下の写真は岩手県二戸郡一戸町にある根反の大珪化木です。新第三紀中新世の四ツ役層中に埋もれたセコイア杉の大木がそのまま化石になったもので、写真ではわかりにくいのですが直径2メートル、高さ6.4メートルもあり、直立した珪化木としては日本最大のものといわれ、国の特別天然記念物に指定されています。仕事でこの近くに行ったときに撮影しました。ちなみに一戸町は私の地元ですが、実物を見るのはこの時が初めてでした。
この付近は珪化木の産地なので地面を掘ればもっと大きなものが出るかもしれません。ただし、「姉帯・小鳥谷・根反の珪化木地帯」として河川沿いは天然記念物に指定されているので要注意。
珪化木の根本付近は下を流れる根反川による浸食を防ぐためコンクリートで補強されています。うちの社長が岩手大学名誉教授M先生に「あのコンクリートで昔より景観が悪くなりましたね!」と言ってしまいました。M先生は、この補強の提案者の一人でした(^^;)