トロイカの会
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過去のロシア・東欧SF関連ニュース(1999年後半)

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ソクーロフ監督特集の詳細

 ACTミニシアター(東京・高田馬場)にて、12月12日より開催されるアレクサンドル・ソクーロフ特集の詳細は以下の通り。

料金 当日1,500円、3回通し券3,600円(前売3,300円)

(1999.12.5) (掲示板:野村真人様より)


NHKにて老舎のドキュメンタリー放送される

 1999年12月4日、NHK ETVにて、SF作品「猫城記」(サンリオSF文庫)の作者にして中国の文豪、老舎のドキュメンタリーが放送された。老舎は文化大革命が始まった1966年に死去しているが、その死因を解き明かすという内容。老舎は毛沢東の思想に共鳴していた、文革の始まりにより紅衛兵に反革命的であると批判・暴行され、自ら命を断ったのだという内容。老舎の作品は、中国人の保守的で自虐的な精神を描いたものであるという評論家の言葉が印象的だった。
 なお、今年は老舎の生誕百年である。
(1999.12.5)


ナボコフのチェス小説

 今さら紹介するまでもないウラジーミル・ナボコフの初期作品「ディフェンス」が翻訳・出版された。題材としてチェスを前面に出した作品。
 なお、今年はナボコフの生誕百年である。


(1999.12.5)


ソクーロフ監督特集

 ACTミニシアター(東京・高田馬場)にて、12月12日からアレクサンドル・ソクーロフ特集が開催される。詳しくは各情報誌を参照。

(1999.12.3) (掲示板:野村真人様より)


関西 チェコ・アニメ映画祭およびブルガリア製アニメ

 11月18日〜24日、京都みなみ会館
 11月26日〜12月2日、神戸アートビレッジセンター
 12月下旬、大阪の扇町ミュージアム・スクエア

 また、ブルガリア製アニメが11月26日、大阪・梅田のプラネットにて上映される。

(1999.11.24) (掲示板:たけぞえやすし様より)


NHKにてマリヤ・セミョーノヴァのインタビューが放送される

 11月23日、「ETV特集 混迷するロシア2 混迷するアイデンティティー」(NHK ETV)にて、ロシアの人気ファンタジー作家マリヤ・セミョーノヴァのインタビューが放送された。ロシア人のアイデンティティーの新たな拠り所として、プーシキン、ロシアン・ファンタジー、ロシア正教が注目されているという内容で、ロシアン・ファンタジーが盛況である理由をセミョーノヴァが述べた。
 マリヤ・セミョーノヴァは1996年の処女作「ヴォルカダフ」(右写真)でアレクサンドル・ベリャーエフ記念賞を受賞以来、「白鳥の道」、「ヴァイキング」、「ワルキューレ」、「ヘビとの決闘」などを発表し、人気を得ている。しかし、果たしてマリヤ・セミョーノヴァがロシアン・ファンタジーを代表する第一人者であるかどうかは議論の分かれるところだろうと思う。
(1999.11.23)


カザフスタンがロシアのロケット打ち上げ禁止を一部解除

 先月起こったプロトンロケットの爆発事故以来,禁止されてきたバイコヌール基地からの発射禁止措置が一部解除された.プロトンを除く全種類のロケットは発射可能になった.(19日付)
(1999.11.22)


珍しいストルガツキイ兄弟による翻訳本

 「ストルガツキイ兄弟の世界」として刊行が続いている全集に,たいへん珍しいストルガツキイ兄弟の手による翻訳作品集が加わった.
 同全集では,すでに映画シナリオ集や各単独名義の作品も出て,百科事典まで刊行されたので,これでほとんどのストルガツキイ兄弟作品と資料が網羅されたことになる.あとはアルカヂイ・ストルガツキイのデビュー作「ビキニの灰」(ただし共作)や,論文・随筆を収録した巻が望まれるところ.

(1999.11.13)


プロトンロケットの発射禁止は2月まで続く?

