳 | 「だから、もう少し外で遊んでて。学校の中はダメだからね?」 |
| 繭 | 「うん」 |
| 浩平 | 「やべっ、授業始まるぞ」 |
| 瑞佳 | 「急がなきゃ。あなた達も、急がないと遅れちゃうよ〜?」 |
| 由依 | 「なんだか、あわただしい人たちでしたねぇ」 |
| 晴香 | 「ちょっと、あなた誰なの?」 |
| 繭 | 「ほえ?」 |
| 晴香 | 「ほえ、じゃないの。私の質問に答えてちょうだい」 |
| 由依 | 「晴香さんってばぁ、駄目ですよ、そんなおどかしちゃ。こんにちは、私は名倉由依。あなたのお名前は?」 |
| 繭 | 「しいな、まゆ」 |
| 由依 | 「まゆちゃんですね。まゆちゃんのお母さんは、どこにいるのかな?」 |
| 繭 | 「………おうち」 |
| 由依 | 「そっか、ありがとう。晴香さん、これで」 |
| 晴香 | 「そうね。FARGOには関係ないみたいだし。もういいわ」 |
| 由依 | 「じゃあ、次はどうしましょうか。晴香さんは、他に何かの噂聞きました?」 |
| 郁未 | 「ここが問題の屋上ね……別に、変わったところはないようだけど」 |
| 葉子 | 「そうですね……フェンスも、特に低いわけでも、乗り越えられない程高いわけでもないです」 |
| 郁未 | 「事件が起こったのは放課後だそうだから、放課後また来てみない?今は何もないみたいだし」 |
| 葉子 | 「はい。では、放課後までは何をしましょう」 |
| 郁未 | 「う〜ん、今は授業中で聞き込みはできないから、校内見学でもしない? 校舎の内外を把握しておくのも悪くないでしょ」 |
| 葉子 | 「そうですね、行きましょう」 |
| 郁未 | 「ここは、部室棟みたいね」 |
| 葉子 | 「静かに。なにか聞こえます。……歌? あっちの方から……」 |
| 氷上 | 「歌はいいね。人類の生みだした文化の極みだよ……そうは思わないかい?」 |
| 葉子 | 「あなた、誰?」 |
| 郁未 | 「いい加減に、そういう手垢ベタベタなネタ、やめたら?」 |
| 葉子 | 「郁未さん、どうしました?」 |
| 郁未 | 「気にしないで、作者へのつっこみだから。あなた、この学校の生徒? 授業は?」 |
| 氷上 | 「そういう君達はどうなんだい? 僕は、待ってるんだよ」 |
| 郁未 | 「待ってる? 何を?」 |
| 氷上 | 「訪れるものを、さ。待つことだけが、僕に残された全てだからね」 |
| 郁未 | 「なんか、あなたと話してると、知ってる人を思い出すわ……」 |
| 氷上 | 「今は、居ない人かい?」 |
| 郁未 | 「……っ、どうして?」 |
| 氷上 | 「人の命は、いつか終わる。えいえんに変わらぬものなど、何もないんだ。それでも、絆は残る。この世界に残った者達の心の中にね。それはとても大きな力だよ」 |
| 郁未 | 「絆……」 |
| 葉子 | 「……郁未さん?」 |
| 郁未 | 「そうね……ありがとう。行こっ、葉子さん」 |
| 晴香 | 「教室から人が出てくるわ。どうやら、授業終わったみたいね」 |
| 由依 | 「ちょうど良かった。その辺の人に、話を聞いてみましょう」 |
| 茜 | 「あ、澪さん。こんにちは」 |
| 澪 | 『あのね』『こんにちは』 |
| 茜 | 「教室移動ですか?」 |
| 澪 | 『そうなの』 |
| 由依 | 「あのですね、ちょっとお聞きしてもいいですか?」 |
| 茜 | 「……何ですか?」 |
| 由依 | 「ええとですね、FARGOって知ってます?」 |
| 晴香 | 「あんたねぇ、そんな単刀直入に聞いてどーすんのよっ!」 |
| 茜 | 「……車?」 |
