蝸牛月刊 第2号 1995.6.24発行


今月の繰り言

今月はサン・フランシスコ出張でまるまる8日間つぶれました。何が
悪いと言って会社のおっさんと旅行中ずっと一緒で、映画を見に行く
のも本屋に行くのも極端に制限されてしまいました。

で、その無い時間をしぼって強行した映画鑑賞ですが、バットマン・
フォーエバーは公開前、ダイハード3は映画館が遠くてダメという最
悪の状況。結局、マイケル・クライトン原作の「コンゴ」(CONGO)を
見てきました。で、感想はというと、「ジュラシック・パーク」でマ
イケル・クライトンは信用しない事にしたのですが、この映画でさら
にその確信を強めることになりました。

現代版ハイテク満載探検隊によるアフリカ宝探しストーリーなので
すが、携帯用衛星通信装置とか、小型レーザー兵器、自動追尾マシン
ガンといった小道具は十分に面白い。手話で話すゴリラに手話発声装
置をつけて話すゴリラの出来上がりというアイデア、ダイヤモンド鉱
脈に新発見の凶暴な類人猿住んでいるといったシチュエーションも
十分に魅力的。ハイテクを駆使する女インディ・ジョーンズのような
科学者、話すゴリラを恋人のごとく世話する動物学者などのキャラク
ターも面白い。特撮もきれいだし、次々に繰り出されるアクション・
シーンはかなりいい出来だと思う。

このように部品はどれも申し分ないのですが、やはりこの映画はクズ
なのです。まとまりが最悪に近い。これがきちんとまとまっていたら、
映画史上に残る冒険映画になっていただろうに・・・。

映画公開と合わせて発売されたような感のある原作はベストセラー
一位に居座っているくらいですから、きっと小説のほうではきちんと
まとまっているのでしょう。

見事にだまされたような気になる映画でした。見終わったら確実に脳
細胞の40%は死滅するので、日本公開時には覚悟して見に行くように。


ロシアで会った作家たち

今回はロシアで合った作家達の写真を掲載します。

ボリス・ストルガツキー

アンドレイ・ストリャーロフ

ビャチェスラフ・ルィーバコフ

ミハイル・ウェレル

アンドレイ・ラザルチューク

セルゲイ・ルキャネンコ

エドゥアルド・ゲボルキャン

エブゲニー・ルーキン

ミハイル・ウスペンスキー

これらの写真はフォトCD形式、またはWindowsのBMP形式で提供可能で
す。御希望の方は大野まで御連絡下さい。