 先日,再び爆発し,有毒物質をばらまいて発射を禁止されているプロトンロケットだが,バイコヌールからのプロトンロケット発射禁止措置は,少なくとも来年の2月か3月まで解除することはないと,カザフスタン国家航空宇宙局の役員が明かしたとのこと.
(1999.11.9)


「ロシアン・ミュージック・フェア」 大阪・梅田、阪神百貨店

 11月11日(木)〜24日(水)、大阪・梅田 阪神百貨店2階A&Vコーナー「ブリーズ」にて。
 ポップス、ロック、テクノ系、前衛ジャズ、ロシア民謡、スターリン時代のソ連愛国歌集まで、100タイトル近くが展示・販売される。

参照URL:プロスペクト・ミーラ
(1999.11.9)


サンクト・ペテルブルグにて,新たなSF出版社が11月から創業

 出版社の名前はСЕВЕРО-ЗАПАД ПРЕСС(北西プレス).
 発行されるラインナップとしては,アレクサンドル・ゾリチ,ヂャチェンコ夫妻,ドミトリ・スキリュク,アンドレイ・ダシコフ,コンスタンチン・ボヤンヂン,ダリヤ・トルスキノフスカヤといった作家の本が予定されている.
 また,翻訳も,ハワード,ディレーニイ,オールディスが予定され,さらに「日本文学の金脈」シリーズとして,二十世紀の若年層向け文学作品の出版も予定されている.
(1999.11.1)


アレクサンドラ・マリーニナ『盗まれた夢』

 ロシアミステリーの第一人者アレクサンドラ・マリーニナによる人気シリーズ「アナスタシア・カメンスカヤ」シリーズが作品社より翻訳・出版された.ロシアでは20冊を超えているはずだが,日本での翻訳出版は全3作になるとのこと.


(1999.11.1)


爆発したロケットの破片をステップ地帯で発見

 29日,カザフの調査団は,爆発したプロトンロケットの破片約30個を回収した.回収された残骸はエンジンやタンクを含む「十分に大きな代物」だとのこと.
 プロトンロケットが爆発したのは,カザフスタン北部のアタス村の北東約25キロの地点にあるステップ地帯.
 また,200余名におよぶ作業員が,巻き散らかされた有毒物質の影響を調査するため,空気,水,土壌の採取をおこなっている.
(1999.11.1)


カザフスタンが再びロケットの打ち上げを禁止

 28日,前日のプロトンロケットの爆発事故に対し,カザフスタンは再びロケットの発射を禁止した.

 私見:まぁ,当然でしょう.
(1999.11.1)


ロシアのプロトンロケットが再び爆発

 27日に打ち上げられたプロトンロケットが,打ち上げから6分後に爆発した.これにより今年末から来年始めにかけて打ち上げられる予定だったIISモジュールはさらに遅れることになる模様.
 プロトンロケットが爆発したのは,7月5日の事故以来二度目のこととなる.今回の発射では,アメリカの通信衛星が打ち上げられる予定だった.
 前回の事故ではカザフスタンと話し合いがもたれ,発射禁止が解除されてから9月6日と26日に打ち上げられていた.
(1999.10.28)


東京国際映画祭 10月30日より

 『ママ』、『チェック・ポイント』などのロシア映画、ドヴジェンコ監督作品特集、プーシキン作品の映画化『オネーギン』などの作品が上映される。詳細は東京国際映画祭のページにて。
(1999.10.27)


キール・ブリチョフ SF作家 65才 現役

 去る10月18日、ロシアSFの巨匠キール・ブリチョフが65才の誕生日を迎えた。同氏は1934年10月18日生まれ。パワー全開で活動を続けている。

 その他にも「生きる伝説」アレクサンドル・カザンツェフ(1906年)、「本年度遍歴者賞英雄賞受賞」ワジム・シェフネル(1915年)、「現代ロシアSFの創設者」ボリス・ストルガツキイ(1933年)など、元気に活動を続けている。なによりなにより。

 この時期の話題を拾ってみると、スヴャトスラフ・ロギノフ(1951年)が10月4日に、ウラジスラフ・クラピヴィン(1938年)が10月14日に誕生日を迎えている。また、アルカヂイ・ストルガツキイの命日が10月12日(1991年)である(生まれは1925年8月25日)。
(1999.10.20) (大)


