月夜のMelody
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王様と兄上さまと灰色狼3(緑土なす二次創作Twitterログ)

なんの前置きもなく、ポツリと兄は声を出した
「………レシェ」
「なんですか?」
「えっ!あ、ちがっ」
兄は焦る
「どうしました?」
「……つい、口から出てしまっただけだ」
王は感激して兄を抱きしめた

兄上さま、侍従たちが爆死しそうです

★★

<命>裏日記

『陛下と一緒に過ごされた翌日、
寝台で起き上がれない兄上さまに「お辛いですか?」と声をかけたところ
「はい」とのお返事。医者を呼ぼうとしたところ止められ
「また、最後まで王にお付き合いできなかったのが辛いのです」と吐露される
本日もとてもお可愛らしい』

★★

胸の上に重みを感じて目覚めると、傍らに眠る伴侶に抱き締められていた
祈りの時間までしばらくあるが、これは離してくれそうにない
自然と笑みがこぼれる
「しかたないな」
ぬくもりに包まれながら二度目の眠りに入る
世界中で一番幸せな時を過ごしているのは自分だと王は思った

★★

兄は王をじっと見つめた
「どうかしましたか?」
「レシェの目がキラキラ光ってとても綺麗だ」
「それは綺麗なものを写しているからでしょう」
「え?」
「もう少し近づいて見てください」
鼻が触れる距離で兄は王を見つめた
「写っているでしょ?兄上の瞳です」
兄はそのまま、王の腕に捕まった

注)RRRさんの企画参加

★★

兄上はわたしを好いてくださっているのだろうか?
流されて、しょうがなく受け入れてくださったのではないか?
「気持ちいいときはそう言ってください」
「そんなの……ぜんぶ……」
「え?」
「レシェが触るとこ…全部きもちいい、から……困る」

王の理性が保てなくなる3秒前

★★

「こう毎日暑くちゃ眠れねーな。何か涼しくなるような話はないか?」
「この間長官のところに行った帰り、水明さまを見かけたんだけど」
「水明さま恐いよな。何考えてるか読めないし」
「それが頬の痣に手を当てて、にやあって笑ってた」
「………怖くて眠れねーだろうが!」

注)護衛の狼さんの内緒話

★★

兄は王の腕に何度も吸い付いては首をかしげる
「何をされてるんですか?」
「いつもレシェがおれを跡だらけにするから仕返しだ」
「わたしに印を?」
「これ難しいな。ちっとも跡がつかない」
王はくすくす笑って好きにさせ、兄がようやく残した小さな跡に、幸せそうに口づけた

★★

「雨ばかりで退屈しませんか?兄上」
長雨で外出できない兄を王は気づかった
「退屈?レシェがいるのに他に何を望むっていうんだ?レシェは退屈なのか?」
王は兄を抱き寄せた
「雨の檻で捕らえた兄上を、私だけのものにいたします」
「捕まってしまった」
兄は微笑んで顔をよせた

★★

連日のまぐわいを反省した王は、今夜は寝顔だけ見て退散しようと考えていた
しばし穏やかに眠る兄を見守り、さて戻ろうと踵を返した時
兄が「レシェ…」と名を呼んだ
夢の中から兄を助けるべく、王は心を翻し寝台にのぼる
兄上さま、陛下ばかりを責められませんよと、狼は思った

★★

「誕生日祝いにこれを」
兄は香油の入った箱を王に手渡した
「!」
「よく使うものがいいかなって」
王は箱を手にしたまま固まる
「足りない?」
「いいえ。嬉しいです」
「たくさん…使ってくれ…(2、3日くらいか)」
「!!(1日で!?)」
命はそっと医者を手配した

#レシェイヌ生誕祭

★★

「結婚記念日でもありますからね。わたしからも何か贈り物を」
「何もいらないぞ」
「そう言わず。何かしてほしいことありますか?」
「……や、優しく挿れてくれ」
「……………」
「レシェ?息してる?レシェ!!誰かきてください!レシェイヌが!!」

#レシェイヌ生誕祭

★★

「長官!陛下が感激のあまり手加減せずに兄上さまを堪能されましたため、
兄上さまの意識が戻りません!陛下も貧血で倒れられました!」
「貧血!?何が……」
「陛下の鼻血で寝台が血の海です」
(兄上さま!誕生日祝いにいったい何を差し上げたのですか!!)

#レシェイヌ生誕祭

★★

「明日他国の王が来賓されるのです」
「大変だな」
「ちょっとだけ憂鬱なので」
王は慰めてくださいと言う前に、兄に布団をかけられた
「じゃあ早く寝た方がいい。おやすみレシェ」
「え、いやそうじゃなくて」
兄の寝つきは早い。すでに夢の中だ
王は複雑な顔をして兄に寄り添った

★★

「はあはあ…も、もう何も考えられない…」
「兄上、好きって言って」
「すき」
「兄上、舌吸って」
 ちゅっ
「兄上、足開いて」
 ぱか
「兄上、腰あげて」
 くいっ
「もう一回していいですよね」
「いやだ」
「……………(失敗した)」

★★

立ち上がろうとした兄は足に痛みを感じた
隣には笑顔でこちらを見ている弟がいる
弟に寝室まで運んでもらおうかと兄は考えた
両手を広げて、兄は言った
「レシェお願いがある」
「はい」
「ちょっと抱いてくれないか?」
「!!」

狼(兄上さま!『運んで』が抜けてます!)

★★

「兄上。わたしのこと好きですか?」
「…………(考えてる)」
「兄上?」
「…………(考えてる)」
「……あ、あにうえ?」
「…………(考えてる)」
「あ、あに…あに、う…え…」
「大好きだよ。ん?どうしたレシェ?泣いてるのか?」
 考えすぎる兄上に、王の心臓がやばい

★★

「兄上はいつも 命さん 温もりさん って、彼らのことばかり言う。
わたしのことも言ってください!」
「え?レシェも言ってほしいのか?」
「はいっ」
「じゃあ……レシェイヌさん?」
「ああっ!違うけど、お可愛らしいからいい!」
狼(兄上さま……)

狼の忍耐力もやばい