目指すは「華麗なドライビング」

(1999.12/11)


 サーキット走行を楽しむに至った経緯のようなものを紹介します。

 家からわりと近いということもあって、バイクや車のレース観戦のためこれまで何度も鈴鹿サーキットに行っています。心地よいサウンドとともにハイスピードで疾走していくレーシングマシンを間近に見ることが好きだからです。スタート直後、1コーナーから2コーナーへかけて各車が突っ込んでいく瞬間は、独特の緊張感がありとくに好きです。
 サーキットというとレースを見る所というイメージしかなく、自分が運転して走ることなど意識すらしませんでした。ところがサーキットに行く回数が増えるつれて、見ているだけではなく自分で走らせてみたら面白いのではないかと考えるようになってきました。ただ、まったく経験がないことからサーキット走行は敷居が高く感じられ、実行するまでには至りませんでした。サーキットを走らせられる車を持っていないということもありましたが。

 そんな折り、兄が通勤用に購入したシビックRを走らせる機会がありました。この車の評判は『ベストモータリング』などを通して知っていたものの、実際に走らせてみたときの刺激は想像以上のものがありました。高速道路だろうがワインディングだろうが、場所を選ばずどこでも安心して走らせられるハンドリングは病みつきになるほどでした。まるで自分のテクニックが向上したかのような気分に浸れます。
 しかし後になって気づくことになるのですが、そのときの運転は、車の性能に頼っているだけの単に乱暴な運転に過ぎませんでした。

 岐阜県瑞浪市にある「YZサーキット瑞浪」というミニサーキットで開催された走行会に参加することがありました(1998.11/15)。初めてのサーキット走行です。車はシビックR。
 イベントの一つタイムアタックの際、車をスピンさせてしまいました。コーナー進入時の操作ミスでリヤを流してしまい、コントロール不能なままスピンモードになってしまったのです。幸いコース上に停止してくれたからよかったものの、何もできないままスピンしていく怖さは相当なものでした。100Km/hくらいは出ていたでしょうか。

 このスピンしたことが自分のテクニックについて冷静に考え直すきっかけになりました。車が高性能なのは分かっている。では、どこまでが自分のドライビング・テクニックなのか、と。

 目指すは「華麗なドライビング」。
 課題は山のようにありますが、それだけにやりがいのあるテーマですね。

 このコーナーはサーキット走行を中心に、ハイスピード・ドライビングに関連したテーマを取り上げていこうと思っています。


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