Pionus Lab.Top Page Robin Pionus
「ぴおぬす」なるインコ
 
☆☆・・内容・・☆☆
特徴と性質、我が家のPionusメキシコシロガシラインコを例として
Pionusの仲間
このページの参考文献
 
Pionusの語源を探る

特徴と性質

我が家のPionus、メキシコシロガシラインコ(Pionus senilis)を例として

  ここでは、我が家のメキシコシロガシラインコ(Pionus senilis)のロビンやカララとの暮らし、いくつかの情報を基にして、Pionusの特徴について、(独断と偏見も混じっているかもしれないけれど)書きました。

  野生のPionusの仲間は、中南米の熱帯雨林・熱帯雲霧林に暮らしています。
大きさは体長24〜30cm。どの種類も、黒く大きな目をしていて愛らしく、また尾が短く全体的にずんぐりした感じがあります。
そしてどの種類も尾羽の裏側、尻の部分の羽毛が赤く、Pionusの仲間はred vented と呼ばれる事もあるそうです。
  (cf. カララのお尻)
以前はAmazonの仲間と考えられていたそうですが、今はPionusという1グループにまとめられています。詳しくは分かりませんが、それでもAmazonに近い仲間ではある様です。確かに、全体的な雰囲気はAmazonに近いものがあります。でも黒くて大きい目は、コザクンインコやボタンインコの愛らしさに通じるものがあります。コザクラインコにインコの可愛らしさを刷り込まれてしまった私が最初に注目したのがこの目でした。尾が短くてずんぐりした感じも、まさに大きなコザクラ・ボタンですね。

  鳴き声もそれ程うるさくはなく、気性も穏やかで、集合住宅の中でも周囲に気兼ねなく飼える種類です。「遊んで!」等の自己主張こそとっても控えめですが、その控えめなボディランゲージを汲んで相手をしてあげるとうれしそうに目を輝かせます。まるで知的な相手と静かに心のキャッチボールをしているようで、本当にハマッテしまいます。

  鳴き声はうるさくはない、と書きましたが、周囲の騒音に影響されやすいのも確かです。実際に我が家のPionusも掃除機の音に反応して、掃除機がかかっている時だけ大声になります。掃除機が止まっても興奮が止まらなくてしばらく鳴いている事もあります。またPionus-chatでも、一緒に飼われているAmazon等の大きな鳥の叫び声にあわせて大鳴きするpionusの事が話題になっていました。
 周囲がそれ程うるさくなければ・・・たぶん大丈夫。 トラックなど大きな自動車が近くを通っていつもうるさい部屋ならば、pionusがどんなに大鳴きしたって・・・・、pionusがいなくても騒がしい部屋なのですから・・・・、ねえ。

  気性は穏やかです。人を噛むと言っても、甘え噛みです。我が家のカララの場合、この甘え噛みは"私を見て"、"これはいやよ"という意味です。男の子は発情期にやや気が荒くなります。自分の場所(巣)やお嫁さんをがっちり守りたいという気持ちと、大好きなママにこんなことしちゃだめ、という気持ちが揺れ動いているのを、ロビン(男の子)の動作を細かく見ていると感じました。

  噛む力はそれ程強くありません。カララの場合、ハトのエサのように固いものは嘴で少しもて遊んでみますが割って食べるところまではいきません。ペレットも固い種類のものは苦手の様です。とはいえ、緊急時にはそれなりに力を出します。カララは注射をしようとしたお医者様を思いっきり噛んでしまいました。とっても痛かったようです。カララの一命を救って下さったドリトル先生なのに。ごめんなさい、お医者様。
 
  人間から見ると、比較的おとなしく穏やかな鳥です。インコらしくないといってショップに返品されたPionusの話も耳にします。強い自己主張ややんちゃ坊主を期待する方にはPionusはお薦めしません。 でもだからと言って、決して自己主張しない鳥ではありません。表現こそ控えめですが、ほかの仲間にも負けないくらいに甘えっ子です。頭も掻いて欲しいし、可愛がってくれるお母さんやお父さんにずっと一緒にいて欲しいんです。
  表現が控えめなせいなのでしょうか、病気を隠すのが他の種類に比べて一枚上手なように思えます。日頃淡々としている様に見えるので、多少体調が落ちても淡々淡々・・・。いろんな角度から常にチェックを怠らないようにしたり、感覚を研ぎ澄ませておく必要があるように思えます。
 
 
 

-------------------------------------------------         
メキシコシロガシラインコ(Pionus senilis)の場合        
-------------------------------------------------      
        
        
        
        
        
        
        
名前:カララ (女の子)、撮影時4歳 
 

  まず和名についてですが、文献[1][2]と文献[4][5] では違っています。前者は「メキシコシロガシラインコ」後者は「メキシコシロガシラ」となっています。[1]は、プロ・アマチュアの鳥の研究者が拠り所にしているもので、[2]もこれをベースにしたものです。[4]と[5]は飼鳥関連の文献で、ここをお読みになるのは飼い鳥に興味のある方が多いだろうから、後者の表記の方が適切かも、と最初は思いました。しかし[5]に以下のような記述があります。
  " 単にシロガシラインコという名前で扱っているショップもありますが、正式にはメキシコシロガシラです。(インコは付きません)。"
ここでの"正式 "とはどういう意味なのか、また根拠とした文献も明記されていない事から、当Pionus Lab.では、暫定的に[1][2]の表記に従い、「メキシコシロガシラインコ」と記載する事にしました。

