今回の旅行のきっかけ


今年も夏がきた。去年と違うところは、今年からうちの会社では、夏休みの日程を動かせるようになったことだ。これで、チケット代の安い9月に旅行に行ける。早速みくりんにメールを送る。がっ、返事がこない。彼も今年は就職して、忙しい日々を送っているらしい。

「仕方がない、今年は一人でどこかへ行こう。一人で行くなら、安全なカナダあたりがいいかな〜、ナイアガラの滝でも一日中ながめて、ゆっくりしよう。」と、チケットを探す。
「そうか〜、トロントに直接入るより、ニューヨークの格安チケットでカナダに抜けたほうが安いのか〜。」などと考え、チケットを予約する。出発予定まであと一月と少しだが、あっさりチケットはとれた。あとは代金を振り込むだけだ。

というときに、みくりんからメールが入る。
題名は「行こうかとおもう」 そうか、とうとうその気になったか。二人で行くなら、ちょっと危なそうな国でも大丈夫だな。じゃあ、どこに行こうか?

ということで、みくりんから候補に挙がったのが、

 ・メキシコ遺跡巡り
 ・アフリカ
 ・インド
 ・四国八十八ヶ所巡り
 ・バイクで旅

と、半分冗談で選んだ候補ではあったが、まじめに考えると、やはり一番はメキシコ遺跡巡りだろう。「神々の指紋」という本を読んでいたために、メキシコの遺跡に神秘的なイメージを持っていたせいもある。しかし、メキシコというと経済状態が不安定で、治安も悪そうなイメージも拭えない。そういえば、夜行バスが襲われて、日本人観光客が射殺されたのもメキシコだったような。心配になって、ガイドブックをいろいろ読んでみたが、最近は、政情も安定しており、治安の安全さはカナダ程度だと書いてある。
「何だ、それなら大丈夫だな。メキシコに行こう!!」ということで決定。ナイアガラはキャンセルだ。

次は旅の行程を決める。メキシコの地図を見てみると、代表的な遺跡は、テオティワカン、パレンケ、ウシュマル、チチェンイツァーだが、メキシコシティからユカタン半島まで、約1500km横に長く点在している。飛行機で行くには、昼間の時間がつぶれてしまうし、何しろお金がかかる。やはりここはバスだ。メキシコはバスが発達しており、電車よりも速くて正確に運行している。が、やはり夜行バスは危険が伴うらしい。一応、夜行バスを使うプランと、昼間バスで移動するプランの二つを考えた。そうなると、行きはメキシコシティから入って、帰りはカンクンの国際空港からロサンゼルスに戻ることにした。それなら、遺跡巡りで疲れた体も、最後にカリブ海のビーチでリフレッシュできる。

という行程でチケットも取れ、代金も振り込む。あとは、行くだけだ。
がっ、ここまできて、みくりんの仕事が急に忙しくなり、行けるかどうかわからなくなってきた。最悪一人で行かなくてはいけない、少し不安だ。結局、2週間前になってようやく、二人で行けることになったのだが、いつもみくりんに振り回される私であった。


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