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NewTower PortableAntenna


今後関連の記事はこちらに掲載します。 2008/6/6
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Elecraft K1-3w, K2-5w/100w, K3-5w, IC-756pro, TS-850S, Home made PC with Windows Vista
Logger32 for daily logging and Writelog for contest logging

Favourite mode is CW (99%) and RTTY/PSK31
No microphone with Rigs !


Dipole for 7/10/18/ 24MHz
and 3 element SteppIR Yagi for 14/18/21/24/28MHz
on 21.5m(max) tower.


移動用アンテナあれこれ

2007/10/4
<ベランダ設置編>


最近は国内のちょっとした一泊旅行に必ず無線機を持参し、HF帯での運用を楽しみます。
無線機は、ElecraftのKX1、K1のQRP機ですが、何と言っても小さくて、手軽です。たまにはYaesuのFT897を持参することもあり、この場合には20〜50wで運用します。
運用場所は、宿泊先のホテルがほとんどです。そこで問題はアンテナということになります。今まで色々なアンテナをテストしての感想をまとめてみました。

(1)ホテルの窓から垂らしたビニール線
一番最初にやってみたのがホテルの窓から5m前後のビニール線を外壁に沿って外に垂らし、KX1、或いはK1内蔵のチューナーで整合をとるというものです。

アースは室の床にころがした5m前後のラジアルです。各バンドで何とかSWRを2以下にすることは出来ても、再現性にとぼしく手こずります。箱根の宿、Vancouverのホテルでやってみましたが、聞こえる局を片っ端から呼んでもなかなかQSOできませんでした。またバンドによっては室内のテレビにTVIが出ることもありました。聞こえない、飛ばないというのが正直なところです。それでもVancouverのホテルでは14MHzで5局とQSOできました。
  

まさにご覧の通り (Vancouverのホテルにて)

(2)Supper AntennaのMP-1
購入時点ではベースロッドが約20cmでしたが、その後Mobile Kitを購入しました。
このMobile Kitには約60cmのベースロッドと、約120cmのステレンス製Whipがついています。但しこのWhipは伸縮できないので持ち運びには不便です。
MP-1には約100cmの伸縮できるアルミ製Whipが付いていますが、これがひ弱な構造ですぐに壊れてしまい、現在はMFJのステレンス製Whipを使っています。約120cmで伸縮可能です。

地上に設置する場合は、カメラの三脚、オプションの三脚に固定しますが、場合によってはMP-1に付属する基台を使って固定します。

各バンドともに1/4波長アンテナすからアースが必要ですが、良好なアースがとれない場合には、最低限付属する約3.5m長の4本のラジアル線を使います。更に出来るだけ多くのラジアル線を追加したほうがよりベターです。

地面でもベランダでも設置できますが要領は同じです。但し、地面から相応の距離をおいたベランダ等に設置すると共振周波数が数百KHz高くなります。ベランダ等に固定する場合、ベランダの構造によってMP-1の固定方法を変える必要があり、色々な固定方法を準備しておく必要があります。(四角の手すり、丸い手すり、その幅、太さ等)

コイルの上下により各バンドともに再現性よく同調しますが、どのバンドもインピーダンスは概ね数十オームになり、SWRは2以下になります。そのままでも直接同軸ケーブルで給電可能ですが、場合によってはチューナーを併用します。

後述のVCHアンテナ、Random wireアンテナと同じように聞こえますが、MP-1のほうが若干ノイズレベルが下がります。
持ち運びも便利で、比較的簡単にHF各バンドで使えるので気楽な移動運用にはいいアンテナです。(3.5MHzで使う場合にはオプションコイルを追加する) あまりベランダから離して設置すると、コイルに手が届かずバンド切替に苦労します。
  
-------------MP-1付属の基台と三脚----ベランダ手すりへ固定する2ツの方法-------------------

(3)VCHアンテナ
JP6VCH 松木さんが考案した効率のいいアンテナです。5m前後の釣竿に上下のエレメントを這わせ、途中にコイルを入れて長さを補います。
アース側のエレメントと合わせ、7MHzでは大よそ1/2波長の動作になり、給電点インピーダンスは50オーム前後にすることが出来ます。
10、14MHzで使う場合にはコイルのタップ位置を変え、アース側エレメントを短くすることによりほぼ同様のインピーダンスにすることが出来ます。各バンドでSWRは1.5以下にすることが出来ますが、場合によってはチューナーを併用します。
何故か18MHz以上の動作には若干の不安定さがあります。写真のように7/10MHz用と14/18MHz用に分けてテストしたこともあります。