ズヴェズドニイ・モスト-99(星の橋) 無事に終了

 ウクライナのハリコフで、10月7日〜9日に開催された国際ファンタスチカ祭「ズヴェズドニイ・モスト-99」は、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、モルドヴァ、アメリカからのプロ・アマ含めて70人を越える参加者を集め、無事に終了した。
 参加者したプロ作家は、セルゲイ・ルキヤネンコ、レフ・ヴェルシニン、マリナ・ヂャチェンコ、ウラヂミル・ワシリエフ、ニコライ・チャドヴィッチ、ゲンリ・ライオン・オルヂなど多数。
 また、「星の橋賞」も発表された。主なものを以下に示す。


(1999.10.15) (大)


『ファンタスティック・プラネット』ニュープリント版

 原題:LA PLANETE SAUVAGE。1973年製作。フランス・チェコ合作。ロラン・トポール作画、ルネ・ラルー監督。
 10月9日(土)より俳優座トーキーナイト(東京六本木)にて。
 連日9:45PM〜11:00PMの1回上映、日曜は休映。ただし、10月11日(月・祝)、10月27日(水)のみ5:30PMから3回上映。

(1999.10.4) (掲示板:野村真人様より)


ロシアはISSで時間を切り売りする?

 ロシアはISSにおける実験時間を売るかもしれないという報道.すでにNASAに対し,ステーションにおける早い時期の実験時間を売り払っているという.また,日本とヨーロッパにも話はしているとのこと.
 この収入が,ロシアが受け持つ部分を建造する助けになるという.コンポーネントの建造計画はすでに1年以上遅れている. (29日付)
(1999.9.30) (大)


アメリカの衛星がロシアのロケットで打ち上げられる

 アメリカ-ロシアの民間通信衛星が,27日にロシアのプロトンロケットによってカザフスタンから打ち上げられた.
 LMI-1衛星は,アメリカ-ロシアのベンチャー企業ロッキード・マーチン・インタースプートニク社向けにロッキード・マーチン社が製造したもの.
 プロトンロケットの打ち上げは,例の爆発事故以来,2度目のことになる. (27日付)
(1999.9.30) (大)


遍歴者賞99 決定

 サンクトペテルブルグにおいて行われた幻想作家会議ストラーニクにおいて、遍歴者賞が発表された。結果は以下の通り。

遍歴者賞
長編夜間警備セルゲイ・ルキヤネンコ
中編入エジプト記アレクサンドル・エトエフ
短編休日アンドレイ・サロマトフ
評論想像の自費出版イーゴリ・ハリムバジャ
出版社エクスモ
イラストヤナ・アシマリナ
翻訳アンドレイ・ラクチオノフルーシャス・シェパード「ドラゴンサーガ」
編集者アレクサンドル・ロイフェ
SFの英雄ヴァジム・シェフネル
海外ゲストポール・アンダースン
特別賞ニコライ・ペルモフ
小「金賞」
(ユーモアSF)
入エジプト記アレクサンドル・エトエフ
ジャンル賞
ヒーロー小説棍棒と長斧の狭間ユーリイ・ブライデル、ニコライ・チャドヴィッチ
歴史改変小説怪物の目を見ろアンドレイ・ラザルチュク、ミハイル・ウスペンスキイ
ホラー洞窟マリヤ/セルゲイ・ヂャチェンコ
ファンタジイ我ら汝を陽に導なんエヴゲニイ・ルーキン
小遍歴者賞ロバート・シェクリイ 大野典宏

(1999.9.28) (大) (1999.10.4追加)


人類最強の男 カレリンが政治家に?

