北海道は昨日も今日も明日も雨だった。


久々にデータ更新 大雪で知り合ったつぶらな瞳の可愛子ちゃん追加?


久々なのは立て続けのパソコンクラッシュのため。いいかげんめげてしまった。
なんで、こちらがパソコンに酷使されるんだ。? パソコン扱うのはわしだぞお。!ああくっそお!
(現在も不具合中)
北海道は昨日も今日も明日も雨だった。 北アルプスは上高地から日本海まで、南アルプスは光岳から鳳凰三山まで、粗二周り目で そろそろほかのとこを行きたい。 で目指したのは島そのものが山である利尻岳。 ところがついてなかったんだなあ。
上野発、走るホテル。ブルートレインに乗って7月31日PM10時23分発 列車をいくつも乗り継いで稚内についたのは8月1日PM10時過ぎだった。 で、駅の外で寝袋で野宿
8月2日朝6時、利尻へ出発、8時20分に着く。 どうせこの日は利尻に登らないつもりだからその辺をうろうろ。 のんびり歩いて3合目のキャンプ場に着いた。 ここでテントを張る。天気が良かったのは実はこの日までだった。
8月3日AM3.30起き。小雨が降っていた。 テントの足の方で水が漏れたようで寝袋の足のほうが濡れていた。
このテントは既に10年近く前に姿を消している。すなわちその居住性の悪さ とフライシートがないために雨には弱い。 なにしろテントというより寝袋立体カバーだ。ザックはおろか、 靴でさえテントの中に納まらない。したがってザックはザックカバーで靴は ビニール袋に入れて外にだすことになる。
このテントはゴアテックスによる防水となっているが、足の部分はナイロンである。 縫い目から水が漏れたと思うが防水処理を施したばかりの前回の使用では雨の中 でもこんなことはなかった。再処理すればよかったんだろうが、雨のテストは すなわち即本番使用となる。
水没したテント
最初から雨の中の登山はいやなものだが、まあしかたがない。 AM5.00出発、しだいに雨が強くなった。遠くで雷の音まで聞こえてくる。 一時的に凄い集中豪雨に遭う。小降りの雨でさえ足元から水が進入したテント だ。 この分では、テントの中はいまごろプールだ

すなわち、このまま雨に濡れてくたびれはてて戻ってきたところで、 既に安住の地はないというわけだ。

(後ほど述べるが信じられないことに実は実家に戻ってきてまでも 既に安住の地はなかったのだ。????)

戻ってきてもどうせ安住の地がないのなら、 危険を感じるぎりぎりのところまで行くしかないだろう。 テントにとどまっていてもどうせ水責の刑に処せられるだけである。
AM10時2分ようやく山頂についた。これはやばい!という危険はなかった。 この後の全行程が雨だったのでこれは無理して登ってほんとうに良かった。
下山してテントの中を見ると予想どおりテントの中はプールと化していた。 !!! 予想どおりとはいえ、現実に見るとやはりショックだ。 但し山屋はこの程度のアクシデントでめげてはいけないことになっている。


テントを撤収し、タクシーを呼んでその日は宿に泊まった。なんとか寝袋を乾 かさないと駅で野宿すら出来なくなる。 次の日は観光コースをバスで一周。これは参加して良かった。なぜなら、反対 側の港の5号目で初めて利尻岳の全貌が見えたからだ。但し弁当は余計だった。 こちらは、うに丼が食いたかったのだ。
利尻岳。62KB
やっと見えた利尻。77KB


でも生うにも食ったことだしまあいいとするか。
うに
利尻まで来て礼文島までいかない馬鹿はいない。 礼文の宿で一泊。次の朝礼文岳に登る。今日も北海道は雨だった。 これも雨の中を無理して登ってほんとうに良かった。ここは標高490m 危険度は0である。 雨の中でも景色は良かった。これが快晴時ならとてもいいところだろう。
礼文岳から。49KB