もともと7MHz用として考案されたようですが、アースも不要で同軸ケーブルで直接給電することも出来、電流腹がアンテナ上部に持ちあがることから、少なくとも7MHzでは実用的なアンテナだと思います。問題はバンド切替の手間で、その都度釣竿を手前のほうに傾ける必要があります。タップの位置も結構微妙ですから、何でもキッチリ型のヒトは数回これを繰り返すことになります。

MP-1と同様にベランダ等に設置すると、地上に設置した場合に比べ数百KHz共振周波数が高くなります。また釣竿を固定するだけでいいのでベランダにも簡単に設置できます。(最悪でも下に落ちないように手すりにしばる程度)

箱根のホテルでベランダに設置してテストしました。主として7MHzで運用しましたが何とか10数局のQSOを記録することが出来ました。また7MHzでVE7と5wでQSOできました。数時間の運用でしたが先ず先ずの成績です。
   
-------箱根の宿で------------庭で------ベランダに立てた2本のVCHアンテナ(7/10MHz,14/18MHz用)--

(4)7.5m長のRandom wireアンテナ
(2)、(3)ともに基本的には各バンドできちんと共振させて使うアンテナですが、Random wireアンテナはチューナーを使って整合をとる必要があります。各バンドで1/2波長、或いはその整数倍の長さを避ければチューナーも簡単です。但し、運用波長に比べてエレメントが長すぎると効率低下を招くようです。

私の場合には7.5mのビニール線を釣竿に這わせ、アース又はラジアル線を併用してチューナーを接続します。これで7〜28MHzまでは整合が可能です。この長さですと7MHzでは1/4波長より若干短め、10MHzでは大体1/4波長、14MHzでは1/4波長と1/2波長の中間位の長さとなります。チューナーはMFJのマニュアルチューナーです。(3)と同じように聞こえますが、ノイズレベルはこちらの方が若干低い感じがします。。

MP-1の場合と同様に、良好なアースかなるべく多くのラジアルを這わせることが必須です。
このアンテナの最大の特徴は、簡単にバンド切替が出来ることです。釣竿を動かすこともなく、メモしておいた設定位置にチューナーを合わせるだけで大よそは済みます。
このアンテナを旅行に持参したことはまだありませんが、自宅ベランダのテストでは14MHzでOHと5wでQSOできました。


---------- 7MHzの場合はエレメント下端にコイルをいれた ------------

(5)Outbacker OB8 Tri-Split (2007/10/13追記)
一部で評判のアンテナです。Outbackerはいくつかの種類がありますが、今回は持ち運びに便利なように全長が約1.8mで3ツにばらせるタイプを求めました。
バンド切替は、各バンド表示のところにワイアを差し込みます。また共振周波数はエレメント先端部を出し入れで微調することが出来ます。

アンテナは例のアルミ金具に取付けてベランダに固定してみました。我が家のベランダはアルミ製でそれ自体は全くアースの役目を果たしません。しかしこのアルミ金具との接触部を通してRF結合があり、結果的にはベランダがカウンターポイズの替わりになっているようです。MP-1の時にも気がつきましたが、念のために10m程のビニール線をアンテナのアース側につないでもインピーダンスはあまり変化しないのです。

3.5から28Mhzまで簡単にチェックをしてみました。
出来ればエレメント先端部はいじらずにワイアの差し替えだけでバンド切替したいところです。
エレメント先端部を伸ばせる範囲で最大にしました。(約15cm)
ワイアを差し替えて各バンドのSWRを見てみました。(SWRは給電点に接続したBR-210で測定)
各バンドのSWR最小周波数は以下のようになりました。(SWRは1.1〜1.5)

3.5/3472KHz、7/7063KHz、10/9990KHz、14/14210KHz、18/18062KHz、21/21100KHz、24/25100KHz
28/28960KHz

3.5を除けば各バンドともにCWバンドでもSWRは2以下におさまります。場合によってはATUが必要になるかも知れません。



<結論>
(1)を除けばどれも同じように聞こえます。しかし20mのタワー上にあるDipole、八木で十分強力に聞こえる信号でもこれらのアンテナではノイズレベル以下、或いはスレスレでしか聞こえないことが多々あります。飛びも然りであまり期待するとガッカリすることになります。但し、私の自宅付近は結構ノイズレベルが高いのでもっと静かな所であれば聞こえ方はもっとよくなるはずです。

