MYSREC2005 in 大阪

極私的レポート

文責:SAMANA

 

まえがき

 
 一泊二日・東京開催の本家イベント『MYSCON』には遠隔地・財政不足・お父ちゃんウチらをおきざりに自分

だけどこいくの? といった諸々の事情で一度も参加出来ておらず、悔しい思いをしていましたが、本家のゲー

ム企画を抜粋したかのようなレクリエ−ションが大阪で開かれるとのこと。これなら何とか参加できるぞっ!!

ということで申込み。 無事参加出来ることになって気分はウキウキ、あたかも難事件の依頼を持ちかけられ

たシュロック・ホームズのようなSAMANAでありました。

 
 ※「ぜひ関西で」とほざいてたくせに、仕事の動向が見えず結局なんにもお手伝いしなかったことに深謝(汗)。

 ※大酔い後のおぼろげな記憶を頼りに書いてますので記憶違い等多数あるかと思います。誤り等はご指摘いただければ幸いです

 

レポート

 
 2005.11.27(日)晴れ。

 12時前に新大阪駅着。参加者のみわっち。さんから携帯に連絡はいったので、ともに食事して会場に向かう。ビルの

入り口ですずるさんと合流。いざ4階の会場に。受付で八尾の猫さんと遭遇、かなりのお久しぶりなのでお互いに身元

を確認しあう。会場内はスタッフの方々がそれぞれ準備に忙しくされてました。

 受付後、他の参加者の方々も徐々に入室。中部地方や四国方面からの参加もあって、西日本方面でのこういう輪が

もっと広がればいいなぁとぼんやり思っていたり。企画開始までに初めてお会いする人には、ずうずうしくもお声をおかけ

して挨拶しようと考えてたものの、そのタイミングがはかれずに実現できず。反省。定刻になって、新幹線チケットその他

諸々を家に置き去りにしてきたらしい今回のスタッフ代表、えんじさんの挨拶がはじまって「MYSREC2005 in 大阪」がス

タート。

 最初の企画は『クイズ! ミステリヘキサゴン』。有名テレビ番組の旧ゲーム構成をそのまま持込み、クイズ部分をミス

テリ主体にしたもの(詳細なルールはこちらを参照くださいませ)。司会は1・2組目がshakaさん、3組目はshakaさん

ゲームに参加するため一般参加となっているフクさんが実施。全員を3組に分けての個人対抗戦で、私は2組目に参

加。2組目で残ってる記憶&感想としては、

 ・自己紹介の時、くにもも・さくらさんが司会のshakaさんに律儀に名刺をお渡し。社会人の鑑です。

 ・「古畑任三郎の部下の刑事の名前は?」といった問題で、そもそも番組をほとんど見ていない私はその名前を思い出

  すことが出来ず、さりとて頭が真っ白になってボケ回答も浮かばずに、結局は「わかりません」と書くしかなかった自分

  が悲しい。

 ・「ホームズがモリアーティとともに墜落したとされる滝の名前は?」との問題で半数以上が正解を書いていたことに

  ビックリ(私は全然わからなかったっす)