  原産地は、主に中米カリブ海側の熱帯雲霧林です。
  体長は24cm。Pionusの仲間では小さい方です。ほかのPionusもそうですが、一応、大人の人指し指に止まれるサイズです。
  色は全身緑色が基本。額と喉の羽毛が白です。頭で白いのは額だけなので、和名の"シロガシラ"は本当は"シロビタイ"と言った方が実態を表しています。(英名のWhite-cappedやWhite-crownedは適切です。) 個体によって、額や喉の白い羽毛に薄桃色の羽毛が混じります。(cf.Pionus Lab.トップページの写真) この薄桃色は、コザクラインコの頬の色を彷彿とさせます。我が家の場合、男の子のロビンの方がこの薄桃色の部分が多かったです。その他お尻の赤い羽毛を除いては緑色なんですが、実は単純ではありません。頭部の緑は濃い緑です。雨覆いは、黄金がかった緑です。風切り羽はブルーに前面は緑の縁取り、後ろは黒です。尾羽は赤・緑・青・白の美しい羽です。羽の実物は、研究テーマ「羽、羽毛」で紹介します。
  ともかく、一見すると緑色と白の地味な感じがしますが、実は緑を中心にして色々な色が絶妙なバランスで調和している大変美しい鳥です。
  目の周りの白いリングは、大人になるとピンク色になるという話しもありますが、我が家では4歳を越えても白いままです。個体差がある様です。  
  食欲は、体の割には大食漢という話と(BirdTalk等の雑誌やホームページ )、食が細い(文献[5])という話があります。この大きさの鳥がどのくらいの食物を採るのか、私には正直に言ってわかりません。 でも、、、あくまで以下は我が家の場合ですが、
(1) 通常よりも食が細くなった時には、我が家では"警戒警報"発令です。
  経験的に、体調を崩すと食が細くなります。(我が家では食欲はチェックポイントの一つです。)
(2) 食べる時、口に入る量よりも散らかる量が多い。
  これは、与え方もあるのかもしれません。
   因みに自然界では、そうやって砕けた小さなかけらも、他の生き物が利用して決して無駄にはならないのでしょうね。我が家では乾きもののエサは毎日エサ入れに補充し、一週間に一度総入れ換えをするのですが、その時に出る残り物を庭の鳥さんに達に利用していただいています。
(3)食に対する執着が強くない。満腹になるまでは食べない。
  (2)に近いですが、少なくとも我が家の場合はそうです。朝夕の食事時も籠の外のとまり木にいる時もあって、そんな時に好物のリンゴ等を与えると、喜んでかじった後、"そういやお腹がすいてたんだ"と思い出した様に籠に戻ってエサを"もそもそ"食べ始めたりします。 "ええとこ"育ちのおっとり屋さんです。そう言われてみれば、原産地の森は豊かな熱帯雲霧林では、きっと一年中どこもかしこも彼らにとってはレストランなのかもしれないですね。

[1999.2.17  中澤鳰]
 
  このページのトップへ    
Pionus Lab. トップへ
 

Pionusの仲間 (Genus Pionusアケボノインコ属)

 Pionusには、どんな種がいるのか、紹介します。全部で8種類います。(文献[2]では7種類)。
俗名 (英名、和名)は原則として文献[1][2]を拠り所としました。(cf.和名について)
ただし、英名にある"Parrot"は、最近の飼鳥関連の資料 (BirdTalk等の雑誌、Pionusを紹介しているホームページ) では、"Pionus"と表記しています。"Macaw"や"Amazon"と同じレベルで、最近になって"Pionus"という言葉が使用されてきたという事だと思います。
 
学名 俗名 (和名及び:英名) 体長 主な生息地 その他
P. menstruus               

  P. menstruus menstruus                

  P. menstruus reichenowi                

  P. menstruus ubrigularis

                 
                 
アケボノインコ                
Blue-headed Parrot                
オオアケボノインコ                
Dark Blue-headed Parrot               
ニシアケボノインコ                
Western Blue-headed Parrot
28cm 中米               

南米               

中南米

亜種3
P. sordidus               
 
ヨゴレインコ                  
Red-billes Parrot
28cm 南米 亜種6
P. maximiliani               
 
アケボノインコモドキ                  
Scaly-headed Parrot
29cm 南米 亜種4
P. tumultuosus               
 
バラガシラインコ=バライロガシラインコ                  
Plum-crowned Parrot=Speckle-faced Parrot/White-capped Parrot/White-headed Parrot
29cm 南米
P. seniloides   (*1)            
→(シノニム) P. tumultuosus
シロガシラインコ                  
White-headed Parrot= White-capped Parrot
30cm 南米
P. senilis               
 
メキシコシロガシラインコ                  
White-capped Parrot = White-crowned Parrot
24cm 中米
P. chalcopterus               
 
ドウバネインコ                  
Bronze-winged Parrot
29cm 南米 亜種2
P. fuscus               
 
スミレインコ                  
Dusky Parrot
26cm 南米
 
[Note]
(*1) 文献[2]では、P. seniloides(シロガシラインコ)とP. tumultuosus(バラガシラインコ) が亜種の関係にあるとなっています。
文献[2]は、山階目録(文献[1])の他に、最新の遺伝子構造による分類成果も加わったSibley&Monroeの"Distribution and Taxonomy of Birds of the World"(1990)をベースにしたと書いてあるので、 この種について特に明記してある訳ではないのですが、このSibley&Monroe目録に依ったものだと思われます。

[参考文献]

1. 世界鳥類和名辞典山階芳麿 大学書林 昭和61年
2. 世界鳥類名検索辞典学名篇白井祥平 原書房 1992年
3.Parrots of the worldSECOND EDITION ,Joseph M.Forshaw&William T.Cooper, David&Chrles ,1978
4. 素晴らしきアケボノインコの仲間たち CAP! ホームページhttp://www.cap.co.jp
5. 手乗り鳥の本3号 ペット新聞社 1998年
 
  このページのトップへ    
Pionus Lab. トップへ