ベランダに設置するという条件でテストしてきましたが、どれを使っても大差ないというのが結論です。持ち運びの手軽さ、バンド切替のし易さ、現地での設置のし易さが決めてかも知れません。
地上、或いは建物の屋上に立てられる、持ち運びも手間も厭わないということになれば全く別の選択になります。
フルサイズのDipole、マルチバンドで使えるトラップタイプ垂直アンテナ、八木等々あって、これはこれでまた頭を痛めます。


2008/3/23
<地上設置編>
前編では主にベランダ設置の移動用アンテナを紹介しました。勿論これ等は全て地上に設置して使うことも可能です。
地上設置編では主に地上設置用の移動用アンテナを紹介します。これ等も基本的にはベランダ設置で使うことも可能です。

(1)Pacific Antenna社のPAC-12

  

 

MP-1と同じで所謂センターローディング方式の1/4波長垂直アンテナです。
その特徴は、パイプが1/4インチで軽いが強度が弱いこと、ローディングコイルはシングルバンド用か、マルチバンド用を選択して自分で巻くことです。

最初にシングルバンドの7MHzと10MHzのコイルを巻いてみました。地上設置の場合には相応の長さのラジアルを数本張ります。このアンテナはキットとして販売されていますがラジアルセットも同梱されています。
テストでは、5m長のラジアルを数本用意し、給電点の高さを大よそ1mにしてみました。コイルは指定の巻数で用意し、後はコイル上部のWhip(5段)を伸ばしたり、縮めたりすることで簡単に目的の周波数に合わせることが出来ます。また再現性も良好です。

共振周波数の抵抗分は、コイルによるロス、アース系のロス込で大よそ20Ω前後になります。気になる場合には給電点にインピーダンス整合用のコイルを入れることにより50Ω前後にすることが出来ます。MP-1と違ってこのような実験も簡単に行うことが出来ます。


(2)Force12社のSigma 5

 




このアンテナは、14〜28で使える1/2波長垂直ダイポールです。アース無で使えること、センターローディングコイルと上下の水平エレメントで短縮されて小型に仕上がっています。また分解すれば最大60cm前後の長さに全てが収まり大変好都合です。バンド切替は各バンド用のローディングコイルをリレーで切換えます。専用のコントローラが付属しています。
最小限のローディングコイルによるロスと、アース系のロスは考えなくていいことから高効率(95%)であるというのがメーカーの言い分です。

組立は1〜2分で済んでしまいます。(私のSigma5は一部パイプにへこみがあってその修正に手間取りました。)
造りは如何にもアメリカ的で大雑把ですが、各バンドともにSWRは2以下となり、ほぼ無調整で使うことが出来ます。従って移動運用には最適です。
バンド毎の共振周波数はそれぞれのローディングコイルを伸び、縮みさせることで微調整することが出来ます。中心にあるコイルを伸び、縮みさせることで給電点インピーダンスを微調整することが出来ます。

マニュアルには、アンテナは地上にそのまま(高く持ち上げず)設置するよう記述されています。従ってこのような住宅に囲まれたような場所では使い物にはならないでしょう。やはり、移動運用である程度開けた場所が確保できるような場合にのみ良好な動作が期待できると思います。低角度輻射が得られて如何にもDX向きのアンテナです。



2008/4/23
<Your first HF antenna>

2008年3月号のQSTに興味ある記事がありました。HFの運用、それもDXとのQSOに興味を持った初心者は、「一体どんなアンテナがいいの?」という素朴な疑問を持っているはずですが、筆者のN6BVがそんなビギナーを対象にして易しく解説しています。彼のお勧めは7、14MHzの垂直アンテナ」ですが、これは移動用のアナテナとして私の選択肢の一つでもあります。以下、記事の要約です。

Antenna possibilities アンテナとして

7、14MHzのシンプルな垂直アンテナを取り上げることにします。何故7と14かと言えば、ハイバンドはこの先数年はいい状態が期待できないからです。

Why verticals ? 何故垂直アンテナなの?

