★「星」の話題(労組機関紙「あらぐさ」より)★


*メトン周期(2002年6月8日)

 太陰暦と太陽暦の関係で、メトン周期というのがある。19太陽年と235朔望月がほぼ等しいことを表す周期だ。
  19太陽年 =365.2422日× 19=6939.6018日
  235朔望月=29.53059日×235=6939.6884日
 このため太陰暦は、19年に7回うるう月を入れる。また日食のサロス周期(18年と11日)も、このメトン周期と同質のものだと思う。19年たつと、月齢がほぼ同じになるという事は、19歳、38歳、57歳、76歳などの誕生日は、生まれた日と同じ月齢という事になる。
 米国の天文雑誌、Sky&Telescopeの7月号に、インディアナポリスと伊58の記事が出ていたそうだ。月の出直後の海で、東方の水平線に艦影を発見した伊58潜水艦が、待ち伏せしていたインディアナポリスを通常魚雷で撃沈した。1945年7月29日の夜23時過ぎの事だ。撃沈されたインディアナポリスは、原爆の核物質をテニアンの基地に運んだ帰り道だった。極秘の行動であったため米軍の救助が遅れ、多数の人命が失われ、戦後米国で大問題(人命救助の遅れが)になったという。
 Sky&Telescopeが取り上げたのは、1945年7月29日と2002年7月29日の月齢、月の出時刻がほぼ同じになるからである。

*しし座流星群続報(2001年11月22日)

 北アイルランドが誇る世紀の天文学者、 デビッド・アッシャー博士の予報が的中した事で、流星天文学の常識が書きかえられました。晴れたところでは、一晩で2千個もの流星が見られ、1分間に200個見た人もいます。友人の撮った写真には、最大16個の流星が写っていたそうです。私はカメラが壊れて、1枚も撮れなかった(;_;)(;_;)
 佐藤勲氏は、アッシャー理論でさらに詳細な予報を発表しており、現在はジャコビニ流星群の計算に入っています。1972年の屈辱を晴らせる日も近いかも・・・

*しし座流星群大出現!(2001年11月20日)

 アッシャー理論がほぼ的中し、日本列島で大出現が見られました。筆者の友人は、八ヶ岳で、1分間に100個以上見たそうです。筆者は、雲越しに流星が爆発し、あたりが明るくなる光景に、戦慄を覚えました。