奥武蔵グリーンライン 物見山へサイクル登山 

 (2015/9/5 埼玉県日高市・入間郡毛呂山町)


8月後半からずっと週末の天気は悪かった関東ですが、この週末は好天とのこと、では、と車にサイクリング車(東叡社ランドナー)を積んで奥武蔵へ向かいまし た。自宅からは圏央道を使ってスイスイと北上します。

かねてから奥武蔵グリーンラインの自転車での走破とグリーンライン上にあるピークハントを兼ねたいと言うプランをあたためており、今回はその第一発目です。グリーンラインはかつてバイクに乗っていたときに走ったことがあるのですが、ピークも踏んでいないし無線はもちろんやっていません。

飯能の先、高麗川沿いのバーベーキュー広場に車を停めて自転車を組み立てます。分かりにくい里道を辿り奥武蔵主稜線に上がる舗装林道に入りました。暫くは谷をつめますがやがて谷を離れ高度を上げます。林の中は思いのほか涼しくて、助かります。やがて10%近い勾配が現れやる気が萎えます。汗が滴り落ちてきます。フロントギアもリアもとっくに一番軽いセッティング。 やがて林道の分岐です。今回は横着して2.5万分の1図を持ってこなかったので、昭文社の山と高原地図が頼りです。ところがこいつは縮尺は5万分の1、これでは地形を読むことは出来ません。おまけに登山ルートが赤線でかかれ、それが林道なのか登山道なのか分かりません。失敗です。

ゴミ不法投棄防止の為の通行止めの柵がかかっている林道が正しいルートのようです。幸いキーは無かったので柵を開けて進みます。車が入らないせい か道は荒れており枝が落ち落石も多い。注意して自転車を進めます。パキパキと枝を踏む音、ポツポツと木の実を踏む音、そしてタイヤの軋む音。 チェーンリングとスプロケの音。それだけです。普段は気にしない音が自転車だと聞こえてきます。辛いけど、気持ち良い。この静けさも、素晴らしい。道はいつしか谷から尾根に載っておりちらりと日高市方面の遠望が眺められます。ガーミンのGPSに登録しておいた物見山の場所まであと60mと表示されました。この林道は山頂直下を通っている ので、注して左手を見ていると上から尾根が下りてきました。赤テープが巻かれています。ここです。

登山道に少し入って自転車をデポ。植林の中を登って行くとあっけなく山頂です。これでも一応一等三角点のピークです。看板も何もない。人がこないのをいいことに三角点に座り込み(!)ハンディ機+RH770で430FMの開局。大がかりな物もつめず、荷物を軽くするサイクル登山だとやはり 430になってしまいます。さすがに関東平野端部のピークだけありロケは良い。CQ一発で呼ばれます。昨年末の南房総・御殿山に登ったときの局(この局は50メガで苗場山からも交信していた)、つ い先日運用した茨城の最高峰・八溝山からつながった局、と続きます。閉局しようとしたら「ジャパーンインディアワン、ターンゴリマリマ」と余りに聞き慣れたコールが飛んできました。Sさん、430も何気に聞いているのですね!こんなピークで呼んで頂きまさに感謝です。ありがとうございました。

この先林道は大きく回りこんで下りに転じます。風が冷涼で心地よい。緩い上り下りを繰り返して再びゲート。ここが鎌北湖と奥武蔵グリーンラインの分岐です。このまま進んで下り坂。下ハンドルを握って親指でブレーキングをしながら下ります。ダイアコンペのセンタープルブレーキ、真綿を締めるように効いて来ます。ブレーキはフレーム直付けにしており剛性は良いのですが、なにしろ年代モノのブレーキシューなので長距離の下りでシューが効かなくならなかったらどうしよう、といらぬ心配がよぎります。下りきるとお寺がありほっとします。鎌北湖は思ったよりもドロドロとした感じの深緑色の気持ち悪い湖でした。ただ釣り人は多い。やはりバス釣りなんでしょうか。

毛呂山町まで下りて、ゆっくりと日高市を回り駐車地点に戻りますが、ちょっとした登りでも足が辛い。エー、筋肉痛一歩手前かよ!思ったよりも足が出来上がってしまっていたようです。走行は20kmちょいととても短く、また自転車で稼いだ累積高度もせいぜい350mくらいでしょう。これでこのていたらく。自分の貧脚を改めて再認識しました。

毛呂駅隣のラーメン屋(かねてから食べたかった。今回のルートの目的の一つだったりする)に立ち寄ってから関越経由で横浜に戻りま した。

山と無線というか、サイクリングと無線、とでもいうべきか。でも一応ピークハントしたから、いいか。さてこの貧脚で、今後も奥武蔵グリーンライン走破とピークハントは続けられるのだろうか。刈場坂峠まで、先は長い。


(上 稜線に上がっても緩やかなアップダウンがあった。
下 鎌北湖から下りてくると田んぼが広がった)
(ルート図: GPSデータをカシミール3D 上に展開したもの)

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