 オリンピック三連覇、そして十二年間負けたことが無く、電波少年で出川哲朗を投げ、前田日明の引退試合で驚異的な強さを見せつけてグレコローマンスタイルレスリングの実戦性を証明し、「ロシアの英雄」「人類最強の男」の称号を持つ、アレクサンドル・アレクサンドロヴィチ・カレリンがロシア下院選に立候補するとのこと。
 現役は続けるらしいので、きっと「人類最強の政治家」になるのだろう。(27日付)
(1999.9.28) (大)


Black Cat Linuxリリース

 Black Cat LinuxはRed Hat系のディストリビューションで、ロシア語とウクライナ語をサポートするとのこと。実験者求む!
 
http://www.blackcatlinux.com(トップページはロシア語表示環境が必要だが、英語ページも有)
(1999.9.28)


ロシアはミールを捨ててISSに

 ミールは予定通り来年廃棄され,ISSへの貢献に切り替えることになった.
 ロシアにはミールを維持する余裕はなく,8月に搭乗員が去った後は,来年別のチームがミールを地上に落下させる準備を行うためにだけに乗り込む.
 宇宙ステーションの大部分は大気圏への再突入時に燃え尽きるが,いくつかの残骸は太平洋に落ちる.(16日付)
(1999.9.20) (大)


遍歴者賞99 ノミネート作品出揃う

 今月23日より開催されるロシア幻想文学作家会議「ストラーニク」にて授賞式が行われる遍歴者賞、そして二年ごとに選ばれる遍歴者賞ジャンル賞の候補作品が発表された。
 候補作品のリストは別ファイルを参照のこと。ただし、ロシア語(シフトJISなので日本語環境で表示される)とさせていただく。
(1999.9.19) (大)


アエロスペース・クーリエ(日本版)

 ロシアで発行されている航空宇宙専門情報誌アエロスペース・クーリエの日本語版。航空宇宙産業の現実的な話題が掲載されている。ロシアでは、各航空宇宙関係機関の主要人物が理事を務め、同理事である元宇宙飛行士のアレクサンドル・セレブロフが日本版の特別顧問を務める。
 年6回奇数月の発売。購読申し込みおよび問い合わせは、アエロスペース・クーリエ・ジャパン(03-3501-3188)まで。
 なお、第一号の内容はこちらを参照。また、第二号ではバイコヌール宇宙基地が特集される。
(1999.9.18)


中央アジア映画特集

 本年9月18日(土)より10月1日(金)まで、キネカ大森 アジア専門映画館にて。
 上映作品の概要については、シネマボックスホームページ内の中央アジア映画特集のページを参照のこと。
 なお、10月2日(土)よりアンコール上映が、モーニングショーとして上映される。こちらの予定については上映スケジュールのページを参照。
(1999.9.18)


ジラントコン-99 開催

 第9回カザンSF祭「ジラントコン-99」が、11月5日〜8日の期間、開催される。詳細等は今のところ不詳かつ未定。
(1999.9.15) (大)


ミールが休眠状態に

 8日早朝,無人のミールは,ミッションコントロールがシャットダウンし,休眠状態に入った.計画通りであり,無事に行われたとのこと.
 公式筋によると,ミールはまだ能力を使い果たしてはいないとのことで,このまま来年初頭まで軌道上に留まり,資金提供元を探すことになる.(8日付)
(1999.9.9) (大)


ロシアが禁止措置後,はじめてプロトンロケットを発射

 ロシアは6日,バイコヌールからプロトンロケットを無事に発射した.二ヶ月前に爆発したのと同型のロケットが打ち上げられるのは,事故以来始めてのことである.
 既報のとおり,打ち上げられたのは二機の通信衛星.(7日付)
(1999.9.9) (大)


ストラーニク '99 詳細が決定

 既報のとおり,本年9月23日(木)〜25日(土),サンクトペテルブルグでロシアの幻想文学作家会議「ストラーニク」が開催されるが,その詳細が決定した.
 企画としては,遍歴者賞授賞式,遍歴者賞ジャンル賞授賞式,作家コンファレンス,ブックフェア&直売サイン会などが予定されている.
 また,ゲストとしては,アメリカからロバート・シェクリイとポール・アンダースンが,日本から二名が参加する.
(1999.9.7) (大)


「チェコアニメ映画祭'99」追加上映

 中野武蔵野ホールにてレイトショウ(21:20)のみ.整理券による入場となる.整理券は昼のプログラム時から配布.「チェコアニメ映画祭'99」に関してはこちらを参照.

