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Pionusの語源を探る
 
PIONUS、 ぴおぬす、 ぱいおなす(英語読み)・・・
恋に落ちてしまうと、相手の色々な事が知りたくなる
PIONUSって、そういや、一体どんな意味だろう
 
☆☆ 文中の括弧付き数値"[*]"は、ページ下部に示した文献の番号に対応しています。☆☆
          

1. PIONUS  → 太った (ギリシア語)

 まずPionusを文献[1]で調べてみます。
             Gr. pionos, plump , sleek
 語源は(古代)ギリシア語 pionosで、plump(太った)或いはsleek(艶のある<毛髪・翼・毛皮など、物腰の柔らかな)。
 基本は"太った"、"栄養状態の良い"、という意味らしい。そこからさらに、太った人が一般にそうだと思われているのか、或いは精神的な豊かさからか、"物腰の柔らかな"という意味が派生したのでしょうか。
  とにかく、尾が短くて全体的にずんぐりとした印象があって、性質も穏やかなpionus達にふさわしい名前だと、私は考えます。

 ついでなので、さらに逆上ってみたりします。(文献[2])
 ギリシア語 πιονοs (pionos )は、形容詞πιωνが格変化したもの。(単数属格)
πιωνの意味は、太った、肥沃な(土壌について)、裕福な・健康な(人や場所について)

  で、結局は、"(栄養状態が良くて)太っている"という意味なんですね。

  太っているのは栄養状態が良いから、ということから、πιωνは、肥沃な(土壌について)裕福な・健康な(人や場所について)、、、などの意味を派生させたのだと思います。
  蛇足なのですが、肥沃な土壌、豊かな場所というと、私はPionus達の住む中南米の豊かな熱帯雨林・熱帯雲霧林を連想してしまいます。
  今、この豊かな土地が、森林伐採や野放図な焼き畑、そして最近では油田開発によって劣化したり失われたりして、そこに暮らす生きもの達だけではなく、古くから熱帯雨林とともに生きてきた人々の生活や文化そして命すらも脅かしています。
  地球上のどこよりも多くの生き物を育んできた、そして他ならぬPionusを生み出し育んできたこの森の豊かさ、この豊かさこそ、Pionus本来の意味と考えたいと思う今日この頃なのでした。
 

[1999.2.14]

2. senilis   → 老人の (ラテン語)

 senilisはわがメキシコシロガシラインコ(Pionus senilis)の種名です。
 早速文献[1]で調べてみます。
              L. senilis ,senile, of an old man  (senex , senis , an old person , aged)
  語源はラテン語senilis。メキシコシロガシラインコの額や喉元の白い羽毛が、老人の白髪や白い髭を連想させるのでしょうね。

 これも、逆上ってみましょう。(文献[3])
     senilis(1)、形容詞 [ 語源 senex(1)] 老年の、年をとった、老衰した、古い
     senilis(2)、男性名詞 [ 語源 senilis(1)] 老人

     senex(1)、形容詞、老いた

  この単語の前後を見ていると
  元老院のsenatus(ラテン語)や、現代で使う"シニア--senior"も同じ語源senexのようでした。案外身近に残っている言葉なのだと驚きでした。

[1999.2.14]

3. menstruus  → 月経の (ラテン語)    NEW

  これは、アケボノインコの種名です。
                            L. menstruus, monthly , menstrual  文献[1]
この名前を付けた人は、アケボノインコのブルーの頭部よりもお尻の真っ赤な羽毛("blood red undertail cover")に注目してしまったわけですね。

   因みに和名の方の語源は(孫引きになりますが)、MIYAさんの「マロちゃんのクリクリな日々」より

アケボノインコの名前の「曙」は鷹司信輔博士の「飼ひ鳥」によれば「喉には不明瞭なる濃い桃色の一帯が有る。其の状あたかも紫色の雲の内より紅の旭光のさすが如く見ゆる故」だそうです。確かにコバルトブルーの中にバラ色のもやもやした部分が有り、これが豊明雲(とよあけぐも・朝日を受けて輝く、たなびく雲。吉祥とされます。宮中「豊明殿」大広間の欄間を飾る模様です)に似ているようです。
 
[1999.6.12]

4.chalcopterus → 金属光沢のある翼 (ギリシア語)   NEW

  これはご想像通り(?)、ドウバネインコの種名です。 羽の美しい光沢からきている名前です。
Gr. khalkopteros ,metalic-winged  (khalcos copper,bronze ; pteros winged )   文献[1]

■khalcos  = χαλκοs      銅、青銅、金属一般。     文献[2]
 元々は銅を意味したらしいのですが、人の精錬・合金技術の進歩によって多義的になった言葉みたいです。
英名はbronze-wingedなので、これは青銅色なのかしらん。

■pteros  <  πτερυξ    (鳥の)羽、羽をもつ生き物(=鳥)、羽の様なもの    文献[2]
  有名なところでは、
    archaeopteryx= (古代の翼) 始祖鳥
  魚のヒレを意味する事もあり
     polypterus   = (たくさんの鰭)  ポリプテルス   → こんな魚です
 

[1999.6.12]

[....to be continued....]
と言いたいところですが、・・・。今後時間があれば、他のpionusの種類についても調べてみたいと思います。
何かリクエストがあれば、お知らせ下さいね
 

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[語源を探る--参考文献]

鳥の学名の語源を調べた文献
1. A dictionary of scientific BIRD NAMES,OXFORD,1991
(古代)ギリシア語の意味を調べた文献
2.An Intermediate GREEK-ENGLISH LEXICON,Liddell & Scott's ,Oxford ,1889
ラテン語の意味を調べた文献
3. 羅和辞典 ,田中秀央編 ,研究社 ,1952
そして・・英和辞典
4. リーダーズ英和辞典 ,研究社 ,1984
 
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