LM386アンプの製作 - 実験用低周波アンプ

 (FCZ研究所のキット)


各種実験に便利な低周波アンプ。FCZ研究所から発売されているキットを購入して作ってみた。回路自体は簡単なので私のような初心者でも安心して作る事が出来る。

(8cmx5cmx3cmの
手のひらサイズにした)

LM386はナショナルセミコンダクタ社の低周波増幅用のICとのことで、各社から同等品が発売されている。回路はFCZのキットはもちろん、各種自作入門書にも必ずのっているほどポピュラーなもののようだ。FCZのみならず各社から同様のキットがあると思うが、部品点数も多くないので部品だけを買い集めた方が多少は安上がりかもしれない。(もっともキット自体も700〜800円程度だが)

部品はLM386以外には若干の抵抗・コンデンサ、それにゲイン調節用の外部VR、スピーカーがあれば完成。FCZのキットにはお馴染みのFCZ基盤が入っており、取説を見ながら組み上げればものの数十分で基盤は完成。FCZ基盤でなくても蛇の目基盤なども使えるはずだ。駆動させる電源は9vで、角電池(006P)を使う。尚、私はハンダづけに自信が無いのでLM386のハンダづけにはICソケットを用いた。

私は手持ちの小さなアルミのケースに電池、基盤、スピーカを組みこみ、手のひらにのる大きさのアンプを組んでみた。 信号入力端子には小さなターミナルと3.5mmのモノラル端子を、又ケースに内蔵させたスピーカーの口径が4cmと小さいので外部スピーカ接続用の端子も設けてみた。又電源の切り忘れを防ぐ意味で電源ONを示す赤の発光ダイオードを付け加えた。

カード式ラジオのAFゲインアップや低周波発振器の動作確認、マイクの動作確認など、使い道はアイデア次第でひろがるのではないだろうか。

(参考資料:「FCZの寺子屋シリーズ 自作電子回路テキスト」、「作るハム実用アクセサリ」、ともにCQ出版社)

(終り)

Copyright : 7M3LKF, 1998/4/5