先ず、水平アンテナに比べ普通はより少ないスペースがあればいいということです。例えば7MHz用のダイポールは約20mのワイアを展開するスペースが必要ですし、最低限10mの高さに上げなければなりません。「普通はより少ない」という意味は後で説明します。

The need for Low Takeoff Angles to Work DX DXを狙うには低い打上角度が必要

打上角度は一定の大きさを越えると電離層を突き抜けてしまったりより大きく減衰してしまいます。電波は電離層と大地の間の反射を繰り返しながらDXまで到達しますが、この反射の回数が少ないほうが減衰も少なくなります。従って電波をDXまで飛ばすにはなるべく打上角度を小さくするほうが有利ということになります。垂直アンテナは一般的に打上角度が小さくなる傾向がありますが、水平アンテナは7MHzの場合で30m程度に上げないと打上角度が小さくなりません。こんな高さに上げられる人はあまりいないでしょう。垂直アンテナはアンテナ周囲の大地の良さ具合が打上角度に大きな影響を与えます。例えば、打上角度が10度の点で比較すると、普通の大地に比べ海面の場合には7dBも強くなります。普通のTranceiverのSメータでは、この差はSにして大よそ2ツです。垂直アンテナを建てるなら海辺が最適です。一方水平アンテナの場合は、大地の良さ具合よりも高さのほうが打上角度に影響を与えます。打上角度が10度の点で比較すると、7MHzの場合10m高に比べ30m高の場合にはやはり7dBも強くなります。

Real-World Considerrations 理屈はともかく現実的な話
Put it Outdoors、if you can 出来るなら屋外に建てよう

近隣からのクレームでなかなか思うようにアンテナを建てられないことが多くなりました。そんな状況でもなるべく目立たないように工夫をしながら屋外に建てましょう。

The Simplest Vertical You Can Build Yourself 自分で出来る簡単な垂直アンテナ

シングルバンドであればワイアを高い木の枝からぶら下げてラジエータとし、更に2本のラジアルを斜めに引き下ろすことにより所謂GPアンテナを建てることが出来ます。この場合には、1/4波長のラジエータと1/4波長のラジアルにより全体としては1/2波長のダイポールに似通ったものになります。7MHz用に作ったこのアンテナは21MHzでも上手く動作します。

What if Don't have Trees to Hold up a Wire Vertical ? 高い木なんかないよ

アルミパイプでラジエータを作りましょう。7MHzではステーが必要でしょうが14MHz以上では自立も可能です。この場合には、地面から建てるか屋上に建てるかの選択枝があります。

Up is Better 高ければいいの

もし海辺に建てるのでなければラジアルも含めて地面から離して上げるべきです。ガレージの屋根に上げた方が地面に直接建てた場合よりも大地のロスがありません。それにしても海辺の方がいいことに違いはありません。

Is It possible to be Too high ? う〜んと高くするの?

勿論可能です。しかしラジアルの高さが1波長(7MHzで約40m)になると低角度の輻射パターんがゆがんできます。また普通の住宅地でこんなに高いアンテナを建てることは非現実的です。もしそんなに高い高層住宅の屋上が利用できるのであれば水平ダイポールがいい結果を得られます。

What You Can't Elevate a Vertical Above Lossy Grounds なかなか地面から離しては上げられないよ

庭に建てる7MHz用のGPの場合、そのラジアルは2.4m〜3m位は地面から離して展開しましょう。そうすればアンテナ直下の大地の損失が軽減できます。14MHz用のGPの場合は、1.2m〜1.5mは離しましょう。地面に直接建てるしかない場合はどうしましょう。その場合、地面に近接することによるロスは、地面を温めるだけになります。少しでもこのロスを軽減するためには、多くのラジアルを地面に展開するか、或いは軽く埋める必要があります。屋根の上に上げれば2本で済みますが地面の場合にはそれ以上のラジアルが必要です。どの位のラジアルが必要かですが、中波AMラジオのアンテナでは0.4波長のラジアルを120本展開しています。我々の場合には、初心者に対しては1/4波長の長さで16本も展開すれば先ずは十分と説明しています。

What About S-Called "Half wave" Verticals ? 所謂1/2波長の垂直アンテナはどう?

今までは少なくとも2本のラジアルを使った1/4波長の垂直アンテナについて説明してきましたが、これを水平に展開すれば1/2波長の水平ダイポール、垂直に展開すれば1/2波長の垂直アンテナになります。1/2波長の垂直アンテナはラジアルが不要になる代わりにエレメントが長くなり、それを支えるステーを展開するスペースが必要になります。これが必ずしも垂直アンテナがスペース面で有利ではない理由です。

More Than One Band マルチバンドで使いたい

一般的にはシングルバンドGPに比べマルチバンドGPの効率は低下します。もしそれを地面に建てる場合には、最低周波数で1/4波長のラジアルを16本展開しますが、もし屋根の上に建てるなら各バンド用に1/4波長のラジアルを2本ずつ展開します。こんな努力をするなら、ハイバンドの状態がよくなるまでは、地面から少しは上げた7、
、14MHz用のGPで済ませたら如何でしょう。それぞれのバンド用にカットしたラジエータを15cmほど離して平行にはり、更にそれぞれのバンド用のラジアルを2本ずつはります。


