MIDIについて

1 MIDIとは?
MUSIC INSTRUMENTS DIGITAL INTERFACE の略語で、電子楽器を接続してデジタル的に制御する規格のことですが、このサイトはMIDI講座を目的としているわけではありませんので、詳細は他のサイトに譲ります。
平たく言うと、インターネットのMIDIサイトでMIDIとえいば、MIDIの規格に従ってPCに接続されている(もしくは内蔵されている)シンセサイザー(MIDI音源)を使って音を鳴らして、音楽を楽しもうというものです。

2 MIDIデータとは?
MIDI規格に従って作られたデータで、ファイルの形式をとることが一般的です。このファイルのフォーマットには色々ありますが、最も一般的なものがスタンダードMIDIファイル(拡張子 .mid)です。なお、スタンダードMIDIファイルには、フォーマット0、フォーマット1、フォーマット2がありますが、このサイトのファイルはフォーマット1を採用していまして、現在の殆どのPCで再生可能ですが、フォーマット0しかサポートしない古いMIDI音源やシーケンサ等を使っている場合は再生できません。

3 MP3とどう違うの?
MP3ファイルは実際の音をデジタル録音したものを圧縮したファイルです。つまり、元々の演奏があるのを前提としますし、ファイルの容量もそれなりに大きくなります。
MIDIファイル(MIDIシーケンス)は、録音ではなく、音を人工的に合成する装置であるシンセサイザー(MIDI音源)に対する音色、タイミング、高さ、長さ、強さ等を指示するコードから構成されていて、シンセサイザー(MIDI音源)を楽器にたとえると楽譜のようなものということになりますし、シンセサイザー(MIDI音源)をオーケストラにたとえると指揮者のようなものということになります。ファイルサイズはMP3にくらべても相当小さいサイズになります。勿論MIDIを再生したものをデジタル録音してMP3にすることは可能です。

4 GMとは?
General MIDIの略で、MIDI規格の一つです。世界共通の基本的なMIDIの規格なのですが、その内容はあまり細かい定義がされておらず、使い勝手や表現力に限界があります。このGMを発展させて使い勝手や表現力を良くしたものに、YAMAHAのXG規格やRolandのGS規格があるのですが、この規格に従ったMIDIファイルを再生するには、その規格に対応したMIDI音源が必要で、どのPCでも再生可能というわけではありません。音源によっては、再生できる分だけを再生してくれる音源もありますが、この場合は再生される音はMIDIファイルの作り手の意図したものとかなり違ったものになるおそれがありますし、また別の音源では、全く再生されないということもありえます。そういうわけでこのサイトではGMを採用しております。

5 PCでMIDIファイルを再生するのに必要なもの
既にこのサイトを御覧になっているのですから、インターネットに接続してhtmlをブラウズできるPCはあることを前提にします。
@ MIDIシーケンスを再生できるソフトウエア
A MIDI音源
B MIDI音源が作り出した音を人間の耳で聞こえるまで大きくするアンプ
C アンプに接続されたスピーカやヘッドフォン
これらがあって使用可能な状態で接続されている必要があります。

@ ソフトウエア
編集までできるMIDIシーケンサでもかまいませんが、再生するだけならWindows media playerやQuicktime playerで足ります。このサイトMIDIファイルの場合はどちらかというとWindows media playerのほうが相性が良いです。

