車窓からの憧れの山へ - 伊吹山 

 (2014年11月23日、滋賀県米原市)


ここしばらくは週末も仕事でどうしようもありませんでしたが、ようやくこの週末は時間がとれたので2ヶ月ぶりの山へいきました。

朝イチの新幹線で米原へ。伊吹山は、いつも出張の新幹線の車窓から眺めるのみでしたがなかなか「ついで」に登る機会がありませんでした。関が原と米原の間で、ぐいぐいと車窓にせまるあの存在感にはずっと惹かれていました。「ついで」がなければ、単独で。ややもったいない気もしますが、2ヶ月ぶりだから、と自分を納得させます。

奮発ついでに近江長岡駅からはタクシーで三号目まで。財布は軽くなりましたが朝イチに横浜をでて9時すぎには伊吹山を登り始めるとはちょっと信じられません。

さて財布は軽くなったものの余り面白味のある登りではありませんね。たんたんと草つきの道を登るのみです。六号目の避難小屋をすぎると山頂へは見上げるほどの急斜面になります。何となく聖平から聖岳へのあの大斜面に雰囲気がにています。振り返るとなかなかなの高度感。しかし鈴なりの登山者。手近で ハイキング向きの山なのでしょうか。

ゴロタのつづら折れで山頂は近い。ドライブウェイが来ているだけあって街着の方も多い山頂。ただ駐車場は離れているようで山頂からは視界にはいらないので不快ではありませんでした。 山小屋や売店が何軒も立っていますがもう冬じまいで一軒も営業していません。山頂標識で記念撮影。岐阜県側からの風が強くて身が縮みます。

白山を探します。北に雪のついた立派な山がありました。何時の日か登ってみたいものです。

下山はたんたんと。またまだこれから登ってくる人も多い。しかしこの人の多さはなんだろう。これでは高尾山と余り違いがありません。自分は百名山ハンターではありませんが、最近は意図して手近に行ける範囲での百名山を歩いているのも事実です。しかし今年登った焼岳も、恵那山も、人だらけでした。 なにか、これは違うかな、と少し思います。静けさを望むすべもあ りません。これが自分の求める山歩きなのだろうか?自分の中で好印象を残している山を思い出します。それはアルプスのジャイアンツもありますが、多くはややマイナーな人も少なかった山だったりします。

さて、今後どうしようか、と少し課題の残る山でもありました。とはいえ、帰りの近江長岡駅のホームから眺める伊吹山の姿は、どっしりとして見飽きないほどの立派なものでした。いつも車窓から憧れていた、あの姿。 あれに登ったのか、と思うと少し嬉しく感じました。

伊吹山三合目9:25−山頂10:55/12:15-三合目13:20-登山口14:15

(三合目上部から望む伊吹山) (寒風にたじろいだ山頂) (近江長岡駅から眺める伊吹山はいつも通り立派だった)

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