第64回くすり勉強会


科学的非行とは?−対象者の保護と研究倫理−


●話題提供

・山崎茂明氏(愛知淑徳大学文学部図書館情報学科教授)

  「公衆衛生から見た研究情報」

・打出喜義氏(金沢大学講師・医学部附属病院・産婦人科)

  「医療裁判での証拠ねつ造−金沢大学無断臨床試験裁判から−」

・光石忠敬氏(光石法律特許事務所)

  「アメリカにおける科学的非行概念の生成(その1)と日本の
   裁判所の実情」

・司会・ガイダンス:栗原千絵子(科学技術文明研究所/臨床評価刊行会)

●主催(共同開催)

くすり勉強会(第64回)
研究対象者保護を考える会

■トピックス:

 「科学的不正行為/科学的非行(scientific misconduct)」の概念は、
欧米諸国では1980年代から90年代にかけて共有化され、アメリカでは
報告制度が設けられ、近年ガイダンス強化とともに議論も紛糾している。
研究データねつ造から偏った解釈による論文発表に至るまで広範囲な
問題を含むこの概念は、日本では十分共有されず、行政や研究者共同体
による実効性ある対策はみられない。
 今回、アメリカのOffice of Research Integrity (ORI:研究公正局)の
教育用教科書を翻訳・出版された山崎茂明氏、日本で同意のない
臨床試験をめぐる裁判に関与し証拠ねつ造問題に警鐘を鳴らす
打出喜義氏より、それぞれの取組みを報告いただき、この問題に長く
取り組んできた光石忠敬氏に、概念の成立経緯および打出氏の関与
した裁判についての総論を発表いただくことで、問題の共有化をはかる。
そして、人を対象とする研究における、対象者の保護と研究の公正さの
確保に向けての今後の展望について、議論したい。

●日時・場所等
 ・場所:共立薬科大学芝校舎3号館5階マルチメディア室
  (JR浜松町駅、都営線大門駅・御成門駅から徒歩10分以内)
   http://www.kyoritsu-ph.ac.jp/gif/map.gif/
 ・日時:6月11日(土) 13時〜17時
 ・参加費:2000円

<申し込み要項>

下記必要事項をご記入の上、栗原までメールでお願いします。

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(1)お名前・ご所属またはお仕事など・メールアドレス をご記入
   ください。

   *定員になり次第、締め切ります。

(上記の個人情報は、講演者・運営メンバー・場合によっては
当日参加者の間で、共有されます。)
http://www.ideafour.org/book.htm

(2)山崎氏が最近刊行された翻訳書「ORI研究倫理入門」(丸善)は
  事前にお申込いただければ、当日著者割引の1500円で購入できます。
  購入希望の方は、申し込みメールにその旨お書き添えください。

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