Aプログラム9/11(土)〜24(金)ヴラディミール・イラーネク「文明からのレポート」(1981)、「Pat & Mat」シリーズ5作 (1989,90)、イジー・トルンカ「草原の唄」(1949)、「手」(1965)
Bプログラム9/25(土)〜10/8(金)ヴラディミール・イラーネク「ニワトリに何をしたか」(1977)、ヴァーツラフ・メルグル「カニ」(1976)、「Pat & Mat」シリーズ5作 (1992)、ヤン・シュヴァンマイクエル「男のゲーム」(1988)、「対話の可能性」(1982)
Cプログラム10/9(土)〜22(金)ヴラディミール・イラーネク「グッドモーニング」(1975)、「Pat & Mat」シリーズ5作 (1994)、イジー・バルタ「ゴーレム・パイロット版」(1996)、「手袋の失われた世界」(1982)、「最後の盗み」(1987)

(1999.9.7) (掲示板:野村真人様より)


ロシア映画秘宝展[アニメ篇]

 本年10月2日(土)〜29日(金),渋谷のユーロスペースにてレイトショー(PM9:00〜).(ロシア映画社提供、パンドラ配給).ユーロスペースの場所と連絡先

Aプログラム10/2(土)〜8(金)
  • 「コサックのサッカー」(1970) ウクライナ・キエフスタジオ
  • 「つくり話」(1984) エストニア・タリンフィルム
  • 「きりん」(1986) [同上]
  • 「おかしな人間の夢」(1992) アレクサンドル・ペトロフ監督、アニドウ配給
  • 「戦争」(1987) エストニア・タリンフィルム
Bプログラム10/9(土)〜15(金)
  • 「コサックの結婚式」(1984) ウクライナ・キエフスタジオ
  • 「ムムー」(1987) ロシア・連邦動画スタジオ
  • 「地獄」(1983) エストニア・タリンフィルム
  • 「猟師」(1976) [同上]
  • 「車道のおとぎ話」(1981) ロシア・連邦動画スタジオ
Cプログラム10/16(土)〜22(金)
  • 「コサックの幸福」(1969) ウクライナ・キエフスタジオ
  • 「今に見ていろ! No.1」(1969) ロシア・連邦動画スタジオ
  • 「ブレイク!」(1985) [同上]
  • 「手袋」(1968) [同上]
  • 「チェブラーシカ」(1971) [同上]
  • 「ペンギン」(1968) [同上]
Dプログラム10/23(土)〜29(金)
  • 「コサックの粥」(1967) ウクライナ・キエフスタジオ
  • 「今に見ていろ! No.16」(1986) [同上]
  • 「ガイドゥーク」(1985) モルドワ・モルドワフィルム
  • 「犬が住んでいました」(1982) ロシア・連邦動画スタジオ
  • 「蟻の旅」(1983) [同上]
  • 「狼と仔牛」(1984) [同上]
  • 「夜」(1984) ロシア・スヴェルドロフスクフィルム
  • 「わが悲しみを誰に伝えよう」(1988) ロシア・連邦動画スタジオ

 各プログラム冒頭の「コサックの〜」は一連のコサックシリーズ、「今に見ていろ!」は兎と狼がコンビのソ連版「トムとジェリー」とのこと。
(1999.9.7) (掲示板:野村真人様より)


パゾリーニ特集

●監督特集/映像の詩人 パゾリーニ
 9月15日よりパルテノン多摩にて。18日には田中千世子氏の、23日、26日には四方田犬彦氏の講演が行われる。パルテノン多摩ホームページ

●パゾリーニ映画祭アンコール上映
 本年9月25日(土)〜10月22日(金).渋谷のユーロスペースにて.ユーロスペースの場所と連絡先

パゾリーニ参照リンク

(1999.9.7) (掲示板:野村真人様より)


