IUCNのSSC(種の保存委員会)がアブダビで開催した会議の情報です(2019年10月7日)
IUCNのSSC(種の保存委員会)の会議がアブダビで開かれました。
1)最も絶滅の危機にある霊長類トップ25がリリースされました。
この報告書は、昨年ナイロビで開催された国際霊長類学会における議論を元に作成されたとのことです。2年に1度発表される報告書で、今回で10回目の報告書になります。
今回入れ替わりがあり、12種が前回の報告書になかった種で、4種は一度外されましたが状況が変わり、また掲載されたとのこと。
アフリカ(マダガスカル以外):7種、マダガスカル:5種、アジア:7種、中南米:6種です。
世界の43%の霊長類がレッドリストの絶滅の危機が最も高いCR、ENに掲載されています。
2)SSCとインディアナポリス動物園のパートナーシップが発表され、リリースされています。(ダウンロード:英語と日本語訳)
SSCの機能を強化するため、アメリカに「種の保存グローバルセンター」が設立されます。設立資金はリリー財団(イーライリリーが設立した基金)が4億円を提供します。現在9名のスタッフを世界中から募集していて、日本人も大歓迎とのことです。
3)アブダビ声明(The Abu Dhabi Call for Global Species
Conservation Action)
SSCが野生生物の保護のための緊急の行動を呼びかけたものです。