 ・作家の顔写真がでて「この人の名前は?」との問題で、やけのやんぱちで全員ヘキサゴンにしたら勝ってしまった。

 ・真剣に勝とうとしているとても大人げない自分がそこにいた。

等々。

 司会のお二人の軽妙な進行や各回答者の多くのボケ回答もあって、3組のゲームをそれぞれ大変楽しませてもらいま

した。ただ、ゲーム見学の際、席位置によってはせっかくの面白い回答が見えないことがたま〜にあったのが残念。演

出上そこまでは望めないだけに、今さらながらテレビの場合の演出効果を実感。

 2番目の企画は『汝は人狼城なりや?』。ネット上でも有名なゲームで、村人と村人を喰い殺す人狼、人狼の正体を突

き止める役割を持つ霊能者・占い師を極秘に定めた後、お互いが協議して人狼の役割を持った人を探し出すというもの

(詳細なルールはこちらを参照くださいませ)。

 全員を2組(人狼城らしくドイツ組とフランス組)に分け、それぞれの組の中でゲームが進行。マスター役はえんじさんと

すずるさん。私はすずるさんがマスターとなるフランス組に。ゲームの内容を今ひとつ把握できずにいたので大いに不安

だったんですが、こちらも模擬ゲームのおかげで混乱を起こすことなく、ゲームを進めるうちに徐々に盛り上がってまいり

ました。ゲーム開始冒頭の、進井瑞西さんの迫力あるセリフと言い回しは喝采モノでありました。

 ゲームは3回行われ、私は1回目は村人役で2回目は霊能者役。ところが頭から声を大にしてはしゃいでたためか、早

々に殺されるはめに。席替えを行ってもまたも隣の席に漂泊旦那さんがいらっしゃって、一生つきまとっていこうかしらな

どと思いつつ、ゲームを見学。でも、見るだけでもかなり楽しめました。

 1ゲーム目はレッドリボンさん(村人)・森さん(村人)・ササハラさん(人狼)の3人残り。お互いの疑心暗鬼ぶりが端か

ら見ていて最高。みのるさんと「こんな人間関係にはなりたくないよね」と笑いながら話していたのに、2ゲーム目ではそ

のみのるさんが人狼役として、八尾の猫さん(村人)・ササハラさん(村人)と最後に残るはめに。八尾の猫さんの、ササ

ハラさんへの疑心暗鬼ぶりを最大限にあおりながら、自分は本当に人狼じゃないのよっ! と、必死に八尾の猫さんを

だまくらかしている、その人狼さながらの姿は「絶対、一生この人に関わっちゃいけない」と思わせるほどのすさまじさで

した。

 3ゲーム目にようやく人狼の役がまわってきました。相方の人狼はshakaさん。席替えでドイツ組からの沖唯章さんを襲

ったまではまだ良かったと思うんですが、協議の時に占い師役の元さんがいきなり私を人狼だと宣言。ずうずうしいくせ

に小心者というどうしようもない私は、内心大いに慌ててしまい満足に対抗することも出来ずにいると、atkさんも声高に

元さんに同意。どうしようもなくなり、反論もまともな形でかえせず小声でごにょごにょするばかり。とうとうもう一人の人狼

shakaさんも私を切り捨てざるをえなくなり、処刑されてしまいました。終った後、この場合みのるさんだったらどうきりかえ

していたんだろう…と思いつつ、改めてみのるさんに尊敬の念を抱いておりました。人狼相方のshakaさんには本当に申

し訳ないことをしてしまいました。役立たずで本当にごめんなさい。ミステリを読むとき、自分で推理して楽しむことはなく、

作者が用意してくれた推理等を味わうほうが性に合ってる私のような人間の場合、やっぱり人狼ゲームも参加するより

見学していたほうが性に合ってるかもしれません。

 3番目の企画は『ミステリ・ジェスチャーゲーム』。その名の通り、何かしら関係しているミステリ作品のタイトルをジェス

チャーで当てさせるゲーム。全員を4組にわけての実施で、私は2組目。端で見ていると簡単そうに見えましたが、実際

にやってみるとこれが本当にわからない。私が回答できたのも1つ2つ程度で、同じ組の皆さんにご迷惑をおかけしまし

た。私がゼスチャーする時に、京極夏彦の『どすこい』が出てきたのでラッキー。四股ふんだらすぐに回答してもらえて良

かったです。何にしろ、もっと腕を上げるようにいたしますです。

 ゼスチャーゲームのMVPは嵐山薫さん。「人魚」の表現で大活躍されてました。他にもみわっち。さんや、くにももも・さく

らさん、ササハラさんの熱演等もあり、盛り上がりのうちにこのゲームも終了。これで全企画が終了。会場を片づけて2

次会までしばし、まったり。

 2次会に参加されないフクさん・漂泊旦那さん・八尾の猫さんとお別れして、一行は2次会会場へ。そこでまたいろんな

話が出来て楽しかったんですが、何せ大酔いしたもんですので記憶がとぎれとぎれ。以下は順不同の箇条書き&誇張

表現にて失礼をば。また、私の判断で書きだしてますので、記述に関して何かありましたらSAMANAまでご連絡ください

ませ。

 ・ミステリオフ初体験の方も(これで病みつきになっていただければと願うばかり)