水戸美術館にて「イリヤ・カバコフ展」

 本年11月3日まで、茨城県水戸市の水戸美術館にて、ソッツ・アートの芸術家として知られるイリヤ・カバコフ展「シャルル・ローゼンタールの人生と創造」が開催されている。シャルル・ローゼンタールとは、カバコフが創造した架空の芸術家であり、そのローゼンタールの回顧展という設定になっている。
 アクセス方法・詳細は水戸美術館のページを参照。
(1999.9.6)


カザフスタンがロケットの打ち上げ禁止を解除

 8月31日,カザフスタンは,7月5日の爆発事故以来続けてきたプロトンロケットの発射禁止を解除した.これは,ロシアが先のブースター爆発事故の補償金を支払ったため.金額は270,000ドルとされている.  公式筋によると,プロトンロケットの発射は9月6日に行われる.プロトンロケットによって2機のYamal-100通信衛星が打ち上げられる.(31日付)
(1999.9.2) (大)


ミールの宇宙飛行士が事故の可能性を示唆

 8月30日,ミールの乗組員は,無人で放置されているミールが制御不能になるかもしれないと示唆したとのこと.(31日付)
(1999.9.1) (大)


ミールのクルーが無事に帰還

 28日,ミールの最後のクルーが無事に帰還した.
 3名の宇宙飛行士は,世界標準時で00:35にバイコヌールから60km離れたチャパエフカ谷に着陸した.(29日付)
(1999.8.30) (大)


ミールの乗組員が出発準備に入る

 26日,ミールにいる三人の乗組員が最後の任務と言える出発の準備に入った.出発は土曜日の予定.ミールは無人のまま半年にわたって軌道に留まり,その間に新たな資金源が見つからなければ,その後は地球に落下させられて燃え尽きることになる.
 なお,乗組員のセルゲイ・アヴディエフは,次の土曜日までで742日を宇宙で過ごしたことになるが,これは最長記録.
 関係者によるとミールはあと2〜3年は使用に耐えるというが,ロシアとしては遅れているISSのほうに資金を回すことになる.(26日付)
(1999.8.27) (大)


ミール vs. パコ・ラバンヌ with ノストラダムス

 モスクワ発のロイター電で流れている変なニュース.
 フランスの有名なフアッションデザイナーのパコ・ラバンヌがノストラダムスにはまっていて,先週の日食で世界は滅亡すると信じていたのだが,ミールから地球が食に入るのを見ていても,結局「何も起きなかった」という話.
 まぁ.相手が高名な人物だけにニュースになったのだろうが,ミールまで持ち出されたのではパコ・ラバンヌも立つ瀬が無いだろう.
 信じていたのは日本人だけではないということで.

(1999.8.16) (大)


ミールの乗員が最後の出発準備

 八月末にミールを離れるため,環境の調整やテストに入った.
 コンピュータの事故により無人のステーションが地上に落下させないようにするためのバックアップシステムのインストールとテストが行われた.バックアップシステムは地上からの制御が可能で,先々週にトラブルを起こしたコンピュータよりも単純な構造で信頼性が高い.バックアップシステムが生命環境維持に必要なエネルギはわずかなので太陽電池の細かい制御を行う必要はない.
 現在,ロシアはミールのスポンサーを探しているが,2000年初頭には太平洋に落とされることになると予測されている.(6日付)
(1999.8.9) (大)


ミールでコンピュータの故障

 ミールで位置制御システムのコンピュータの故障が起こり,搭乗員がバックアップに切り替えた.
 この故障は先週土曜日(7月31日)に起こり,パワーカットやパワーロスはなかったが,新しく誘導システムをインストールすることになった.制御コンピュータが置き換えられてからは全て順調だとのこと.(2日付)
(1999.8.3) (大)


プロトンロケットの発射は?