| 晴香 | 「違うわよっ、怪しげな宗教団体よっ!」 |
| 由依 | 「えーっ、晴香さんこそ、そんなこと言って良いんですか?」 |
| 澪 | 『しらないの』 |
| 茜 | 「……勧誘ですか?」 |
| 晴香 | 「あのねえ、勧誘だったら、自分の宗教、怪しげなんて言う?」 |
| 由依 | 「私達は、そのFARGOに関係のある人を捜してるんですよ。何か知りません?」 |
| 詩子 | 「やっほー茜、何してんの?楽しそうじゃん、私も混ぜてっ」 |
| 茜 | 「……詩子、昼休みは終わりましたよ?」 |
| 由依 | 「(小声で)この人だけ、違う制服ですね。どうしてでしょう」 |
| 晴香 | 「(小声で)この学校の生徒じゃないのかしら」 |
| 由依 | 「(小声で)じゃあまさか、敵のスパイとかぁ!?」 |
| 晴香 | 「(小声で)だったら、制服くらい準備するんじゃない?」 |
| 詩子 | 「どーしたの、何か心配事? よしよしっ、この詩子さんに任せなさいっ。何でもバッチリ解決してあげるわよ〜♪」 |
| 茜 | 「……詩子」 |
| 詩子 | 「ん? なに? 茜」 |
| 茜 | 「詩子に任せると、話が余計ややこしくなります」 |
| 葉子 | 「授業が終わったようですね。屋上へ行ってみましょう」 |
| 郁未 | 「誰かいるかもしれない」 |
| (♪SE ドアの音) | |
| みさき | 「こんにちは」 |
| 郁未 | 「金の瞳!! 葉子さん、大当たりみたいね」 |
| 葉子 | 「……相手の実力が分からない以上、二人がかりとは言え、油断は禁物です」 |
| みさき | 「夕焼け、きれい?」 |
| 葉子 | 「攻撃には、私の力の方が向いています。郁未さんは、敵の動きをよく見て、可能なら足止めして下さい」 |
| 郁未 | 「わかったわ。けど、こんな風に肩を並べて闘う日が来るなんて、あの時は思えなかったな」 |
| 葉子 | 「……いきます」 |
| (♪SE 風の音) | |
| みさき | 「うわ、凄い風だね〜。吹き飛ばされちゃいそうだよ」 |
| 葉子 | 「郁未さんっ」 |
| 郁未 | 「そこっ」 |
| みさき | 「あ、あれっ、あれ?」 |
| 雪見 | 「(遠くから)みさき〜〜、川名みさき〜〜っ!」 |
| 葉子 | 「……新手?」 |
| (♪SE ドアの音) | |
| 雪見 | 「ホラ、ここにいるのは分かってるんだからね〜」 |
| みさき | 「う〜、雪ちゃ〜ん。なんか、足が動けないよ〜」 |
| 雪見 | 「立ってて足が痺れたから、とかじゃないでしょうね」 |
| 郁未 | 「あ、あのさ、葉子さん。ちょっと、あの人の瞳見てくれる?」 |
| 葉子 | 「……黒です」 |
| 郁未 | 「ひょっとしたら、さっきの、見間違いかも……夕日が反射してたから……」 |
| みさき | 「きっと、さっきの風で金縛りにあったんだよ」 |
| 雪見 | 「金縛りって、風でなるものだったっけ?」 |
| 葉子 | 「……逃げましょう」 |
| 郁未 | 「あ、葉子さんっ、ちょっと待ってよ〜」 |
| (♪SE 携帯の着信音) | |
| 由依 | 「あ、郁未さんからだ。もしもし、由依です……え、そうなんですか?……はい、それじゃ」 |
| 晴香 | 「何かあったの?」 |
| 由依 | 「良く分からないんですけど、今日は出直すって……玄関の所で待ってるって言ってました」 |
| 郁未 | 「あ、来た来た。こっち〜」 |
| 由依 | 「郁未さ〜ん、出直すって、どうしてですか?」 |
| 晴香 | 「何か、分かったの?」 |
| 郁未 | 「そうじゃないんだけど、ちょっと、しくじっちゃって……。そっちは? 何か分かった?」 |
