多摩川から鶴見川へのポタリング 

 (2015/12/12、神奈川県横浜市、川崎市)


(高層住宅の立つ二子玉川を見る。いつしか街は変わっていた)

思い立ってのサイクリング。特に当てもなく家を出てランドナーにまたがる。どうも横浜あたりはサイクリングに行こうと言う気がわかないが、一方で輪行やカーサイクリングをするとなると早起きが必要で、これはこれでなかなか気合が入らない。ただ走っても面白くない国道を走るだけではつまらない。何かテーマはないかな、そんなことを考えながら自転車を走らせる。

まずは多摩川サイクリングロードにでも出てみようか、と考える。多摩サイをこの自転車で走るのは初めてかもしれない。思っていたよりも自転車交通量が少なく心地よく走る。武蔵小杉あたりまで来て、考えが頭に浮かんだ。そうだ、登戸に出てそのまま小田急沿いに西に走って鶴見川にでてみよう。馴染み深いこれらの川をつなぐのも悪くないな。そうテーマが浮かぶとやる気がわいてきた。

二子多摩川で、対岸の二子玉川を見る。デパートは昔からあったが今やいくつか高層住宅が建っていた。しばらく来ない間に街は変わって行く。更に上流へすすむ。時速25km程度で快適に脚が出る。このランドナーは東叡社のフレームだが、ペダリングの力が上手く伝わる感じが強い。そして実にゆったりとした乗り心地だ。前方に小田急の陸橋が見えてきた。登戸だ。このあたりの風景は昔と変わらない。そう学生時代に対岸の狛江のアパートに住んでいたな。その場所を見るのも悪くないな、とは思ったが、プランは変えずに行こう。

鶴川街道にルートを変えて西へ向かう。生田、読売ランド前、新百合ヶ丘と丘陵の合間を縫ったような道が続く。読売ランド前にあった高校に通っていた娘ももう来年から社会人だ。娘が高校時代は何度かここへ来たな、という想い出もペダリングの風に飛んで行く。道幅は狭く交通量が多いので決して走るのに楽しい道ではないが、多摩川と鶴見川を結ぶと言うテーマの下には必要なルートだ。

鶴川の手前で左手に取る。少し登ってTBS緑川スタジオからこどもの国へ下りて行く。こどもの国って、それこそ自分が子供だった40年近く前からあるな。遠足でも来たし単線のこどもの国線に乗って家族で遊びに来た事もある。そんな想い出もペダリングの風に飛んで行く。恩田川を右手に見て更に進むとやがて左から鶴見川が合流した。あとは鶴見川サイクリングコースを辿れば自宅まで戻れる。先が見えて今日のサイクリングも終わりに近づいたようだ。コンビニで一服。スイーツにコーヒー。これまで一切休まず2時間半以上走ってきたので脚が出来上がってきた。適度な休みはやはり必要だろう。

鶴見川は綺麗になったとは言われるがやはり臭う。それでも葦と雑草が茂る土手は多摩川ほど手が入っていないので悪くはない。新横浜に出てから裏道を通って自宅に戻った。走行距離は久しぶりに60kmを越えることができた。このルートはトレーニングにも悪くないだろう。ただテーマは達成してしまったのでなかなかまた走る機会は無いかもしれないが・・。


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