 プロトンロケットの打ち上げ再開の決定は,まだ宙に浮いたままになっている.なお,プロトンロケットによる8機のアメリカ製人工衛星の打ち上げが予定されている.(2日付)
(1999.8.3) (大)


カザフスタンとロシアが宇宙問題で話し合い

 29日,バイコヌールで,ロケット事故に関するロシアとカザフスタンの話し合いが始まった.議題は12項目に渡り,ロケット事故の調査結果を評価し,対策が話し合われる.カザフスタンは事故のあと,ロシアに対して民間ロケット打ち上げから得られる利益の分配比率を上げるよう要求している.また,延滞している使用料の精算と,事故に対する全額補償も求めている.
(1999.7.30) (大)


夏の夜のエイゼンシュテイン

 銀座シネパトスにて。PM 8:40〜、料金1,200円均一。

7/24〜7/30戦艦ポチョムキン1925年75分
7/31〜8/6ストライキ1924年83分
8/7〜8/13十月1928年105分
8/14〜8/17全戦−古きものと新しきもの−1929年90分
8/18〜8/20アレクサンドル・ネフスキー1938年111分
8/21〜8/27メキシコ万歳1931-32年89分

(1999.7.29) (掲示板:野村真人様より)


チェコアニメ映画祭'99

 中野武蔵野ホールにて終日。また大阪など全国縦断予定とのこと。

8/14〜8/27Aプログラム ヴラディミール・イラーネク「文明からのレポート」(1981)、「Pat & Mat」シリーズ5作 (1989,90)
イジー・トルンカ「草原の唄」(1949)、「手」(1965)
8/28〜9/10Bプログラム ヴラディミール・イラーネク「ニワトリに何をしたか」(1977)
ヴァーツラフ・メルグル「カニ」(1976)、「Pat & Mat」シリーズ5作 (1992)
ヤン・シュヴァンマイクエル「男のゲーム」(1988)、「対話の可能性」(1982)
9/11〜9/24Cプログラム ヴラディミール・イラーネク「グッドモーニング」(1975)、「Pat & Mat」シリーズ5作 (1994)
イジー・バルタ「ゴーレム・パイロット版」(1996)、「手袋の失われた世界」(1982)、「最後の盗み」(1987)

(1999.7.29) (掲示板:野村真人様より)


ミールで最後の宇宙遊泳

 ロシア人飛行士二名が28日に行った宇宙遊泳が,ミールで行うたぶん最後の宇宙遊泳になるだろうと公式筋が語った.(28日付)
(1999.7.29) (大)


ミールを残せ!

 26日,モスクワで「ミールはロシアに必要だ」としてミールの廃棄決定に対する抗議が行われ,ロシアの全員が40セント出せばミールを維持できると主張した.ミールを所有するエネルギヤ社があるコロリョフから来たギタリストが,ミールの廃棄決定は間違いだと歌ったという.(27日付)
(1999.7.28) (大)


ミールとコロンビアの乗員が軌道上でお話

 25日未明,コロンビアとミールの間で軌道上にいる者同士の無線通信が行われたとのこと.(25日付)
(1999.7.26) (大)


ミールで空気漏れの調査

 先日来懸念されている空気漏れについて,二名のロシア人宇宙飛行士がミールの機外に出ての調査が23日に始まった.この空気漏れは致命的なものではないが,乗員がミールに滞在できる期間を縮めることになる.(26日付)
(1999.7.26) (大)


ロシアがゼニスロケットを打ち上げ

 17日、ロシア-ウクライナの人工衛星を積んだロシアのゼニスロケットがバイコヌールから打ち上げられた。これはカザフスタンが事故で打ち上げの禁止措置をとってから二度目の打ち上げとなる。(17日付)
(1999.7.24) (大)


ロシアの貨物機がミールへ向けて打ち上げられる

 懸念されていたミールへの補給は、16日に無事打ち上げられた。バイコヌールから打ち上げられたソユーズロケットは、当初より2日遅れでミールへ食料や酸素を運ぶ。(16日付)
(1999.7.24) (大)


カザフスタンが禁止措置を和らげる

 カザフスタンは水曜日,禁止措置を緩和した.これによりロシアはミールへの補給を行うことができる.
 禁止は,先日事故を起こしたものと同型のものに限られる. (14日付)
(1999.7.15) (大)


カザフスタンがロシアのロケット発射を許可する可能性あり

 ロシアが火曜日に明かしたところによると,この三日以内にミールへの補給が許可される可能性があるとのこと. (13日付)
(1999.7.14) (大)


ロシアの見込みは当たるのか?