ここまでが記事の要約ですが、これを読んだ訳者の感想と結論です。今まで私が経験してきこと、想像していることと大よそ辻褄が合っています。

@1/4波長の垂直アンテナは、大地の損失を軽減するためになるべく高く上げる。7MHzの場合には2.4m〜3m上げる。この場合必要なラジアルは1/4波長の長さで2本展開すればとりあえずは十分。
A止むを得ず地面スレスレに建てる場合には、1/4波長のラジアルが最低16本は必要。
BいずれにしてもDXに有効な低い打上角度を有効に生かすには、少なくとも周囲の障害物より高く上げることが必要です。そうしないと大地による損失は軽減できても電波が飛んでゆきません。そういう意味からしても障害物のない海辺が最高です。
C近距離の相手を対象とするなら高さの低い水平アンテナのほうがいい。

昔、7MHz、14MHz等でDXとQSOするようになった時、マルチバンド用のGP、14AVQとか12AVQを好んで使いました。おおよそ10m程の高さに持ち上げ、組立説明書の指示通りに各バンド2本ずつラジアルを張りました。この種のアンテナを地面に直接建てた経験はありません。JAともよくQSOしましたがあまりいい結果は得られませんでした。ある日、3m程の高さに水平ダイポールを張りました。受信しただけでもJAの聞こえ具合が大幅に改善されました。近年、ちょっとした移動用に短い1/4波長垂直アンテナを多用しますが、効率面、設置のし易さ等はともかく近距離相手には全く不向きかも知れないと、あらためて思います。一方、これも病みつきになりそうですが、海外からのプチペディ用には基本的には海辺に建てた垂直アンテナがイチバンだと思います。勿論、ビームだリニアだというような重装備でもいいなら話が違ってきます。


2008/4/27
<Expanded PAC-12>
I added some modifications.

(1)Replace base rod to 3/8-24 rod. (base rod for MP-1)
(2)Make my own base assembly using small coil with 3/8-24 tapped hole.
(3)One of original base rods is added to 3/8-24 rod (1/4-20 to 3/8-24 adapter by Pacific Antenna
(4)One of origibal base rods is added to origianl whip.

Total length is about 2 ft longer than original. I believe more efficiency.
3/8 base rod makes PAC-12 more stable.

Turs of coil
7MHz 57 turns to 49 turns (2.5m radial x15) → 46 turns (5m radials x8)
10MH 29 turns to 25 turns → 23 turns
14MHz 17 turns to 12.5 turns → 11 turns
18MHz 11 turns to 6.5 turns → 3 turns
Original whip
One of original base rod (1/4-20)
Coil for 7, 10, 14 and 18MHz
4/1-20 to 3/8-24 adapter and one of original base rod.
3/8-24 2 ft long
Base assembly using small coil kit


Adjusting expanded PAC-12 with original radial sets.
PAC-12 is on tri-pod for camera



Base impedance vs number of 2.5m long radials
PAC12 elevated at 1m high above ground.
* Base impedance changes drastically on lower bands. Over 10 or more radials may be needed.



Base impedance vs number of 5m long radials
PAC12 elevated at 1m high above ground.

* 4 or 5 radials may be enough

2008/5/4
<Another simple vertical antenna for 7, 10, 14MHz>



This is simple vertical antenna with base loading coil. Full 1/4 wave length wire for 14MHz is slightly wounded on 5.4m fishing pole. Some loading inductance is connected at the end of radiator wire for 7 and 10MHz. Loading coil is about 1.5m abpve ground. Loading coil is 80mm dia Airdux by B&W.

