水上の吾妻耶山・大峰山へスキーで登る 

 2017年3月18日 群馬県利根郡みなかみ町 


3月の山スキーは何処にしよう?と地図を物色して、水上町の吾妻耶山1323mと大峰山1254mに目をつけた。この山の山麓にスキー場(ノルン水上)が開かれているためで、スキー場のリフトを利用できれば山頂アタックは容易だろうと、いつものようにSさん(JI1TLL局)と共に関越道を北上する。

ノルン水上スキー場は始めて訪問したがクワッド一本でゲレンデの最高地点に立てるのでありがたい。リフトを降りてシールを貼り奥の森に進むと雪は豊富で当然ながら全くトレースは無かった。計画では最初に吾妻耶山に登り、その後この地点に戻り反対側の大峰山にたつと言うもので、リフトの最高地点からの標高差はたかがしれているのでまぁ小さなバックカントリーと言う感じだろうか?

吾妻耶に向けては歩き始めてすぐに斜度がきつくなり、山スキーであえて臨む必要を感じさせないルートとなり、板をデポしてツボ足に変更する。凍結箇所は無いのでアイゼンの必要性も無くプラのテレマークブーツつま先を蹴りこんでの登高が続く。先行するSさんに続き登りきると山頂一体は小広くさて山頂はどちらだろう。地形図に示される最高点1322mらしき箇所を踏んでから、方向を東に変える。祠のある小ピークはこの東方向にあり、そこは周りより一段高く、却ってそちらが山頂っぽく感じられた。一度少し標高を下げ、まるで外輪山のようになっている高みに沿って少し歩くと展望が開けそこに小さな石祠が雪から顔を出していた。

谷川岳の展望が素晴らしい。ここで少しコンビニサンドイッチやテルモスに入れた温かいコーヒーなどをチャージしてアマチュア無線を開局する。144メガFMでCQを出すと伊勢崎市、高崎市の北関東勢に加え新宿区からも声がかかった。決して高く無い標高にしては関東平野からかなり奥に入った箇所なので相手局の設備も良いのだろう。

踵からグサグサと雪を踏み込んで急な坂を下りきりスキーのデポ地に戻り、こんどは反対側の大峰山に向けて登り始める。こちやは斜度が緩くシールを貼った板で効率よく登れる。やや小広い地形からやがて明瞭な尾根に乗りひたすら高度を稼ぐと大峰山山頂だった。ここには反対側から車道が登ってきているようで携帯の基地局だろうか?電波中継塔が立っていた。手短にアマチュア無線を開局し(430メガFM)、シールをはがすとさあ滑降だ。とはいえ狭い尾根道は滑降と言えばよいが全制動を効かせながらゆっくり下りるのみ。小広い地形に戻ってくると少しスキーが楽しめるが、それもわずか。右手に強引にスキーで下って行くと樹林の間からスキー場のコースが見えた。

下山して上牧の温泉で汗を流してから関越道に乗った。

スキー場へ向かう途中から。
妻耶山(左) 大峰山(右)
谷川岳の展望が開ける吾妻耶山山頂。
石祠が雪に埋もれ人の来訪を待っていた
大峰山山頂。ここから僅かのスキーが楽しめた

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