パレンケ村からバスでビジャエルモッサに戻ってきたのはもう16:00近かった。巨大な顔が彫られている岩を集めた、ラベンタ遺跡公園は要チェックの観光名所だ。メキシコや中南米にはいるはずもない、アフリカ系黒人の顔が彫られているオルメカ文明時代の岩があるという。なぜ、その時代の人がアフリカにいる人種の顔を知り得たのか。我々の想像もつかないような交通手段を持っていたのだろうか。謎は深まるばかりである。
バス停で降り、みくりんがタクシー乗り場の人に、公園は何時まで開いているのかを尋ねる。5時までやっているという。タクシーに乗り込み、公園に向かう。着いたのは16:15だった。入り口のゲートに行くと、そこにいた係員が、「だめだめ、もう終わりだ、入れないよ。」と、入れてくれない。どうも入場時間は16:00まで、公園自体は17:00で終了するらしい。何とか入れてもらいないかと粘ってみたが、やはりダメらしい。こんなところでは厳しいメキシコ人であった。後15分早く着いていれば、と悔やまれる。
ショックを隠せない二人は、隣にあった大きな池のある公園へふらふらと歩いていき、ベンチに座り込んだ。遺跡公園の方を見てみると、塀の中に人が歩いているのが見える。塀を乗り越えようとする気持ちを抑え、このあとどうするかを考えることにした。ガイドブックを見ると、ビジャエルモッサにはもう一つの名所として地方人類学博物館があった。こちらもまだ開いているかはわからないが、とりあえず行ってみることにする。
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