| 晴香 | 「私服の女の子には会ったけど、関係なさそうよ」 |
| 由依 | 「じゃあ、今日のところは収穫無しってとこですか〜」 |
| 葉子 | 「そうですね……。でも、焦ることはありません。私は、転入の手続きをして、しばらくこの学校に通ってみようと思います」 |
| 郁未 | 「できるの? そんなこと。それなら、私も手伝うわ」 |
| 由依 | 「私も。決めたんです。できるだけの事はするって」 |
| 晴香 | 「まあ、人手が多いに越したことは無いでしょ?」 |
| 葉子 | 「……ありがとう」 |
| 晴香 | 「はあ……焦らなくてもいい、とは言ってもねぇ……」 |
| 由依 | 「この一週間、手がかりが全く無し、ですからね……」 |
| 郁未 | 「でも変よね、名簿は手に入ったんでしょ?」 |
| 葉子 | 「それらしい生徒については、全て当たってみたんですが……」 |
| 晴香 | 「こうなったら、虱潰しに当たってみるしか……」 |
| 「ぎゃああああああああぁぁっ」 |
| 葉子 | 「悲鳴?」 |
| 郁未 | 「行ってみよう!」 |
| 留美 | 「ぎゃあぁぁぁぁぁ、痛いっ、イタイタイタイタタタっ」 |
| 繭 |
「みゅ〜〜♪」 |
| 留美 |
「痛いっ、痛いったらっ、離してよっ!!」 |
| 浩平 |
「こら、繭。駄目だって」 |
| 瑞佳 |
「繭、七瀬さんが痛いって言ってるよ? やめれるよね?」 |
| 繭 |
「みゅ〜〜」 |
| 住井 |
「七瀬さん、相当気に入られてるんだなぁ」 |
| 留美 |
「はあ、ん、もうっ! なんであたしばっかり……」 |
| 浩平 |
「そりゃ、お前の髪型が面白いからだろ」 |
| 留美 |
「面白くなんかないわよっ!」 |
| 晴香 |
「また、違う制服……どうなってるのっ、この学校は?」 |
| 由依 |
「実はみんな私服だった、なんてことは……」 |
| 郁未 |
「何かあったの?」 |
| 由依 |
「あの、黄色い制服の人が、髪を引っ張られたみたいですよ」 |
| 葉子 |
「……それだけですか?」 |
| 晴香 |
「なんだ、あんたこないだの突撃娘じゃないの」 |
| 由依 |
「突撃娘って……まゆちゃんですよ、晴香さん」 |
| 浩平 |
「ん? 繭、どうした?」 |
| 繭 |
「う……ぶつかった」 |
| 留美 |
「は? 一体いつ、どこにぶつけたのよ」 |
| 由依 |
「こんにちわ、まゆちゃん」 |
| 瑞佳 |
「えっと、あなた達は?」 |
| 晴香 |
「別に、怪しい者じゃないわ」 |
| 由依 |
「私、由依。前に会ったよね」 |
| 葉子 |
「お聞きしたいことがあるんですが、よろしいですか?」 |
| 浩平 |
「まあ、別に構わないぞ」 |
| 瑞佳 |
「何を聞きたいんですか?」 |
| 葉子 |
「宗教団体FARGO……この名に、聞き覚えはありませんか?」 |
| 繭 |
「みゅ〜、知らない」 |
| 留美 |
「聞いたことないわね」 |
| 瑞佳 |
「う〜ん、私も知らないよぉ」 |
| 浩平 |
「……ふぁーご!?」 |
| 葉子 |
「知っているのですね」 |
| 浩平 |
「…………いや、知らないっ!知らない、俺は関係ないっ!!」 |
| 瑞佳 |
「浩平、どうかしたの?」 |
| 葉子 |
「話して下さい。どうしても、必要なことなんです」 |
| 晴香 |
「私達は、そのFARGOの関係者を捜してるのよ」 |
| 郁未 |
「話せないんなら、その理由だけでも教えてもらえない?」 |
| 由依 |
「お願いします。私達、彼女を救いたいだけなんです」 |
| 浩平 |
