世界の人々のぬいぐるみに対する意識調査

少し、難しいお話になってしまいますが
もうひとふんばりです。
がんばってお勉強していきましょう。



世界各地において、無作為に100名づつ選び、一人一人面接のかたちをとって調査した。ただし、これはあくまでも大人の意識調査の為、15歳未満の子供は対象外とした。
(この調査は平成8年5月10日に世界同時に行ったものです)

グラフ1
予想以上にぬいぐるみに話し掛けた経験のあると答えた人が世界的に多い事が確認された。
特にアメリカは個人主義による孤独社会の反映か、9割近くが経験ありと答えた。さすがディズニー発祥の地ともいえる。
インドはぬいぐるみより、聖なる牛を重んじる為、ノーときっぱり否定した人物が目立った。ちなみに聖なる川への巡礼にはぬいぐるみも持参するらしい。
日本は、はにかみやさんが多いせいかどっちつかずのモジモジ発言が目立った。世間体を気にして消極的になったとも考えられる。
その点中国は『はい』と答えた割合が日本とほぼ同じだが、『いいえ』とはっきり否定したのは、日本より圧倒的に多い。やはり中国4千年の自信がうかがえる。
イタリアでは意外にも指示率が低い結果となった。世の中男と女、ぬいぐるみに話し掛けるのなら人間を軟派するとの事。
問題はマサイ族でして、ぬいぐるみ自体の存在を理解されない人物が多数をしめた。つまり、野生動物が当たり前なので、レプリカのぬいぐるみにどういう意味があるのか理解できないようだ。特にライオンのぬいぐるみをだっこする姿は軟弱との事。なぜならマサイは勇敢な部族。ライオンをみるなり、おっかけるようです。しかしかなりの関心をよせ、物々交換にどうだと交渉された事多し。
フランスではその他意見の中に、話し掛けるのではなくて、耳元で囁きあうのだという意見が幾つかよせられる。


グラフ2
各国のお国事情がかなり反映された結果が得られた。
日本は住宅環境の貧弱さから、5匹以上所有は少ない。
インドはぬいぐるみには話し掛けないものの、その割にぬいぐるみ所有数が多い。これはぬいぐるみを愛用しているとも考えられる。また多くのぬいぐるみの額にビンディがあったのはぬいぐるみも一つの人格である事を認めているまぎれもない事実だと推測される。といっても鼻ピアスはありませんでした。
中国は国策が変わり、自由に物が手に入りやすくなったものの、まだまだぬいぐるみといえば、『パンダ』が主流で、自動で動くパンダか動かないパンダに二分されるため、一匹もしくは二匹所有が殆どであった。服装の自由化も定着し、ファッションに注目されてる事もあり、ぬいぐるみというより、バービー人形の方に興味を示した。BR> マサイ族で、ぬいぐるみを保有してる人物は一名のみで、現在、ケニアの某欧米系企業で働くキマニ君という警備員(マサイは勇敢なので用心棒にはもってこいとの事)。かなりぬいぐるみにはまっており、この統計は彼のみの結果となり、参考にならない。
伊・仏共にラテン系は一匹だけをこよなく愛しぬくとの事。一匹所有といっておいて、愛人をかくまってる発言もあったので、どこまで真実か確信できない。
最後になんといってもアメリカ。なんでも多ければいいという大らかさ単純さが垣間見れる。しかし、必ずそのぬいぐるみの中にハ虫類系のゲテモノがあるのも特徴でもあった。ちなみにセサミーストリートのビッグバードのモデルは『カナリア』だそうです。


グラフ3
日本での支持の高さの理由の一つに、家族会話の維持というものがあった。家族の絆にぬいぐるみが架け橋となっているようだ。どうも夢を買うといえば、宝くじか、ぬいぐるみかと、日本では言われてる事も影響されていると考えられる。
インドは全く難解であり、ぬいぐるみの所有数は多いが、話し掛けず、必要性もなしと答える。必要でもなければ、あればそれでもよいという、まさしく混沌(カオス)と言うべきかもしれない。
中国は、中国4千年の歴史の深さのためか、ぬいぐるみの存在はどうでもいいと考えられる。
マサイは支持者が上記のキマニ君一名のみ。当然圧倒的に不支持が多い。が、興味を示す潜在層が多く存在してる事はその他意見の多さから推測される。
イタリアは、その他意見が多かった。厳密にいえば、陽気な人柄が災いして、まともな回答が得られなく、その他意見に分類せざえるをなかった。つまり、回答の代わりに、カンツォーネを歌った者が半数以上を占めた。イタリア人自体がファンタジーなのかもしれない。
フランスは個人主義の孤独からか、ぬいぐるみに憩いを求める意見が多かった。が、ディズニー関連のぬいぐるみは持ちたくないとの事。プライドの高さを感じさせられる。近々、輸入物ぬいぐるみは市へ登録申請させるという法律ができるらしい。
アメリカは支持が圧倒的。注目すべき事は、支持意見の中に、存在否定は差別であるとの意見が多くあった。白熊君を購入したら、必ず黒熊君も買うようにしているとの意見もあった。やはり権利主張の国である。




結 論

世界的にみても、ぬいぐるみは精神世界に必要不可欠であるという意見が通用すると考えられる。
ぬいぐるみには、大人の心を癒す力が存在するという考え方は、世界的にも市民権を持ちつつある訳です。
これから21世紀に向けて、精神社会が成熟していくに従い、ぬいぐるみの意義は益々重要な意味を持つことになると考えられます。
日本は、その世の中の動きに立ち後れない為にも、もう少し、自分の気持ちを大切にして、ぬいぐるみへの想いを、もっと素直に発言すべきなのです。ぬいぐるみを必要としている事実を認めるかどうかが、これからの21世紀を日本が上手くのりきれるかどうかの一つのカギである事は、まず間違いありません。



最後に、締めくくりのページへ進みましょう。