はやみね作品ミステリ小ネタ集  ※人によってはネタバレになるのでご注意を。

魔女の隠れ里

参照本:「魔女の隠れ里 ―名探偵夢水清志郎事件ノート―」 1996年10月15日第1刷発行

 

※説明をみる場合は空欄を反転して表示ください。

該当ページ等 小ネタ 説  明
※追記
P.40 1行目
恭兵と博司 ※月船さん(HN)からの080126情報を基にSAMANAが記載

この名前の2人がコンビを組んでいる……ということで、1986年10月
から日本テレビ系で放送された刑事ドラマ「あぶない刑事」の主役の
2人組、大下と鷹山を演じた柴田恭平≠ニ舘ひろし≠ェ元ネタで
は? との情報をいただきました。
「あぶない刑事」はアクションはもとより、主役の2人をはじめとした登
場人物たちの軽妙でシャレたやり取りで人気を獲得、続編や特番も作
られ、映画化も数作された超ヒットシリーズであります。
また、刑事ドラマですし、全体を包むコミカル路線はユーモア警察ミステ
リとして魅力いっぱいの作品と思いますので、あえてミステリ系の小ネ
タとして今回アップしました。皆様、ご理解くださいませ(汗)。

P.61 15行目 この謎は解けるの? 実はこの謎については、同じミステリ作品で先例があります。
はやみねさんに多大な影響を与えたミステリ作家の一人である
都筑道夫のミステリ長編『最長不倒距離』がその作品。
ですので、この第T部の話はその先例に対して敬意・賛辞をあ
らわしたオマージュ(敬意・賛辞)作品といえるでしょう。
これをきっかけに、都筑ミステリがより多くの人に読まれだしたら
嬉しいなぁ(笑)。
P.126 3行目 村長や、医者、僧侶 この組み合わせだとどうしても横溝正史『獄門島』が思い浮かび
ますが、それが元ネタなのかどうかは不明(苦笑)。
P.148 3行目 「なんやの! この・・・」 う〜ん。この設定もこじつけできそうですが、そうすると別の作品
のネタバレになりそうなのでやめておきます。それにこれは私の
「こじつけ過ぎ」と思いますし(汗)。
P.181 2行目 エドガー=アラン=ポー ※小ネタ集「消える総生島」の「芦屋一族」参照
ここではポーのミステリといわれてる作品を挙げておきます。
・モルグ街の殺人
・盗まれた手紙
・黄金虫
・お前が犯人だ
・マリー=ロジェの怪事件
P216 10行目 死体置き場(モルグ) この名称は都筑ミステリ作品にも見受けられます。そのタイトルは『死体
置場(モルグ)の舞踏会』。でも実はこのタイトルもある作品のタイトルから
影響されてつけられたと記憶しています。その作品とはイギリス人作家、
カーター・ブラウンの『死体置き場は花盛り』。
でも原題が「THE PASSIONATE」なので、どうやらこの言葉の継承につい
ては、訳者(田中小実昌)の功績が大きかったように思われます(笑)。
P.222 2行目 「さて―」 ここでも「名探偵 みなを集めて "さて"と言い」が実践されてます(笑)。
P.249 5行目 なにか話をしていたらしい ここで示された教授と深見さんの話は、『魔女の隠れ里』での「未解決の
謎」に話が続いていきます。
その内容については、はやみねさんの公式HP「はやみねかおる@」から、
「Ver.3」にとんでいけば確認できます(2003年2月9日時点)ので、興味を
お持ちの方はご確認くださいませ〜。

 

*************** ここから下は お・ま・け ***************

該当ページ等 小ネタ 説  明
P.18 2行目 ジェリーくん ネズミでジェリーとくれば、これはもうアメリカの名作アニメ『トムとジェリー』しか
思いつきません(汗)。猫のトムがネズミのジェリーを捕まえよう(食べよう?)と
追いかけあいするさまを描いたもの。
妙に仲良くなってる今どきの丸みある絵柄のものより、残酷さも秘めていた(はず)
の、シャープな絵柄である初期のほうが私には好み(汗)。
P.26 4行目 松任谷由美(ユーミン) 日本を代表するポップ・ミュージシャン。代表曲はそれこそ数え切れないほどあり
ますが、個人的には『翳りゆく部屋』『恋人はサンタクロース』『瞳を閉じて』『春よ、
来い』などが好き。
P.26 7行目 スナフキン フィンランドの画家、童話作家のトーベ・ヤンソンが生み出したのが架空の世界
「ムーミン谷」。その主人公がムーミンで、他にいろんな住民がいますがその中
でも人気の高いのがこのスナフキン。もの静かな性格と自由人・さすらいの人と
しての生き方に憧れる人も多いはず。
P.51 8行目 おなじ曲ばかりデンデロ、
デンデロひいている〜
私はこのメロディが好きだったのに、今は忘れてしまってどうしてもそのメロディ
が頭に響いてきません。印象深いメロディだったはずなのに。悲しいなぁ(泣)。
P.53 11行目 ビーフストロガノフ ロシア料理。牛肉の煮込み料理。デミグラスソース以外にサワークリームなども
使われるようですが、私はデミグラスソースもサワークリームも、どんなものだか
知りません(爆)。
P.86 10行目 七十二時間、はたらけますか? 今(2003.2月)から10年以上前に、栄養ドリンク飲料のCMで「24時間タタカエ
マスカ?」というキャッチコピーがありました。今思えば、えらく強烈なキャッチコ
ピーですが、こちらのほうがより具体的で恐しいです(汗)。
P.120 3〜6行目 笙野物語
民俗学者の畑田
昔話をまとめたもの
日本民俗学の基礎ともなった本『遠野物語』の著者は柳田國男という人で、本
の内容は、岩手県の遠野というところで昔から伝わる話(口承民話)がまとめら
れたものでした。
 遠野物語→笙野物語、柳田→畑田、
 昔話をまとめたもの→昔から伝わる話(口承民話)がまとめられたもの
ということで、Q.E.D(証明終了)。
P.121 11〜12行 中島みゆきの名曲『時代』 YAMAHA主催のポピュラーソングコンテストをきっかけにメジャーデビューしたシ
ンガー・ソング・ライター、フォークの大御所。代表曲は『わかれうた』『かもめは
かもめ』『悪女』『空と君のあいだに』『地上の星』とこれまた多数。
『時代』は第6回世界歌謡祭のグランプリ曲。初期の頃につくられた歌です。
同性ながらその世界観の違いからなにかとユーミンと比較されがちですが、ラジ
オDJでの中島みゆきは、また違った意味でユーミンとかけはなれすぎ。というか
自分の歌の世界観からも離れすぎで爆笑ものでありました(笑)。

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