「だから、知らないって言ってるだろっ!! 帰ってくれ」 |
| 瑞佳 |
「浩平……」 |
| 葉子 | 「……仕方ありません。手荒な事は、したくなかったんですが」 |
| (♪SE 不可視の力) | |
| 浩平 |
「ぐああああああっ」 |
| 郁未 |
「葉子さんっ!? 相手は一般人よっ。下手したら……」 |
| 由依 |
「死んじゃいますよぉ〜」 |
| 晴香 |
「これが、ClassAの力……」 |
| 浩平 |
「ぐあっ、ああっ」 |
| 瑞佳 |
「浩平っ! どうしたのっ?」 |
| 浩平 |
「う、ぐはぁっ、来るなっ」 |
| 繭 |
「みゅ〜〜」 |
| 留美 |
「折原、どうしたのよ。突然頭抱えて、床を転げ回ったりして」 |
| 住井 |
「ん? 何か、新しい芸か?」 |
| 浩平 |
「ぐあああああああああっ」 |
| 詩子 |
「あれ? 皆、何してんの?」 |
| 茜 |
「……浩平?」 |
| 瑞佳 |
「あ、里村さん!! あのね、浩平がね、大変なの、どうしよう」 |
| 澪 |
『びょうきなの?』 |
| 雪見 |
「あら、澪ちゃんじゃない」 |
| 澪 |
『こんにちわなの』 |
| 瑞佳 |
「浩平〜、しっかりしてよ〜」 |
| みさき |
「え? 浩平君?」 |
| 葉子 |
「……話して下さい」 |
| 浩平 |
「ぐっ、ぐわああああぁっ」 |
|
(♪BGM 永遠) | |
| みずか |
「えいえんはあるよ……」 |
| 浩平 |
「って、おい作者ァ! 本当に殺す気かッ!!」 |
| みずか | 「違うよ。あたしは、たすけにきたんだよ」 |
|
(♪SE 神秘的な音) | |
| 晴香 |
「今の……見えた?」 |
| 郁未 |
「見えたわ。白い服の少女の幻が、彼を守るように表れて……」 |
| 葉子 |
「私の力を、消した?」 |
| 由依 |
「まさか、彼が不可視の力を持ってるって事ですか?」 |
| 葉子 |
「それは違います。不可視の力は、人ならざるものの力。でも、あれは……人の力……」 |
| 浩平 |
「何だったんだ、今のは……」 |
| 瑞佳 |
「浩平、大丈夫なの?」 |
| 葉子 |
「あなた一体、何者ですか」 |
| 浩平 |
「それは、こっちのセリフだ。……話があるんだろ。場所を変えないか?」 |
| 葉子 |
「わかりました。中庭で、お待ちしてます。……郁未さん達は待っていて下さい」 |
| 詩子 |
「ねえねえ、何してるの?」 |
| 浩平 |
「げ、柚木。それに里村、澪ちゃん、みさき先輩と深山先輩まで……いつの間に?」 |
| 浩平 |
「(略)……ということだ」 |
| 葉子 |
「そうですか。……あなたのお母さまが、信者だったのですね……多分、お母さまは……」 |
| 浩平 |
「いや。聞きたくない」 |
| 葉子 |
「ごめんなさい。話したくない事を話させてしまいました」 |
| 浩平 |
「別に……じゃ、さよなら」 |
| 郁未 |
「そういうこと、だったのね」 |
| 由依 |
「男の人だったとは、名簿が役に立たないわけですね」 |
| 郁未 |
「それにしても、あの白い服女の子、何だったのかしら」 |
| 葉子 |
「分かりません……彼にとって、重要な存在であるとしか……」 |
| 晴香 |
「あのコ……この先大変ね」 |
| 由依 | 「でも、きっと大丈夫ですよ。だってあの人には、ちゃんと、思ってくれる人が居ますもん……」 |
| 葉子 |
「皆さん、本当に、ご協力ありがとうございました」 |
| 郁未 |
「いいのよ、楽しかったし。葉子さんこそ、お疲れさま」 |
| 由依 |
「ホント、よかったですね」 |
| 晴香 |
