アウトブレイク

1995年/アメリカ
監督ウォルフガング・ペーターゼン
撮影ミヒャエル・バウハウス
音楽ジェームス・ニュートン・ハワード
出演ダスティン・ホフマン、レネ・ルッソ、モーガン・フリーマン

 久しぶりに画面に釘付けになる映画であった。画面からみなぎる緊迫感はそれが現実に起こっても不思議ではない出来事だからというだけではない。映画の作り、それ自体がかなりしっかりしたものだからであろう。監督のウォルフガング・ペーターゼンの作品では「ネバー・エンディング・ストーリー」はどうもあまり好きにはなれないが、「U・ボート」は好きな作品の一つで、骨太の作品としてこの作品はこれに近く、最後まで飽きさせない。
 また、主役がダスティン・ホフマンという、これまでこういった類の作品で、ヒーローの役をやったことがない俳優であるというのもその点一役買っていると思う。この役は元々はハリソン・フォードがやることになっていたらしい。しかしスケジュールの都合上出演できなくなり、次にプロデューサーが思いついたのがダスティン・ホフマンだったとのこと。しかしこれでむしろよかったのではなかろうか。現実感という点でもスーパーヒーローではない方がハラハラさせてよい。
 また、市民感情とは全く逆の行動をとる見ているだけでいらいらするような融通の利かない登場人物(「ジョーズ」や「チャイナ・シンドローム」「タワーリング・インフェルノ」などパニック映画には必ず登場するようだが)もドラマを盛り上げるのには非常に役立っている。ここではこの手の役にははまりすぎるきらいのあるドナルド・サザーランドが徹底してイヤな奴になっているのが効いてむしろ最後はスカッとさせて気分がいい。

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