レイダース/失われた<聖櫃>

1981年/アメリカ
製作総指揮ジョージ・ルーカス、ハワード・カザンシャン
監督スティーブン・スピルバーグ
音楽ジョン・ウィリアムス
出演ハリソン・フォード、カレン・アレン

 今でこそ、かのインディ・ジョーンズシリーズの第1作目として名を馳せているが、公開当時はどうやら三部作で作られるらしいという話は確かにあったものの、続くシリーズがここまでの人気シリーズになるとはこの作品からは誰も想像しなかったのではないだろうか。一般的にはやはり何か冒険活劇というものに対してやや取っつきにくさがあったのかもしれない。正月映画として公開され、今考えれば興行収入ランキングのトップを独走状態であったろうと思うのだが、実際にはオールスター映画の「キャノンボール」に負けていたのである。爆発的な人気が出たのは2作目からで、状況としては「ターミネーター」や「ダイ・ハード」と同じような感じだあったといえばわかってもらえるだろうか。
 私自身、中学1年だった当時は、まだ監督の名前で映画を見るということはしていなかったので、ただ、「スター・ウォーズ」の監督と「未知との遭遇」の監督が何かすごいものを創ったんだという程度の認識しかなかった。そして映画の人気も今述べたようなものである。すごい映画を見に行くのだ、というような過度の期待は持っていなかった。むしろそれが良かったようだ。
 内容に関しては、個人的にはこのシリーズの中で、もっとも面白い作品であると思っている。他の作品については、それぞれのところで触れるが、はじめからとにかくこんなにワクワクさせられる映画はないと言っていい。そして、畳み掛けるような見せ場の連続に手に汗握って気が付いたら終わっていたといった感じである。
 一方でただのアクション映画というだけでなく、またSFの宇宙もののように全く現実から離れてもいず、考古学という神秘的な部分を持つ分野がテーマとなっていて、これもかなり新鮮であった。ハリソン・フォードははまり役。ジョン・ウイリアムスの音楽もオスカーこそ取ってはいないが、彼の最高傑作とも言える出来映えで、サントラを聴くと映像が浮かんでくるほどである。

<MK>


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