「それに私、この学校気に入ったわ。これからも通おうかな」 |
| 由依 |
「賛成! 皆で通いましょ!」 |
| 郁未 |
「そうね、それ良いかも」 |
| 葉子 | 「……そうですね。それも楽しそうですね」 |
|
END . | |
この物語はフィクションです。
よって、深く考えてはいけません。
|
初めまして、またはこんにちわ。鳴神 玲(なるかみあきら)です。 筆の向くまま気の向くまま、ノリと勢いで書き進めてしまいましたが、いかがでしたでしょうか。 初めてONEのキャラを書いたので、反響が気になるところです。残念ながら、あまり書けなかったキャラも居るのですが…… |
| 留美 |
「そうそう、あたしなんか、ほとんど出番無かったじゃない」 |
| 茜 |
「……私もです」 |
| 澪 |
『すくないの』 |
| 鳴神 |
「だって、君達2人が出てくると、会話が遅くなるんだもん」 |
| 詩子 |
「ま、気にしない気にしない」 |
| 住井 |
「オレなんか、全く存在感無かったぞ。ガヤ扱いだ」 |
| 鳴神 |
「君は元から脇役でしょうが」 |
| 浩平 |
「それを言うなら、主人公のオレはどうなるんだ! 一番の見せ場をカットしやがって!!」 |
| 郁未 |
「主人公? ところで、この話って、誰が主人公なわけ?」 |
| 由依 |
「そうですねぇ、強いて言うなら葉子さんじゃないですか?」 |
| 葉子 |
「そうですか? でも、キーパーソンは浩平さんですし……」 |
| 雪見 |
「ま、二人とも、主役クラスなのは間違いないわね」 |
| みさき |
「そうだよ〜。浩平君、贅沢だよ〜。私なんて、誤解で攻撃されるし、バカみたいだよ〜」 |
| 鳴神 | 「あう〜ごめん、みさき先輩。他に、思いつかなかったんだもん」 |
| 晴香 |
「自業自得ね」 |
| 鳴神 | 「フォロー無しかい(T〜T)君は、一応活躍したでしょうが」 |
| 晴香 |
「そんなこと言うなら、早くMOON.本編を書きなさいよ」 |
| 由依 |
「そうです、前の本からもう一年ですよ〜。早くして下さい〜」 |
| 鳴神 | 「うっ、藪蛇だった(T〜T)」 |
| 繭 |
「みゅ〜〜」 |
| 留美 |
「って、ぎゃあああぁっ〜」 |
| 瑞佳 |
「繭、退屈だからって七瀬さんの髪で遊んじゃ駄目だってば」 |
| 詩子 |
「確かに退屈ねぇ。茜、なんか食べに行こうか」 |
| 茜 |
「……あんみつがいいです」 |
| みさき |
「あんみつ? いいな〜」 |
| 澪 |
『みんなで一緒に行くの』 |
| 雪見 |
「えっ、みんなでって、ちょっと待っ……」 |
| みさき |
「わ〜、やったぁ〜」 |
| 浩平 |
「あんみつなら紀ノ善だな」 |
| 由依 |
「私も食べたいです〜」 |
| 晴香 |
「出演料貰ってないんだから、当然、作者のおごりよね」 |
| 広瀬 |
「……やっと見つけたわっ! この私を出さないなんて、どういうつもりっ! ……って、作者は?」 |
| 留美 |
「さっきあそこで、みずかちゃんと氷上君と話してたけど?」 |
| 瑞佳 |
「え〜と、作者は永遠の世界へ逃亡した模様なので、代わりに、作者の伝言を発表しますね〜 『ここまでお付き合い下さいまして、ありがとうございました。』 だそうです。それではこの辺で」 |
| 繭 |
「みゅ〜〜〜」 |
END . | |
天沢 郁未
折原 浩平
鹿沼 葉子
川名 みさき
上月 澪
里村 茜
椎名 繭
住井 護
長森 瑞佳
名倉 由依
七瀬 留美
氷上 シュン
広瀬 真希
巳間 晴香
深山 雪見
柚木 詩子
and みずか
|
ALL PRESENTED BY AKIRA NARUKAMI |