外部インターフェース

2009/3/7
<microKeyerとRigexprt plus>
あらためてこれ等のインターフェースについて気のついたことを整理してみます。

micrlKeyer
(1)仮想comポートは必要なだけ自分で作る、
(2)FSKはMMTTYでちゃんと動作する。
(3)K3のユーティリティプログラムを使ったFW更新は、ホントのcomポートに接続替えしないと使えない。
(K3からの応答データが受け取れない)
(4)外部電源が必要

Rigexpert Plus
(1)仮想comポートはインストール時に自動的に作成される。
(2)FSKは、MMTTYでは仮想comポートを認識出来ず、使えない。(私の環境のせいだけかも知れないが、XP、Vistaともにダメ) FSKキーイングのみホントのcomポートを割り当てる必要がある。
(3)K3のユーティリティプログラムを使ったFW更新も問題なく出来る。
(4)電源はUSBから供給される。
(5)USB Audio Codecを使うことが出来るのでPCのSound Card入出力ケーブルが不要

どちらも一長一短があって完璧ではありませんが、総合的にはRigexpert Plusに軍配が上がりそうです。


MMTTYでFSKポートを認識できない問題が解決しました。
FTDIUNI.exeを走らせてレジストリのごみをきれいに掃除した後にドライバを再インストールしました。これでMMTTYでもFSKポートを認識してくれるようになりました。
FTDIUNI.exeはRigExpertに付属するインストールCDに入っているとのことでしたが、何故か私のCDには入っていませんでした。
貴重な情報をいただいたJA1SCW、JK1KSB両氏に厚くお礼申し上げます。
  2009/3/8追記

2008/12/14
<CW Keyerとmicro Keyer>

Windows Vistaで動作させた時に頻繁にUSB接続が切断される問題がありましたが、最新のドライバ、FWをインストールしてCW Keyerをテストしてみました。また同じくmicroHAMのmicro Keyerを手に入れたので簡単なテストをしてみました。

現在の最新Windowsドライバは、USB Device Router ver7.2.2です。また、CW Keyer/micro Keyerの最新FWはver5.4となっています。


USB Device RouterはmicroHAMのUSB Deviceに共通に使われますが、その設定画面は接続するDeviceにより多少違います。
CW Keyer


現在Windows VistaがインストールされたPCで、最新のUSB Device RouterとCW Keyerをテスト中ですが、USBが切断されることもなく安定に動作しています。
CW Keyer本体については従来と同じです。私はCATとWinKeyを使っています。


micro Keyer
micro KeyerU発表後micro Keyerは生産終了になったようですが、UKのハムショップから購入することが出来ました。CW Keyerにはない、SoundCard IN/OUT、FSKキーイングが追加されています。
micro KeyerとIC-706MKUとの組み合わせでのテストについては下記をご覧ください。

http://www.ne.jp/asahi/ja1nlx/ham/

現在Elecraft K3専用の接続ケーブルを手配中です。K3との組み合わせでのテストはまた後日。


2008/2/25
<CW KeyerとRigExpert Plusの概要>



ロギングプログラムとTranceiverとのインターフェースは、その機能の違いにより様々な製品を手にすることが出来ます。どんな機能があればいいのかはユーザーによって違うので、自分にあった製品を選択する必要があります。
一方、各種ドライバ等をインストールするPCのOSによっては動作が正常でない場合もあります。代表的なインターフェースであるmicroHAMのCW KeyerとMixWのRigExpert Plusを比較することにします。

microHAM CW Keyer


<機能>
(1)各社TranceiverとのCATインターフェース内蔵
(2)K1ELのWinKeyチップ内蔵、前面パネルにスピード調整VRがある。
(3)外部DC電源が必要
(4)PCとの接続はUSBケーブル1本

<特徴>
(1)デジタルモードには対応していませんが、CAT、CW Keyerだけで良ければシンプルで使いやすくできています。
(2)microHAMでは、デジタルモードにも対応の上位機種も用意しています。
(3)各社TranceiverとのCATインターフェースはジャンパーを切替えるだけで対応します。また機種別に専用ケーブルが用意されています。
(4)ロギングプログラム側でポートの設定をした上、専用のアプリケーションでポートの設定をする必要があります。複数のTranceiverに対応した設定をプロファアイルに保存することが出来ます。
(5)私の場合の最大の問題は、Windows Vistaへの対応が完全ではなかったことです。microHAMではドライバのVista対応を済ませたとしていますが、最新バージョンでも頻繁にUSB接続が切断される問題が解決されていません。


MixWのRigExpert Plus


<機能>
(1)各社TranceiverとのCATインターフェース内蔵
(2)K1ELのWinKeyチップ内蔵、前面パネルにスピード調整VRがある。
(3)デジタルモードに対応(USB Audio Codec)し、デジタルサウンドカード内蔵。前面パネルにSound In 2チャンネル、Sound Out 1チャンネルのレベル調整VRがある。
(4)電源はUSBから供給するので専用の外部電源が不要
(5)PCとの接続はデジタルモードも含めUSBケーブル1本


<特徴>
(1)CAT、CW Keyer、デジタルモード全てに対応しています。
(2)CW Keyerを内蔵していない下位機種もあります。
(3)各社TranceiverのCATインターフェースはケース後面の25ピンコネクタにあがっていて、適当なピンから信号を取り出します。また機種別に専用ケーブルが用意されています。
(4)専用ドライバをインストールし、ロギングプログラム側でポートの設定をすればお終いです。CW Keyerよりずっと簡単に済みます。
(5)最大の関心事はドライバのWindows Vista対応ですが、K3、Logger32と組合せた2ケ月程のテストでは問題なく動作しています。



