もちろんながら今(現在2001年01月、つまり21世紀)では相当スペック落ちがする機種である。VAIOやLibretto、スリムノートや小型ノートですら数Gバイトのハードディスクを搭載し、数百MHzという速度でブン回る。
DHUは違う。
どうがんばっても貧弱である。
およそWindows98SEがインストールできたとしても、メールとブラウザ程度しかまともにインストールできないんじゃないかと思うスペックである。そしてその通り。
私がDHUに求めるところは、フレッツISDNになってから、終日立ち上げっぱなしでメールを送受信するメール端末君としてが第一そして唯一の目的である。
だからそんなにすごいスペックより、いつ壊れても別にいいじゃんな機種で、とりあえず使い慣れたWindows98SEが動き、メールとブラウザがインストールできて、ついでにそこそこの表示能力を持っていて、意外と気になる低周波が少なければそれで良いのである。
ところで、ゲットしたものは、このような物たち。
しょうがないので、今となってはその方法すら忘れていた「Windows95 FDD33枚組」のインストールディスクにて、ちまちまとWindows95をインストールした。
その後MobileMediaのCD-ROMにて、Windows98SEのCD-ROM内容をHDDにコピー(いや、別にいつも使ってるPanasonic KXL-DN745Aでも良かったけど)。
Windows95系の全ファイルを削除して、Windows98SEをインストールした。
なんといってもWindows98SEが動くかどうかすら不明なので、とりあえず動作を確認したかったのだ。
結果的に今のところ古いノートPCにWindows98SEを入れたときによく見られる、小電力周りの不具合が出る物の、実用にはほとんど支障がなかった。
とりあえず、Windows98SEインストール後、LANカード(TDK LAK-CD021BX)にて部屋内LANに接続したが、無事にネットワーク端末となりにけり。
これに関しては最初から諦めていた。充電できなくてもAC電源で動くことの方が、メール端末君には重要な機能だからだ。
※そう言えば、リブ20はAC電源では動かないがバッテリーでなら動き、かつAC電源で充電は出来ないという、とんだ不条理な状態の物をもらったが、やっぱり復活を諦めた事があった。
さて、そんな諦めていたバッテリーであるが、この週末にインターネットで世界中のDHU関連のページを探しまくった結果、「rivive」なるDHU専用のバッテリー復活(・・かもしれない)ソフトが有ることを知った。これは「過放電しすぎて、充電する事自体に必要な電圧が確保できなくなった状態のバッテリーを復活させることが出来る」らしいソフトで、DECを買収したCompaqのページで現在もダウンロード出来る。ちなみにここ。
付属のドキュメントを読むと、どうやらバッテリーのリビジョンによって可能か不可能らしい。「xxxxxx-xxxxxx B01」という物が対象で、A01だとだめらしい。幸いB01出会ったため、早速実行したらばあっさり充電ランプが点灯した。
すごいぞDEC。こんな所に充電ランプが有ったのか!と、どうでもいい感想を持つとともに、こんな地味なユーティリティをついでに開発している姿勢に少し感心した。>DEC(買収されたけど)
その後フル充電したところ、ちゃんとバッテリーが働いている。バッテリーだけでも動いている。当たり前だが。これは一度試してみるべきだ。
しかしながら本体時計を司る電池は完全に逝かれている模様。リブレット70の場合、「PCを48時間起動させておくと、本体電池の充電が完了する」という事があったが、通電状態を続けていれば本体時計の狂いも無くなることを当面は期待しておこう。
何のことかというと、これが出来ないと、真っ新なHDDにフロッピー以外でOSすらインストール出来ないってこと。
今までリブレットやCF-11は、どうやら運良くいつもの「DOS+CD-ROM動くぜバージョン」の起動ディスクで新しくOSがインストール出来ていただけだった。これは、PCMCIAを制御する機能がたまたま「intel82365または完全互換品LSI搭載」だっただけらしい。
PCMCIAを動かすには、どうやら2通りあって、
さて、この時intel系のLSIチップじゃない場合は、通常ノートPCに「カードサービス」が標準添付されているはず。DHU CT475は上記4番で「FF」が返された。DHUは「CardSoft」という物が別途バンドルされていた(らしい)。
しかるにこのソフト、初期のWindowsマシンでOSをフロッピーにバックアップした程度ではバックアップされることはない。いやぁフロッピーでWindowsを再インストールするなら、これで良いんだけど、今はCD-ROMが無ければ手も足も出ない時代なので、このCardSoft(そのうちDOSドライバ)を世界中のサイトから探して別途調達した。
この製品、米国SystemSoft社(日本の大戦略の会社とは違う)としては、現在販売されていないが、世の中には便利なサイトもあるもんだ。ここで発見した「Cardsoft.zip」。
ここからダウンロードしたファイルの中にある、
実に1週間、楽しませていただきました(笑)。
やっぱ未知の機種が動くと達成感があるなぁ・・・・・って、これ、もう1台同じのもらったけど、何に使おう(笑)。
必要な電池はボタン電池「CR1220」。体温計や電卓用として売られています。ちょっとした家電屋、カメラやなんかには有りました。
CR1220は、DHUのバッテリーをはずすと、DHUを後ろから見て左側にシールが貼ってあり、いかにも取り外せそうな部分を押すと、ボタン電池が出てきます。
これを交換して終わり。日付やBIOS設定なんかはこれで保持されます。
HDDの換装といっても、余り簡単ではなかった。換装と言うより分解♪。
手順はこちらがとても参考になりました。
さて、9.5mmのHDDを装着するには、ストッパーとしてHDD下部にスポンジを両面テープ(!)でくっつけてHDDの基盤とDHU本体の金属部分の4つの突起が接触しないようにする。ついでに9.5mmが12.5mm程度の厚みを持つ程度のスポンジとする。
次に左右にぶれないように電源部方向にも薄いスポンジを挟めて1G程度の衝撃ではぶつからない程度にスポンジを挟めた。
この後は通常と同じようにくみ立て直し、FDISKをしておしまい。無事9.5mmHDDが利用可能となった。
1.6GBとなったDHUは、メイル君としてより有効な使い道になるだろう。