 カザフスタンはバイコヌールからのロシアのロケット打ち上げを許可するだろうと,モスクワの公式筋が明かした.プログレスによるミールへの補給は,今週後半には発射の許可がでるだろうとしている.もし,17日までに補給が受けられない場合には,ミールに搭乗している三人の宇宙飛行士は退避せざるを得なくなるという. (12日付)
(1999.7.13) (大)


ミールへの補給はやはり遅れる

 ミールへの補給はカザフスタンとの問題によって遅れるとロシアは考えている.プログレスを発射する準備は整っているが,予定通りに打ち上げられることはないと考えているとのこと.予定では14日に打ち上げられることになっていた. (12日付)
(1999.7.13) (大)


空気漏れの中,ミールに滞在

 空気漏れの中,ミール搭乗員が避難することは予定されていない.この漏れは,最初,先週月曜日に見つかったが,未だに場所が特定できていない.
 漏れは非常にゆるやかで,8月21日までの予定の現在のミッションを脅かすような物ではなく,ミールの酸素ジェネレータは自動的にステーション内の気圧を一定に保つことができるとのこと.(11日付)
(1999.7.12) (大)


カザフスタンが抗議

 ミールへの補給ロケットを巡る論争で,カザフスタンがロシアの怠慢を痛烈に非難した.カザフスタン首相は「ロシア側が,この件に関し真剣に関心を持っているようには見えない」としている.(11日付)
(1999.7.12) (大)


ミールに空気漏れ

 ミールの搭乗員が,わずかな空気漏れを検知し,Kvant-2モジュール内を探したが,漏れを起こしている場所はまだわかってない.
 空気漏れは,人命やミッションの継続を脅かすほどのものではないが,場所を探す時間と労力はたいへんなものになる.(10日付)
(1999.7.12) (大)


カザフスタンがロシアのロケット打ち上げを排除

 カザフスタンが,バイコヌールを使用したロシアのロケット打ち上げ禁止の方針を確固たるものにした.(9日付)
(1999.7.12) (大)


ミールに補給が行かない?

 ロシアは,もし今月14日にバイコヌールからプログレス貨物船を打ち上げることができなければ,ミールの乗員を早期に帰還させざるをえなくなると,カザフスタンに警告した.それを受けて,カザフスタンとの間で論争が繰り広げられている.(9日付)
(1999.7.12) (大)


発射されるのか?

 プロトンロケット事故以来,カザフスタンがバイコヌールからの発射を禁止しているため,木曜日に行われるはずだったゼニス2ロケットによるロシア-ウクライナのオーシャンO気象衛星打ち上げが延期された.
 今後に関しては,金曜日以降に延びるという予測や,金曜日か月曜日に打ち上げられるという予測など,さまざま.
 ちなみに,今月14日にミールへの補給が,28-29日にはフランス-ロシアの衛星打ち上げが予定されている.(7日付報道)
(1999.7.8) (大)


カザフスタンがロシアのロケット発射を停止

 通信衛星が落ちた事件をうけ,カザフスタンは,故障の原因が完全に解明され,事故による被害が解明されるまで,バイコヌールからのロケット発射を禁止すると発表した.
 衛星はシベリヤ南部のアルタイ地方に墜落したが,カザフスタンのカラガンダ周辺にも破片がばらまかれたという.
 なお,バイコヌールからISS(International Space Station)の居住部が11月に打ち上げられると見られている.(6日付報道)
(1999.7.7) (大)


無くなった軍事衛星

 ロシアの軍事衛星であるラドガ1通信衛星は,プロトンKロケットによって5日に打ち上げられた後,間もなくレーダースクリーンから消えたが,モンゴルに近いシベリア南部でロケットごと見つかった.ちなみに現在,ラドガ衛星は34機打ち上げられている.(6日付報道)
(1999.7.6) (大)

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