 ・笹沢左保の『霧に溶ける』と『求婚の密室』をお勧め。

 ・今どきの物理トリック作家は北山猛邦さんらしい

 ・クリスティはやっぱりええですよねぇ

 ・ホームズ派? ルパン派?

 ・『ソア橋』はやっぱりええですよねぇ

 ・都筑道夫ジュヴナイル文庫待ち

 ・三津田信三作品について紹介してもらう

 ・刑事コロンボもいいよねぇ

 ・シベリア超特急で口がにごる

 ・それぞれの短編ベストって何よ?

 ・短編ベストのタイトル(クリスティ作品)がわからずじまい(今、本をあたってみたら『うぐいす荘』のように思えます)

 ・短編ベストは連城作品

 ・短編ベストは山風作品とブランド作品

 ・短編ベストはE・D・ホックの『長い墜落』

 ・元さんと嵐山薫さんのただならぬ(?)関係

 ・shakaさんの「お疲れ様」は酒じゃなく米

 ・謎解き以外の要素が含まれたミステリも、ミステリとしていいじゃない

 ・ダン・ブラウン作品を熱く語る

 ・『ダヴィンチ・コード』もいいけど『天使と悪魔』はもっとよいらしい

 ・パトリシア・コーンウェルの「検屍官」シリーズは初期のものはすごく面白いらしい

 ・昭和時代の推理作家にも面白い作品いっぱいあるはず

 ・進井瑞西さんに『高層の死角』(森村誠一)を無理矢理押しつけ

 ・政宗九さん登場も席の関係でお話できず。同様に沖唯章さんともあまりお話出来ず残念

 ・結局FOOLさんともお会いできず残念

 ・名前をあげたかったタイトルを失念(『コーマ-昏睡-』ロビン・クックでした)

 ・かすりさんと仕事面で関係があることが発覚

 ・セイヤーズ作品についてレクチャーを受ける

 ・室長飛鳥さんとガッチリ握手

等々。無茶苦茶に楽しく堪能できた3時間でありました。

 

おわりに

 
 MYSREC 2005 in 大阪 を企画・実行いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 こういった企画で一部のミステリ好きの人たちの間で交流がはじまり、話し相手がいなくてつまらない思いをしている

(かもしれない)人たちにもこの交流の波が徐々に広まっていくことで、ミステリが更に好きになると同時に、楽しいひとと

きを過ごす機会が増えるようになればいいなぁと思っております。

 今回もはしゃぎ過ぎました。もし眉を顰めてた方がいらっしゃいましたら、ここでお詫び申し上げます。

 また、別のオフレポでも書いておりますけれど、その心境は今も変わるところがありませんので、ここでも再掲。

 「オフ会に参加したら絶対に楽しい」、「オフ会最高!!」、「絶対参加すべきだ」と言いきってしまうのは、このややこし

い世の中の恐しさを思い描いた時、到底出来なさそうなことではあるのですが、それでもネット上での付き合いを深めつ

つ、慎重に判断することで、その危険性は少しでも回避できるかもしれません。 同じ趣味・同じ嗜好を持つ人と一緒に

話し、考え、笑ったりするのはやっぱり楽しいものです。この冗長なオフレポを、ちょっとでも楽しんで読まれたオフ未経

験者の方がもしいらっしゃったら、最後に私から願い事を。 

 楽しいひとときをもたらしてくれる愉快なオフ会に、参加される日が来ることを心から願っておりますです。

 

 

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