| 1972年/アメリカ | |
| 監督 | フランシス・フォード・コッポラ |
|---|---|
| 原作 | マリオ・プーヅォ「ゴッドファーザー」 |
| 音楽 | ニーノ・ロータ |
| 撮影 | ゴードン・ウィリス |
| 出演 | マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ジェームズ・カーン |
最初に見たのは確かテレビ放送であったと思う。話題にはなっていたし知っていた映画ではあったが、まだレンタルビデオなんかがなかった頃だから見る機会なく過ごしていたところ、この放送があり、それでも喜び勇んでというよりは、まあ見てみようかなあ、という程度の気持ちで見始めたのであった。
しかし、そんなこの映画に対するいい加減な気持ちは始まって最初のシーンから消え去り、本当に夢中になって画面に目が釘付けとなったのを記憶している。今ではこれまで見た洋画の中では最も面白かった映画の中の一本に数えられるぐらいである。
この映画の何がそんなにいいのか。まずその映像。ゴードン・ウイリスのキャメラがとにかく素晴らしい。自然光で撮ったような光と影の映像はヨーロッパ映画の質感であり、コルレオーネ・ファミリーのドキュメンタリーを見ているようである。コッポラの演出もこれを狙ったのか、役者の演技も自然体で、作られたドラマを見ているような気がしない。ヤクザ映画やギャング映画というと、アクションが重視されてドンパチするだけのイメージがあるが、この映画は暗黒街のファミリーの血のつながりのドラマをきちんと描き出していて、凄惨な殺しの場面にも哀感が漂う。そしてこの哀感というのに一役買っているのがニーノ・ロータの音楽である。これもいい。聴くだけで涙が出そうになる。まさに必見の映画。
<MK>
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