錦秋の巻機山に登る 

 2017年10月9日 新潟県南魚沼市 


先ほどSさん(JI1TLL局)とご一緒させていただいた新潟県南魚沼市・巻機山(1967m)から戻りました。

昨日の昼過ぎに横浜を出発し南魚沼市・清水の巻機山登山口キャンプ場でテント泊、今朝は雨模様で出発様子見でしたが、予定通り登ってきました。標高差1350m、06:30出発−15:30帰着、山頂の休憩約1時間を入れての9時間の行程は流石に疲れました。

早朝は雨がまだ上がっておらず暫くテントの中で様子見です。6:00過ぎに雨も止んだのでテントを撤収して登山口に移動します。ここからひたすらの登りが始まります。井戸の壁は何処がそうなのかあまり気にすることなく通り過ぎるといつしか前方遥か高くに稜線を臨む箇所がありました。割引沢の上に、黄色く色づいて木々の上にすっくと立つ山頂は立派ですが。まだまだ登らなくてはいけません。さらに地味な登りが続きまだ長い。後方から聞き慣れた懐かしい方言が聞こえます。「広島の方ですか?」と聞くと「山口です」という。中学高校6年間を過ごした広島の言葉を聴き損じるわけは無かったが、山口の言葉とはとても近しい。しかも大学時代の悪友は山口出身だったので両者の方言が自分の中で混在しているのでしょう。しかし山口からの登山者がいるとはさすがに百名山です。

前巻機の手前で森林限界を抜けたようです。ここから一気に詰めると前巻機の上に出て巻機山の頂上部が指呼の間となりました。避難小屋を覗いてみますが2階建てで実に立派です。少し右手におりれば沢の源頭もあるようで(そこはテント場にもなっていた)、水にも事かかなかないのでしょう。少し頑張るともうそこは頂上の一角です。此処に至るまでに稜線の紅葉は見事で、特に森林限界を超えてからの草紅葉と頂上一角の高層湿原の作り出す眺めは見事としか言い様がありませんでした。また奥利根の脊梁山脈も 長く伸び、山深さを感じさせるものがありました。

山頂の無線運用は私は430FMでしたが、会津駒・日光白根、と山岳移動局と交信ができました。また6mにQSYしてからは山と無線メンバー3局と交信(JH1QZQ、JR1NNL、JQ2CKB)できました。久々の6m運用でしたがやはり仲間も多く、居心地の良さを感じました。

高層湿原はもう草紅葉で、秋の日が映り深い陰影を作っていました。下山は淡々と下りるだけ。さすがに1350mの下りはやはり辛い。汗だくになってから駐車場に戻ります。六日町の温泉(銭湯?)で汗を流し、帰りの関越渋滞はきつかったですが、錦秋の巻機山の余韻で運転を乗り切ることが出来ました。

Sさん、交信いただいた各局、ありがとうございました。

登りはじめは緑豊かな林だった 樹林が途切れ大迫力の稜線が遥かだった 登るにつれ秋が深まった
稜線まであと少し、苦しい登りだった
(写真提供 JI1TLL氏)
山頂稜線を仰ぐ。しかしなんと言う色合いだろう 稜線の高層湿原は別天地だった

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