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オウム・インコ類の国際取引

 

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はじめに.

   オウム・インコ類は古くから人々にペットとして親しまれており、そして現代ではさらに熱帯・亜熱帯地域の生息場所の破壊や劣化、捕獲によって絶滅の危機にさらされている種も多いとされています。そこで国際取引の状況野生で捕らえられた鳥たちの生存率、それから気になる熱帯林の衰退等について資料を元にグラフにしてみました。
   [参考資料]
       1. 「OECD:貿易と環境  貿易が環境に与える影響」 平成7年、OECD(編集)、環境庁地球環境部(監訳)、中央法規出版
       2. 「世界の資源と環境1994-95」 世界資源研究所(編)、中央法規出版
 
 
 
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取引の状況

    データは少し古いのですが、図1と図2は取引の状況を表しています。1981年には36万羽だった取引量が1986年には60万羽を越えていることが分かります(図1)。 また主要な輸入国の筆頭は米国となっています(図2)。これらの数字はCITESのデータに基づいたものであり、密輸は含まれない(例えば毎年15万羽のオウムがメキシコ国境から米国に非合法に入っている)とのことでした。
  尚ここに示した数値は貿易取引が成立したものであり、非合法な輸出入、合法でも捕獲・輸送・検疫段階の死亡や、CITES非締結国との取引等によるものは含まれていないと考えられます。

 

図1 輸出   [出典:OECD:貿易と環境] [原典:UNEP(国連環境計画)、1989年] 図2 輸入  [出典:OECD:貿易と環境] [原典:UNEP(国連環境計画)、1989年]
 
 
 
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オウム・インコ類の生存率

  貿易の過程で野鳥が死亡する率が高いと言われています。25,376羽のメキシコ産オウム(12種94回の輸出)についての調査データをグラフにしたものを図3に示します。合法(図3の水色の棒)な取引でも、野生で捕獲され米国のペット所有者にわたるまでには四割弱しか生存していないことがわかります。つまり捕獲された10羽のうち6〜7羽は取引の段階で死亡してしまうのです
   最も死亡率が高いのが、メキシコシティーに送られる前の捕獲者による保管中のものだそうです。つまり、オウム・インコ類は大切な収入源ではあるけれど、宝石の様な価値ある保全すべき財産としては取り扱われてはいないということです。
   不法貿易による鳥類の死亡率は合法的な貿易における死亡率よりも50%高いとのことなんですが、この「50%高い」の解釈には迷うものがありましたが、各段階での死亡率を1.5倍して生存率に計算し直したものが図3の赤い棒です。ただし、不法貿易には検疫の段階はないと思われますが計算上は入れました。不法貿易の場合、10羽のうち7羽以上が貿易や取引の途中で死んでしまうという計算になりました。

  (野生で捕獲された鳥は)
  本来の棲息地からも群れの仲間からも連れ合いからも子供達からも引き離される。そして、輸出や検疫や見知らぬ食べ物、見知らぬ環境といった厳しい状況や恐怖に耐え・・・ "The Parrot in Health and Illness , Bonnie Munro Doane ,1991年 , Howell Book House"
 
 

  
  図3 貿易の各段階における、オウム・インコ類の生存率  [出典:OECD:貿易と環境][原典:Ingio-Elias and Ramos,1991]
 
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