蝸牛月刊 第14号 1996年11月9日発行


フラッシュニュース

●あのユーリ・ノルシュテイン訪日!

 11/21〜11/28の日程で,ロシアのアニメーション作家ユーリ・ノルシュテインが来日する予定.札幌の映画祭「さっぽろ映画フェスタ」で講演を行う(11月22日(金),18:30〜,シネマポニーにて)ほか,都内で『外套』制作支援,関連出版物その他に係る諸問題の調整を行う.
 同氏は昨年にも都内で開催されたアニメーション講座のために来日しているが,『外套』制作作業に集中するため,来年は国外訪問を避ける方針である.

●ソクーロフ監督,再び来日

 ロシアの映画監督アレクサンドル・ソクーロフが12月に新作撮影のため来日予定.
 なお,ソクーロフについては,対談集『ソクーロフとの対話』(河出書房新社),雑誌『ユリイカ』の特集号に続き,'94年にペテルブルクで原書が発行された『ソクーロフ』が10月,パンドラから発行されている(発売:現代書館,ISBN4-7684-7773-9 \8,000-)を参照のこと.

●ロシア版ゴジラはやはり吹き替え

 筆者がモスクワのシェレメチェヴォ第2空港内免税店で入手した露語版『ゴジラ対モスラ』(9米ドル)であるが,予想どおりの吹き重ね録音版であった.ただし,男女数名の声優によるものであり(でも,せりふは棒読み),それなりに手はかけてある.
(以上,大山博)


ロシア語フォントオタク

 会社では編集に携わり,その一方で会報の作成などを行っていると,どうしても文字の形が気になって仕方なくなる。少し前までは,特定のアプリケーションで,特定のフォントしか使えず,プリンタ・フォントを足そうとなどと思うと数万円は取られていた。また,ロシア語の環境もひどいもので,他にないからという理由で誰もがテクノメイト(PC-9801専用のロシア語/英語/日本語ワープロ)を購入しなければならなかった。
 それが今では,ネット経由で,ほぼ無料でフォントを揃えることができるのだ(マイクロソフトが率先してTTフォントを配っているもんね)。書体見本帳を観ているのが大好きな身にとっては天国のような世界である。
 個人的なことで申し訳ないが,ここ一ヶ月,フォント探し・集めに狂っている。猿のように集めている。他には何もしていないような状態である。おかげでSF関係のフォント(TNG,クリンゴン,クリープショー,プリズナーNo.6など)やロシア語のさまざまな書体を集めることができた。
 今回はその中でも,ロシア語koi8フォントの入手先を紹介する。Windows95のロシア語でも,arial,arial black,courier,times,impactなどのフォント群を導入できるが,koi8フォントも負けず劣らず豊富である。koi8で入手できたフォントは,bukinist,third roman,times,leeds,univers,arial,architect,courier。

 URLは,http://www.nagual.ru/~ache/koi8.htmlである。

(大野典宏)