With 5.2m x4 radials SWR/Impedance per band are
7MHz 1.22/61, 10MHz 1.04/50, 14MHz 1.54/77

With more radials resonant frequecy goes down a little but impedance change is not too much. (in the case of 14MHz)


2008//5/31
<Sigma 5とTW2010>

      
 Sigma5              TW2010
<全般の比較>
どちらも14〜28MHzで使える1/2波長垂直ダイポールですが、大きさ等に違いがあります。
Sigma5は高さがベース部を入れて約3.3m、TW2010は約2.7mですが、アンテナ部だけの重量で見るとSigma5が3.2Kg、TW2010は4.5Kgあります。また、垂直エレメントはほぼ同じ径のアルミパイプですが、垂直エレメントはSigma5が細いパイプなのに対してTW2010は垂直エレメントと同じ径のパイプを使っています。分解した時は、Sigma5は長さが60cm程度ですがTW2010は90cm近くになります。

一番大きな違いは給電部の作りと、アンテナの組立方でしょう。
Sigma5は如何にもアマチュア的な作りで給電部は防水処理等全く考慮されていません。その内部も実に大雑把です。

実際には円筒型のプラスチックケースで一応は覆います。各エレメントはビスで止めるようになっていて簡単です。


一方TW2010は実にしっかりした作りで、給電部もしっかりしたケースで保護されています。コイルは若干小さめですが少なくとも見た目は格段の違いがあります。
アンテナの組立は超簡単で給電部上下に垂直エレメントをビスで止め、水平エレメントは既に垂直エレメントと一体になっていて、スプリングを緩めながら水平に展開します。


<SWR特性の比較>
どちらも庭でのテストですのでもっと条件のいい設置場所では若干の調整が必要でしょう。どちらも各バンドの中心周波数は各バンド用のコイルの巻幅をいじって調整しますが、14MHz以外はほぼそのままでも使用可能でしょう。それ程帯域が広くとれています。



Sigma5


 




TW2010
 


 



どちらも同じよう広帯域ですが、全体にはやはりアンテナの大きさの違いによるのかSigma5が広めです。特に14MHzの帯域に違いがあります。設置条件によっては各バンドの中心周波数、SWRの最小値が変わってくるでしょう。


<庭に仮設したアンテナ>
Sigma5は給電部のコイルをいじり多少は見栄えが良くなりました。また円筒ケースを被せる時にコイルに触ることがないように調整しました。


 


TW2010


<リモコンボックス>
どちらもリモコンボックスが付属しています。スイッチで各バンド用のリレーを制御してコイルを挿入したりバイパスさせることでバンドチェンジをさせます。TW2010には更にICOM、YaesuのTranceiverから出力されるバンドデータを読んで自動でバンドチェンジさせることも出来ます。
左から、Sigma オリジナルのリモコンパネル、これはケーブルが直付けだったので自作したのが真中、一番右がTW2010用のリモコンボックスです。ここでもその差が歴然としています。


New Tower建設記


2006/9/2
<タワー建替え前の現用タワーとアンテナ>

20年前に家の新築と同時に建てた自立型タワー。アンテナは何度か乗せ替えています。
高さもこんな感じです。電線だらけで如何にも波が乗りそうです。

  




2006/9/4
<アンテナ、タワーの撤去工事>

20年使ってきたタワーも影も形も無くなってしまいました。
元の基礎の周りにコンクリートを流して新しいタワー用の基礎になります。
以前のタワーは下部の一辺が約45cm、今度は60cmほどになるので
グッと大きく見えます。







2004/9/7
<本体工事>


心配した雨は降っていませんが曇り空、朝から湿気が多くてムシムシしますが、9時には
作業が始まりました。



道路にタワーを下ろしていよいよ作業開始です。ローテータ、マスト等が取り付けられます。


クレーンでこんな感じに、高く高く吊り上げて、、、


見事に基礎部に降りてきました。


タワー本体が基礎部に固定されてヤレヤレの瞬間です。
この後はアンテナを1本ずつ組立ながらマストの上から取り付けます。

 
一番下のTA341-40を取り付ければ終わりです。


アンテナ取付を終わり、ケーブル類も全て下まで張られて、いよいよタワーが21mまで伸びました。
まさに至福のひと時! 高くそびえます。時間は12時を少し回ったところです。



2006/9/10
<その他>

 
ケーブル処理も重要です。右の大きな箱の中にモータ、プーリ等が入っています。
小さな箱にはローカル操作パネルが収容されています。


リモートコントロールボックスです。現在のタワーの高さがLED表示されます。
右下の黒いSWでタワーのUP、DOWNが行えます。
また、任意の高さをプリセットすることができ、PRESETボタンを押す
だけでその高さにUP(DOWN)することができます。

以上の工事一式はFTIにお願いしました。たまたまタワーの在庫があったのでアッと言う間に工事が終了しました。

最後にFTIからの注意事項

(1)何か変わった音がしないか注意すること。
(2)ケーブルの引っかかりがないか注意すること。
(3)ワイアのたるみがないか注意すること。
(4)こまめに定期点検を受けること。(半年、乃至1年に1回)