AMIDI音源
音源にはGM、GS、XGといった規格の違いだけでなく、その方式にハードウェアシンセサイザーとソフトウエアシンセサイザーといった違いがあります。
ハードウエアシンセサイザーは、MIDIデータの処理をそのハードウェア自体で行うもので、ケーブルを使ってPCに外付けするもの、音源カードとしてPCのスロットに付けて使うもの、PCにオンボードで付いているものがあります。CPUに対する負荷が少なくて済むのでPCのパフォーマンスを下げることが少ないというメリットがありますが、外付け型や音源カード型はPCに工場出荷状態では付いていないので別途購入する必要があります。また外付け型や音源カード型はほぼ値段に比例して音が良いのですが、PCオンボードのものはファミコンのピコピコ音のような音しかしないものもあります。
ソフトウェアシンセサイザーはソフトウェアによってCPUにシンセサイザーの仕事をさせるもので、特別なハードウェアを必要とぜず、PCM音源の機能しかないPCでもMIDIファイルが再生でき、経済的ということもあり、最近流行しています。メーカー製PCでは最初からこれがプレインストールしてあるものもありますが、流石にプレインストールのものはあまり良い音がするとは言えません。YAMAHAやRolandがより高品質のものを出していますし、中山裕基氏のWinGrooveというシェアウエアもインターネットでダウンロード可能ですので、お持ちのPCの音に不満のある場合は、それらを使ってみるという方法もあります。また、Quicktime playerにはQuicktimeミュージック・シンセというソフトウェアシンセサイザーが付いてきます。
私自身の個人的な感想では、外付け型や音源カード型(但しジャンクみたいに安いものや古いものは除く)のほうがソフトウェアシンセサイザーより勝っているという印象です。
どのMIDI音源を使うかは、実は重要なことで、MIDIファイルを再生したとき変に聞こえるとか、MIDIなんて貧相な音しかしないととかいう不満の大半は、これに起因していることが多いのです。MIDIの規格は大まかなことが決められているだけで、同じ命令を異なったMIDI音源に与えても、同じ音にはならないのです。またメーカー製PCに最初からあるMIDI音源の音はどうしても「音が鳴れば良い」という程度のものもあり、これでMIDI全体を評価するのは早急です。それでは「お前は何を使っているのだ」とおっしゃる方もいると思います。私はCreative社のSound Blaster Live! degital equipmetという少々古い音源カードを使っています。Sound Blaster はYAMAHAやRolandの外付け音源を使っている人達やピュアオーディオと同等な性能を追求する人達からは散々に言われることもありますが、Sound Blaster Live!以降のシリーズはサウンドフォントによる楽器の音色の再現もなかなかリアルな上に1024ヴォイスポリフォニック(つまりMIDIで同時に1024の音が出せるという途方もない性能を持っていいるので、値段からすれば良い音源だと思います。また、基本性能は同じながら、予算とPCのインターフェイスに応じて、外付け型、内蔵型、付属インターフェイス、バンドルソフト、様々な選択肢があるのも魅力です。
どのような音源を使うにせよ、ただあるだけでは駄目で、音源がPCに正しくインストールされている必要があります。

B MIDI音源が作り出した音を人間の耳で聞こえるまで大きくするアンプ
MIDI音源が作り出す電気信号はそのままでは小さすぎてスピーカは鳴らせません。アンプが必要です。メーカー製PCのソフトウェア音源やオンボード音源の場合は、大抵PCにアンプも内蔵されているか、アンプ付きスピーカーが付属しているので、特別なものは用意しなくても大丈夫です。そうではない場合やMIDI音源を別途付けた場合は、音源にアンプを接続するか、アンプ内蔵スピーカを接続する必要があります。もちろん、再生時には電源を入れて、ミュートを外してください。もし可能ならオディーオに接続してしまう方法もあります。私は5.1chのAVアンプに接続しております。アンプの性能については詳しくないのでオーディオ関係のサイトに譲ります。

C アンプに接続されたスピーカやヘッドフォン
電気信号のままでは人間は音として聞くことができません。よって電気信号を音声信号にするスピーカ又はヘッドフォンがアンプに接続されている必要があります。そのメーカー製PCでモノラルスピーカが本体に内蔵されている場合一応音は出ます。でもそのスピーカは本来ビープ音を出すためのものを無理矢理使っているだけです。ノートPCの内蔵スピーカもとりあえず音が出れば良いという程度です。特に低音域は再生できません。丁度電話やトランシーバで音楽を聴いているようなものです。外付けのスピーカのほうが遙かに良い音がします。それが無理な場合は、体全体に響くような感じを出すのは無理ですが、ヘッドフォンが良いでしょう。勿論オーディオに接続できればそのスピーカで聞くというのも方法です。

