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再現とはいえ、立派な木原一里塚を過ぎると、東海道は県道に合流します。そして、戦国時代、武田信玄と徳川家康が対峙した古戦場跡を通り、見付宿を目指します。 |
[15時09分] 木原畷古戦場跡 | ||
一里塚を越えて少し先へ行くと、許弥神社の境内に「古戦場木原畷」と書かれた石碑がありました。 元亀3年(1573年)、武田信玄と徳川家康が対峙したとされ、有名な三方原の戦いの古戦場の一つです。 また、隣には「徳川家康公腰掛石」の案内柱が建っています。なんでも、徳川家康が戦勝祈願のために許弥神社を訪れた際に、腰掛けた石とのことです。 |
三ヶ野橋、そして松並木 | ||
東海道は県道に合流し、しばらくは歩道を歩く事になります。須賀神社を越えると右側にバイパスが接近し、三ヶ野橋(写真左)を渡ります。渡った先で東海道は左へ分岐します。旧道に入るとすぐに、松並木が待っていました(写真右)。松のトンネルは心地よく、東海道を歩いていることを実感します。やがて、少々急な坂を上ります。 |
大日堂古戦場跡、三ヶ野立場跡 | ||
丘の上には、本多平八郎物見の松のある、大日堂古戦場跡がありました。武田信玄との戦いの際、本多平八郎が武田軍の動きを察知するために物見をしたという場所です。確かに、袋井方面を見渡すことが出来ます。 東海道は、小高い丘の上を進みます。やがて、「三ヶ野立場」と書かれた案内板がありました。この辺り、江戸時代は立場だったようです。 |
再び松並木 | ||
急坂を下り、道なりに進むと、やがて松並木が現れます。途中、「旧東海道松並木」と書かれた石碑も建っていました。 それにしても、それぞれの並木は短いのですが、ちょこちょこと松並木が残っています。 |
[16時24分] 鈴ヶ森刑場跡 | |
松並木を抜け、旧道をひたすら進むと、やがて国道1号線に合流します。合流したところに「遠州鈴ヶ森刑場跡」がありました。鈴ヶ森刑場跡というと、品川宿を抜けて、国道15号に合流する地点にある、あの鈴ヶ森が有名ですが、遠州にもあったんですね。国道脇の小高い丘の上に、「遠州鈴ヶ森」の案内板が建っています。 ちなみに、この刑場は受刑者を供養した場所だそうで、刑場は三本松村にあったようです。 |
[16時39分] 阿多古山一里塚跡と愛宕神社 | ||
東海道は、鈴ヶ森刑場跡の先で右へ分岐します。住宅地の中を進み坂を下ると、左から来た道との合流地点に、一里塚跡があります。阿多古山一里塚跡で、塚は階段を上った上にあったらしいのですが、今はどこにあるのかわかりません。また、階段の上は神社になっていて、社が建っています。しかし、かなり荒れ果てています。地元の信仰がほとんどないのでしょうか。 また、この辺りには東木戸跡もあり、ここから見付宿のようです。 階段の上で振り返ってみると、なんと、見附宿を見渡すことができます。かなり眺めのいい場所です。 写真左上:一里塚跡の案内板 写真右上:見付宿を眺めたところ 写真左下:白い建物の後が神社 |
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大見寺、問屋場跡 | ||
見付宿を歩くと、大見寺の案内板があり、その隣には「東海道見付宿」と書かれた石碑がありました。石碑の先には「問屋場跡」の案内板が建っています。 |
脇本陣、本陣跡 | ||
ピザ屋の前に、ひっそりと「脇本陣跡」の案内板があります。面影は全くありませんが、かつて、ここには立派な建物があったのでしょう。さらに先へ進むと、ビルの階段の下に「本陣跡」の案内板が建っていました。見付宿は現在の磐田市。街は近代化してしまい、宿場の面影は全くありません。案内板が宿場であったことを伝えています。 |
高札場跡、旧見附学校 | ||
次の史跡は高札場跡。常夜灯が建っていました。宿場に関する史跡を探しながら歩いていると、白いモダンな建物がありました。旧見附学校の建物で、明治5年に小学校が開校、明治8年に建物が落成したとのことです。現存する小学校の建物では最古のもので、国の史跡になっています。 |
西木戸跡 | ||
旧見附学校を過ぎると、東海道は左に曲がります。この交差点では姫街道(本坂経由の道)が分岐しています。左折をすると、途中、一カ所左にそれるものの、ほぼ道なりに進みます。アーケードの付いた商店街を進み、最も駅に近い交差点で、東海道は右折します。角には写真右のように、案内板がありました。わかりやすいので、今日の行程はここで終了にします。 |
本日の行程終了 | |
東海道は交差点を右折し、一路天竜川へ向かって進みますが、直進すると磐田駅です。17時41分、本日の行程を終え、磐田駅から帰宅しました。 今回の行程は、山あり谷あり松並木ありと、行程としては楽しめました。特に、新緑の牧ノ原台地は最高で、吹く風がとても心地よく、いい旅でした。次回は、いよいよ「暴れ天竜」と言われて恐れられた、天竜川を越えます。 |
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