姉貴よ千の風になって(富良野、美瑛)



    
    
    
    
    
    
    
    
  
    


下血してあわてて飛び込む病院の検査の結果再発としる。
死を描く心の底通じてか、友より電話胸が騒ぐと。
泣きながら訴える友より知らされしセカンドオピニオンという名。

ガンセンター友に連れられ行ってみる。広いロビーは快適に見え。
ガンセンター順天堂の検査みて見落しはなし完璧といいし。
ぺいぺいの癌と言いたげ医師の顔怒り目をして我を諭せし。

いらぬ世話だったかとつぶやく友よ思いやる心こそ嬉しき。
我が命はかなきかもと思いつも良き友に恵まれ幸せと。
ガンセンターいつか来るかも仰ぎみつ、後はもやもや霧にかくして。

相変わらずリュック背負って弟来る。項羽と劉邦、史記置いていく。
医療器具また一段と進んだか、コンピューター入り器具にかわりて。
コンピューター便利なようでさにあらず、手間のかかりて閉口するも。

人口肛門つけて我もいよいよ身体障害者
うつせみの病の重さ堪えかねて夜にすすりなくカーテンの向こう。
アイソトープ受けて目の玉飛び出そう。足の痛さに油汗出る。

この苦痛涙あふるも考える。誰でもなく我が身でよかれと。
裁きにも似たる苦痛のやわらぎて涙あふれし我が身に驚く。
食べながら排泄物の音を聞く。源虫毛に似たる我が身よ。


人口肛門を付けた姉貴はさぞや屈辱的だったろう。姉貴に横山光輝の漫画、「史記」を持っていったとき、 この本によって救われたという。

史記の中に便所の刑というのがある。敵に内通したという嫌疑を掛けられたある人物は便所に漬け込まれ、常に オシッコを掛けられるという刑罰にあう。

が、他国に逃げ延びたこの人物は後に領主となり見事に復讐を遂げるという物語。

思わぬ本が役にたってくれた事はとても嬉しかった。

 
 


 
ひまわりの迷路 滝川より

認知症わずらう兄の花嫁と並びて笑むは父親の顔
花婿の父に問われて娘捕られたよう寂しと語りて笑む。
認知症なれど心は父親と姿勢正しく娘と並び。

兄よ兄、道に出いて帰らぬ日何を思いて歩き続ける。
軽井沢、これが最初で最後かも。兄弟揃う一日の宿。
眠りつつ兄の行動見張る姉、さすがわ長子感心するや。


    
    
    
    
    
    
   
    
   
    


腹の横グロテスクなるイレオストミー自尊の念も削られもする。
美容院へキャスター付けて行ってみる。鏡しみじみ我が顔にみつむ。
疲れたる寂みしき顔のそこにあり、これが吾かと涙あふれそ。

我が心伝えられぬはもどかしき付き合いし友よありがとう。
弟のリュックにつめて持ち来る65刷、心やうれし。
面白く時を忘れてマンガ読む。厳しき現実我を待てり。

弟の泣き事言わずこれを読め、進める本のマンガ三国志
力つき立ち上がれぬと思いしも今日生きるため、またも目覚めて
御仏の迎えを待つもまだ来ぬは悟りの意気に達せぬせいか。

順天堂うるおすために我ありや月の二回の入院費用
我が命短くあれどよく生きた。我と我が身を自画自賛する。
惨めさも笑ってみよう副作用髪の毛抜けて皮膚黒ずみて。

人はみなそれぞれの地獄背負いて生きていると思えば気は楽くか。
我が命仏にまかせ我はただ、無心でいよう無欲でいよう。
いずれかは何かありて死ぬる身ぞ、悟ってみるも病はかなし。


 
 
 
オリンパス510 パノラマ合成


泣き叫び我を呼んでよ母に請う。
点滴とモルヒネ飲みて永らえる。我は悲しきモルモットかな。
美しき純な心も束の間にたちまち沈む汚泥の底に。

写経する心も萎えてひたすらに醜き心さられだしけり。
ひな祭り100円折り紙おりてみる。お内裏様に三人宮女
我が夫と昔なつかしローハイド鍋かこみつつ見ゆる幸せ。

太陽も月も上りて去る窓べ、長くゆっくり時の立ちゆく
生きがいも死にがいも解く書を読みて奮いたつ日もあり昔日
出されたる院内食事食べられず、飢餓の子供ら脳裏をよぎる。

手のこんだ御走なりしおかずでも苦痛のみにて我は驚く。
生き疲れ心ひそかに死を願う、うつ病だよと主治医の笑う。
夢に見し、瀕死の小鳥我なるか、いじりまわされ弱りはてゆく。

夏を越へ冬を過ぎて春近し、命続けて何を嘆かむ。
一時間ごとトイレ行く。面倒なれど唯一の運動吾を励まし。


  
  


わずらいて悟る心の貧しさを正して新たに生きんと思う。
アルバムに流れし歴史省みる。あの時、この時写真語りて。
病院へ漫画折り紙持ち込んでしばし忘るる病の我を。

生きる事嘆きてきたりしこの命もはやこれまで思いてもみむ。
張り詰めし心の糸の緩みてか歌作りつつ涙あふれし。
泣きたくも泣けずにおりし厳しさよ。泣ける時には泣いたらいいと。

御仏の三体並ぶ夢を見る。過去と未来と現在位置と。
泣きながら母に伝える胸のうち。天に届くや御仏の夢。
過去と今、御仏のお腹のあたり傷あとありて我を示さん。

三つ目の未来を示す御仏は静かに笑みて我を保たれる。


 
 


姉貴、くたびれたぞお〜〜!(>_<)


う〜む、姉貴沢山書き残してくれたが、これ以上はスペースの関係で無理だぞ〜〜。というより疲れた。(>_<)

しかも沢山ある中から細かく選別する時間も余裕もなし。まあ〜このくらいでな。合唱アーメン




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