Gonzui Graphic Japan (G.G.J)     −ごんずい写真館 −
伊豆でお馴染みな魚−1−

伊豆の常連魚を集めてみました。


オニハゼ  <何で鬼なのか知りません・・・>

   ハゼ     学名:Tomiyamichthys oni
 
  静岡県〜琉球列島 小笠原諸島 西部太平洋

   最初に見た時、『何かおもしろいハゼだなぁ』と思い
   それ以来、好きになりました。背ビレが形が特徴。
   テッピウエビと共生します。写真は巣穴を見張って
   いるところ。でも何でオニ(鬼)なのか? 学名にもオニ?
   う〜ん・・・

  撮影地:大瀬崎・湾内  水深12m
 
 



 キンチャクダイ  親子でこんなに違うのネ

   キンチャクダイ科    学名: Chaetodontoplus
                                               septentrionalis
 
   相模湾以南 台湾 朝鮮半島 中国 香港

   まあ いわゆる普通種です。キンチャクダイの仲間の
   おもしろいのは その成長の変化です。アクアリストに
  人気者です。下の写真は子供の頃の まだ体に縞が
  現れていない幼魚の頃。徐々に縞が現れ、真っ黒の
  ボディが鮮やかな色に変化します。
 
    撮影地:大瀬崎・門下  水深15m
 


   キンチャクダイの幼魚

   体長:2cm
 
   撮影地:伊豆山・新根  水深12m
 
 
 



ネンブツダイ   <念仏唱えておりまする>

   テンジクダイ科     学名: Apodon semilineatus
 
   本州中部以南 台湾 フィリピン

   ネンブツダイも伊豆で普通に見られる魚です。しかし
   これも奥が深い魚なのです。その1:ブツブツと念仏を
   唱える様な音を発する(名前の由来)。その2:卵は
   自らの口に入れ孵化の時まで守ります。

    撮影地:大瀬崎・柵下  水深12m
 
 



オオスジイシモチ  <伊豆にたくさんいる脇役>

   テンジクダイ科     学名: Apogon doederleini

    千葉県以南  西部太平洋

    この魚も伊豆の普通種。先のネンブツダイの仲間で、
    やはり卵を口の中で孵化させます。オオスジって事は
    コスジというイシモチもいて、とてもよく似ています。
    まあ、さほど美しい魚でもなく、脇役ですね。

    撮影地:大瀬崎・門下  水深17m
 
 
 



アミメハギ  <小さくて可愛いハギ>

   カワハギ科     学名: Rudarius ercodes

    青森県以南の日本各地  朝鮮半島南部

    特に珍しくもない普通種。でも、いつ見ても 可愛くて
    仕方ないんです。特に2〜3cmくらいのヤツは水中を
    フラフラしながら必死に生きてます。ハギの仲間は眠る
    時、口に海草等を咥えて、潮流に流されない様にして
    就寝します。

    撮影地:大瀬崎・湾内  水深15m
 
 
 
 



アオサハギ  <続・小さくて可愛いハギ> 2003/3の生物

   カワハギ科     学名: Brachaluteres ulvarrum

    神奈川〜長崎県の太平洋岸

    これまた珍しくもない普通種です。写真はやはり
    就寝中のお姿です。このうつろな眼、体長は3cm
    あまりと小さく、流されない様に口で海草に捕まって
    います。この状態だと簡単に捕まえる事が出来ます。

    撮影地:大瀬崎・外海  水深16m
 
 
 



コスジイシモチ  <続・伊豆にたくさんいる脇役>

   テンジクダイ科     学名: Apogon endekataenia

    東京湾以南  台湾  西部太平洋

    これも伊豆の普通種。これらのマウスブリーダーの
    魚の見頃はやはり産卵・孵化の時期なのでしょうが、
    その瞬間を写真に納めたいと願いつつも、チャンスは
    非常に希なのです。時期が近づくとオスは大きく口を
    開けて練習しています。

    撮影地:大瀬崎・門下  水深15m
 
 

 
   秋に潜ると、その年に生まれた稚魚達がたくさんいます。
   親の口内保育で守られた彼らもこれから厳しい生存競争に
   勝っていかねばならんのです。ガンバレ稚魚君たち!
   脇役っぽいけど、秋の稚魚達を見ていると応援したくなる
   気分なのです。

    撮影地:大瀬崎・湾内  水深10m