礼文岳からの眺め。64KB
昼は待望の生うに丼にありつけた。 その日のうちに稚内に戻り旭川に入った。もっていったPHSはやはりとても 便利だ。 通話エリアでは携帯にかなわないだろうが、ぶいちゃんと連絡をとりながら、 ホテルの看板見て片っ端から電話が出来る。今後、外出には手放せなくなるな。
朝4時出発、タクシーで旭岳温泉へ。朝一番のロープウエーで旭岳の登山口へ この日も雨だった。 (くそ。北海道の山登りで一度も雨具を着なかった日はないぞ!!)
歩き始めると次第に雨と風が強くなった。途中まで行くとザックごと体が横転 しそうな風に襲われた。普通山で雨と風に遭っても最初は樹林の中である。 つまり最初から直撃を受けることはない。はい松を抜け、雨の直撃を受ける 山頂付近では小屋が近くにあるものだ。
ところが大雪のこのコースでは最初にロープウエイで森林限界を過ぎてしまい 、登山開始と同時に直撃を受けることになる。 最初の15分たらずで避難小屋はあるものの、これを過ぎると5時間以上歩か ないと次の小屋にはたどり着けない。これはハッキリと身の危険を感じた。 利尻では感じなかった身の危険だ。これだけ風が強いと雨具も少しずつ内部に 水が進入してくる。
で、引き返して下山。ロープウエィで降りて来るとそこは憎たらしいことに晴 れていた。 つまり大雪の山頂だけに雲がかかって雨風がふいているようなのだ。 麓の温泉では宿は取れなかった。テントを張る手もあるがやっと乾いたばかり の寝袋。 再び水責の刑には処せられたくない。しかたなくバスで引き上げて再び旭川へ。 PHSでホテルを探して宿に泊まる。
次の日、昨日と同じくタクシーで旭岳温泉へ 今日は晴れていた。北海道で生まれて初めて雨具なしで登山を開始。 待ったかいがあるというものだ。だがしかしこれは、偽りの快晴だったのだ。 雨が降り始めた。だが昨日のようにザックごと横転しそうな風はなかった。 これは行けるぞ。と心の中で叫び始めた。だがしかし−−−−−−−
しだいに雨は叩き付けるような雨に変わってきた。ここから一山超えて次の 避難小屋まで推定4〜5時間。 叩き付けるような雨で水がゴアテックスの内部に進入してきた。 ゴアテックスは通気性は良いが、防水スプレーをかけてもすぐに劣化する。 前方から続々人が戻ってくる。これはやはり無理である。
あああ、またしても、またしても雨、雨、雨、今日も北海道は雨だった。 下山してへたな未練を断ち切るために旭川をさり、札幌に入った。 おそらく明日になっても天気は回復しないだろう。
では一から十まで悪かったかというとそうでもなかった。 なんと登山道にひょっこり現れたコンちゃん(きつね)がなにを思ったか 人の顔と目と目を合せながらもこちらをわずか3mの距離でぐるっと一周 回ってくれたのだ。しかしあの面は確かに野獣のそれだな。 なにか餌をくれると思ったのかも知れない。しかし餌をやることは必ずしも コンちゃんにとっていいことではないらしいのだ。
昔NHKの番組で人に馴れすぎたきつねが、簡単に罠にかかり、もがいている様子を写していた。 番組を収録した後、スタップは罠をはずしてやったのだろうか? まあ、ここに生息するコンちゃんなら、罠にかかって毛皮にされることは ないと思うが。但し雨の中だったので写真は撮れなかった。

つぶらな瞳の可愛子ちゃん登場( ポートレート集)

それと最初の避難小屋の2階はどうやらリスの隠れ家らしく、フイルム 1本分の写真が撮れたことだ。 コンちゃんが生息している以上、リスも食われる可能性もあるんだろうな。 動作の緩慢な雷鳥もここではいないのは当然だろう。 コンちゃんに食われてしまう。
6時14分、実は旭川で帰りの走るホテル、北斗4号A寝台車個室ロイヤル ツインという最高にリッチな寝台車を予約していたのだ。 北海道は雨、雨、雨だった。ならばせめて帰りぐらいいい思いをしたい。

生まれて初めて乗ったロイヤルツインはほんとうに走るホテルだった。 まず入って、シャンプー、リンス、アフターシェーブローション、 ヘアリキッド、トニック、クシかみそりのセットが手渡されたのには驚いた。! 個室の中はトイレ、シャワー付きなのだ。テレビまである。


で、ドアのノックがしたので開けると、なんとウイスキーの水割 (ちゃんとミネラルウォーター、氷の入ったタンブラー付き)と ワインハーフボトル、冷えたお茶の缶を持ってきてくれた。 ウヒョー!リッチ、リッチ。これはまさに走るホテルだ。 ここでリッチにすごすためにあらかじめ赤ワインを買込んでいたが、 買う必要もなかったかも。朝になるとコーヒーまで持ってきてくれた。




8月10日、11時半ごろ自宅へ帰る。

利尻岳では雨の中を疲れはてて下山したとて、既に安住の地など、 ないことは分かりきっていた。

天候急変どんなアクシデンテントがあってもすべて自分の責任だ。

だがしかし、だがしかし、自宅へ帰っても安住の地はなかったのだ。!!

玄関のドアの鍵を開ける。????? あああああ。開かない。!!!!よく見ると、鍵が2重にかかってる じゃないか!!!!
玄関のドアは上下二つの鍵があり、こちらは上の鍵だけかけて出かけ たはずである。 下の鍵はほとんど使うことはなく、スペアも作っていない。
兄弟及びなにかあったときのために近所のおばさんには上の鍵だけ渡してある。 下の鍵をかけてしまえば兄貴でさえ部屋に入ることが出来ないのだ。 山では安住の地がなくても狼狽することはなかったが、これはまったく予期 せぬ信じられない出来事でほんとに狼狽した。
庭にテントでも張るか。?丁度乾かすにもつごうがいい。 あるいは縁側で寝袋にくるまってすごすかな? でも明日会社だぞ。着替えなくてはいけない。

ひどいじゃないか!→姉貴、←しかも電話しても留守である。

PHSで兄貴に電話したが、やはりこのときもPHSは役立った。 兄貴から連絡が入り「鍵110番SOS」の存在を初めて知ったのだ。 ザックの中には保険証の写しつまり身分を証明出来るものを持っていたのも 良かった。どろぽうがこれを利用したらたまらないだろう。
途中キャッシュカードでお金を用意していたのも良かった。 旅でお金を使い果たしていたからだ。耐え難き長い時間を待つこと4時間、やっと鍵屋が来た。 鍵をあけてもらうのに一万円取られたのだ。まあ妥当な額とは思うが。
以上 97年8月11日記