まとめ
CAT、CW keyerに特化した機能のみのCW Keyerは、Windows Vistaで問題なく動作すればお勧めの一品です。
昨年のFKでの運用では、ノートパソコン(WindowsXP)にインストールしたLogger32、CW KeyerとFT897で快適に動作しています。

http://www.microham-usa.com/index.html

RigExpert PlusはこれだけでCAT、CW Keyer、デジタルモードに対応し、USB Audio CodecによりPCとの接続はUSBケーブル1本で済みます。SoundCard in/out用のアナログケーブルが不要です。今のところWindows Vistaでも問題なく動作しておりお勧めの一品です。何箇所か窓口があるようですが私は下記に注文しました。

http://www.rigexpertcanada.com/

どちらも直接注文で入手しましたが、注文してから2週間程度で品物が到着します。基本的にはサポートもしっかりしています。

2006/2/26
microHAM CW Keyerについて



CW Keyerの特徴的な機能を紹介します。

CW KeyerはK1ELのWinKeyチップを内蔵しています。ですからロギングプログラムはCW符号に応じたASCIIコードをCW Keyerに渡し、CW KeyerがCWキーイング信号に変換してTranceiverをキーイングします。従ってPCの忙しさ程度に無関係に正確なキーイング信号が得られます。
Logger32のCW machineは内蔵のkeyerとwinkeyを切替えて使うことが出来ます。内蔵keyerはPCの動作状況により符号が乱れることがありますが、winkeyモードを使用すれば常時正確で、乱れの無いCWを送信することが出来ます。


・ PCにはCOM、LPTポートが不要でUSBポートがあればよい。
・ Windows ロギングプログラム、コントロールプログラムに対応
 - USB Device Routerによる仮想comポートに対応
 - プリセット機能で各種プログラムに瞬時に対応
・ CI-V、FIF-232、IF-232、RS-232経由のTranceiver制御が可能
 - そのままでIcom、Kenwood、Ten-Tec、Yaesu等のTranceiverに対応しているのでレベルコンバータ不要です。
・ K1ELのWinKeyチップを内臓
 - 前面ノブによるスピード調整
 - ユーザーメモリ(最大9)
 - PS/2キーボードによるCW送出
 - PS/2キーボード/キーパッドによるメッセージ再生、機能設定
 - PS/2キーボード又はキーパッドによるCW送出はPC接続なしでも可能
 - PTT出力
 - サイドトーン内臓(ON/OFF可能)
 - 電源ON時には不揮発メモリに保存されている設定を読み込むことが出来る
・ 強力なRFI対策
 - チョーク、フィルタ採用
 - 適切な回路設計とシールド
・ コネクタ
 - USB、Radio 1/8”
 - パドル 1/4”、PS/2 MiniDIN6、CW RCA、PTT RCA
・ 前面パネルLEDによるCW、PTT動作状態の確認
・ メタル/アルミケース
・ インターネット経由でファームウェア/ソフトウェアのアップグレード


CW Keyerの導入手順書(日本語)が必要な方はこちらまで


2006/1/25
WinKeyerについて

WinKeyerはK1EL製のCW keyerです。
このKeyerは普通のKeyerと絶対的に違う特徴があります。一言で言えばスタンドアローンで使うのではなく、ロギングプログラムと連携して使うことを前提に作られているのです。というよりスタンドアローンで使うには若干不便です。

多くのロギングプログラムは内蔵のソフトウェアによるKeyerを備えていることはご存知の通りです。それはLogger32、CT、N1MM等々、これが無いと一人前とは言えない位の必要機能です。ただ、常に、どんな条件でも正確なCW信号を発生するのは難しいのです。今のLogger32は初期の頃に比べると随分良くなっていますが、それでも時にはPCが忙しい場合には信号が乱れたりするのです。

WinKeyerのコンセプトは簡単に言えば次の通りです。
@PCとシリアル接続し、ロギングプログラムからCW符号をアスキーコードでもらい、WinKeyerが実際のCW信号に変換します。
AWinKeyer自体にパドル入力があり、いつでもパドルによるCWも送出することが出来ます。
BWinKeyerはロギングプログラムから色々な設定(所謂ウェイト調整、スピード設定、2台目のRadio用のKeying出力等々)が出来ます。

特に@が単なるスタンドアローンのCW keyerと違うところで、これにより「絶対に」乱されることの無い、正確なCW信号が送出できるのです。

WinKeyerの心臓部は8ピンのICで、これを使った他の製品の一つにmicroHAMのCW Keyerがあります。
これはWinKeyerの機能は勿論ですが、PCとの接続はUSBインターフェースであり、更にRadio制御のインターフェースまで備えています。

K1ELはWinKeyerのキットを発売しています。上の写真は専用ケースに組み込んだWinKeyerと、PCとの接続にUSB/シリアル変換器を使用した時の接続例です。

最後にLogger32側の対応です。
Logger32のCW machine windowの設定メニューではLogger32内臓Keyerか、WinKeyerかを選択することが出来ます。
更にWinKeyerを選択した場合の設定メニューではWinKeyerが備える、殆ど全ての機能を設定することが出来ます。

WinKeyerの詳細については、こちらをご覧下さい。