5 エフェクトの設定
MIDIの規格には様々の音のエフェクトがあり、曲のファイルの中に書き込むことができます。そのエフェクトの内、残響の量を規定する(音に奥行きを付ける)リバーブと一つ音を複数の音に聞こえさせるコーラスのエフェクトは、MIDIファイル側に書いてあっても、再生する側での実行は必須とはなっていません。しかもこのエフェクトは有効か無効かというだけでなく、どれくらいかけるかという量も規定できるものなのです。つまりMIDIファイルでリバーブやコーラスのエフェクトがかけてあっても、再生する音源の設定によってエフェクトがかからなかったり、エフェクトが効きすぎたり、足りなかったりということが起こります。また反面これらの設定はどういう音が好きなのかという好き嫌いの問題でもあります。リバーブは、効きすぎると、和音同志で干渉しあって音が濁ってしまいワンワンとうるさくなり、足りないと音場感のない平面的で乾いた音になってしまいます。コーラスは、軽くかけることで、音に厚みをもたせることができ、よりかければ同一楽器でのアンサンブルのように聴かせることができますが、かけすぎると音色や音程に鋭さがなくなり、いかにも電子楽器的な音になってしまいます。、このサイトのMIDIファイルは全てのファイルでリバーブを使っていて、一部のファイルでコーラスを使っているので、音源側でこの両方が使える設定にしていただけると、私が意図したものと近い音をお楽しみいただけると思います。Sound Blaster Live!の場合は、これらの再生側での設定をエンバイロメントという項目で設定する可能になっていいますが、このサイトのMIDIファイルはこの場合エンバイロメントの設定をGuitar Consert Hallにしてマスターリバーブのエフェクト量を50%ほどにすると丁度良い位に作ってあります。但し、音源によっては全く設定を変えることができないものもあります。

トラブルシューティング

1 音が鳴らない

@スピーカーかヘッドフォン接続がされていますか?
接続されていてもコードの断線や端子の不良も考えられます。他の機器に接続してチェックしてみてください。

Aアンプの電源は入っていますか?
見落とし勝ちなところです。

Bハードウェアのボリュームは適正ですか?
仕事で使っているPCのように普段音を消している場合によく忘れています。

COSのボリュームコントロールは適正で、ミュートは外してありますか?
Bと同様です。

DMIDI音源はインストールしてありますか?
これがないと再生不可能です。インストールしてください。

E使いたいMIDI音源がOSで選択されていますか?
Windowsの場合はコントロールパネルのマルチメディアのプロパティで設定します。

FWindows media playerやQuicktime playerがブラウザから使用可能になっていますか?
直接ブラウザから開けなくても、ダウンロードして保存してから開く方法があります。どうしてもブラウザから開きたいが、よく分からないという場合はIEを再インストールするのも一つの方法です。ただし再インストールはOSに影響を与えますので、自己責任で行ってください。私は責任を負えません。接続の設定やお気に入りやアドレス帳やメールは記録しておいたりバックアップを取っておくことをお薦めします。また再インストールした後のアップデートもお忘れなく。

GWindows media playerでオプションの形式の項目でMIDIファイルのチェックボックスにチエッックが入っていますか?
Quicktime playerをお使いの場合絶対に必要というわけではないですが、ダウンロード後再生するときにはWindows media playerのほうが便利なので、入れてください。

2 音が悪い

@PC内蔵のスピーカーを使っていますか?
オーディオ機器に接続するか、外付けのアンプ内蔵スピーカーか、ヘッドフォンを使って下さい。

Aリバーブ(エコー)やコーラスの設定は適切ですか?
お使い機種の説明書やHelpを参照してください。

BMIDI音源は何をお使いですか?
GMに設定してください。なるべく良い音源をお使いください。推奨音源はCreative社のSound Blaster Live! シリーズです。この場合はサウンドフォントの選択も重要です。私は8MGBGSFX E-mu Rev Bを使っています。

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