蝸牛月刊 第1号 1995.5.27発行

はじめに

今月から月報を出すことになりました.深見さんが存命中から希望し
ていたことがやっとかないます.

ただ、何でもやればいいという話ではなく,当然質も問われるのです
が,「月報」に過ぎないので何でもアリでやってしまおうと思ってい
たりします.

ところで,タイトルに「月刊」なる二文字が付いていますが,これは
タイトルの一部に「月刊」という文字列が付けているというだけの話
であって,この月報が毎月出るという話ではないので間違えないでく
ださい(要するにロシア的にタイトルを解釈してくださいということ
ですね).

さて,継続は力なりと申します.月報を出し始めてしまった以上,お
いそれとは中止できません.と,いうわけで紙面が悲しくならないよ
うに何でもいいから原稿ください.

暇があれば次号あたりでインタープレスコン参加レポートやロシア
で仕入れた本の紹介などを書きたいとは思っています。

今月の繰り言

夏に予定されている約二名の来日がものすごいことになっています。
まず、アエロフロートが極普通のサービスを提供する航空会社になっ
てしまったんだなぁと思っていたらさにあらず。

まず、ペテルブルグで二人分のチケットを購入しようと企みました。
購入するのはストリャーロフとルィーバコフ。で、勘定は私のクレジ
ットカードで、というわけ。したら、ロシア人が外国人の支払いでチ
ケットを購入できないとか言い出したものですから、カウンターで喧
嘩が始まりました。結局、東京のアエロフロートで私が勘定を払い、
その後、二人が受け取りに行くという段取りで手打ち。

帰国後、アエロフロートに問い合わせたところ、なんと、該当のチケ
ットはロシア人向けの割引料金で予約されているため、海外からの支
払いは受け付けられないと一蹴されてしまいました。

しょーがないので、ドルを送金することにして、ロシアで航空券代を
支払ったらいくらになるか聞いてみたところ一人の往復でなんと
5229ドル!!! 気が狂っているとしか言えませんね。何で二人で
万ドル
超えるんじゃ! こんなもん、平均的日本人でも払えんわい
っ!

で、結局、日本から予約・支払いを行い、ペテルブルグのカウンター
に取りに行ってもらうということで決着がつきました。ちなみにこの
方法では、割引がまったくありません。

念のために書いておくと、私がロシア旅行で支払った航空運賃は約15
万円です。向こうの作家の月収が月に100ドルを切るとのことですか
ら、どれだけ気が狂ったことを言っているのかわかるでしょう。

日本で全部支払うことなり、その結果、一人につき約20万円というこ
とになりました。あーあ


シンポジウム迫る

来る8月19日、20日に開催される日本SF大会におきまして「非英語圏
SF作家シンポジウム」がとりおこなわれます。ロシアからはストリャ
ーロフ、リィーバコフの二名が、他に中国から多数、日本からは森下
一人氏が参加します。是非とも会いたい!という方はふるってご参加
下さい。

また、来日にともなって歓迎パーティをそこらの焼き鳥屋で行う予定
です。ぜひ、ご参加ください。二名とも京都観光をいたしますが、ツ
アーガイド(というか一緒に珍道中してくれる人)を募集します。一緒
に楽しい旅行をしましょう。

なお、二名ともあまり酒は飲まず、非常にまじめな方々なので、その
点は安全です。


ところで・・・
今年の予定、みなさんはちゃんとこなしているでしょうか?

私は年頭の大震災にはじまるニュース攻撃にさらされて予定が遅れ
まくっています。これは別に言い訳を書いているわけでもなくて、何
だか物凄い年になってしもうたなぁ、という感慨を述べているまでで
す。

唯一、インタープレスコンへの参加が予定通りだっただけですからね。

翻訳も月報も遅れないように予定通り出すようにしたいものです。

愚痴はこのくらいにして。ではまた。