にゃも君のわがままは、ゆっこの寵愛により、ピークに達しました。その上にゃも君には、にゃま君という最強の相棒を見つけ、恐いものなしでした。ゆっこはというと、そんなわがままなにゃも君であればあるほど、可愛くて仕方がなかったのです。なのでゆっこは家にいる時は、いつもにゃも君にゃま君を傍らに置きました。
しかし、ある日ゆっこは、にゃも君にゃま君をだっこしようと思った瞬間、ペン君と目があいました。
ペン君は驚きました。ゆっこがこっちを見てる!!ペン君はただ呆然とゆっこを見つめました。
心とは何かのきっかけで通じるものなのです。ゆっこの目にはそんなペン君が哀れに見えました。
そうです、ゆっこは実に6年かけてペン君の悲しみにやっと気が付いたのでした。
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