はやみね作品ミステリ小ネタ集 ※人によってはネタバレになるのでご注意を。 |
そして五人がいなくなる |
参照本:「そして五人がいなくなる ―名探偵夢水清志郎事件ノート―」 1996年5月9日第7刷発行 |
※説明をみる場合は空欄を反転して表示ください。
該当ページ等 | 小ネタ | 説 明 |
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P.2 献辞文 | 江戸川乱歩 | 日本ミステリ界の草分け的存在ともいえる作家。短篇『二銭銅貨』で デビュー。ミステリはもとより幻想小説も手がけ、人によっては「本来は 幻想小説向き」との評価も。ミステリ小説の普及にも多大な貢献をされ ました。 |
P.7 6行目 | シャーロック=ホームズ | イギリス人作家アーサー・コナン・ドイルが生み出した名探偵。 長編4作品に短篇56作品に登場。「名探偵」という言葉からまっさきに この人を連想する人はたくさんいるはず。 「まだらのひも」「踊る人形」「唇のねじれた男」など有名作多数。 |
P.7 6行目 | 明智小五郎 | 日本ミステリ界の草分け的存在ともいえる江戸川乱歩が生み出した 名探偵。短篇「D坂の殺人事件」で初登場。小林少年が活躍する少 年探偵団シリーズではさっそうとした姿がカッコよいです(笑)。 「心理試験」「黒蜥蜴」「怪人二十面荘」など有名作多数。 |
P.7 6行目 | エルキュール=ポワロ | 世界で最も作品が読まれているイギリス人作家アガサ・クリスティが 生み出した名探偵。立派な口ヒゲがトレード・マーク。 「オリエント急行の殺人」「アクロイド殺し」「ABC殺人事件」「ナイルに 死す」など有名作多数。 |
P.23 6行目 | 小栗虫太郎の『完全犯罪』 | 戦前の探偵小説作家。代表作は『黒死館殺人事件』で、この作品は 国内四大ミステリのうちの一つとされていますが、非常に難解な作品 で途中でギブアップする人も結構いるようです(笑)。 『完全犯罪』も小栗作品の中ではよく名前があげられる作品です。 |
P.38 9行目 | 「キャベツの芯のにおいのする、〜 | う〜ん。どこかで聞いたことがあるような気がしますが 判りません。単なる私の勘違いかもしれない(爆)。 |
P.95 11行目 | ルパン | フランス人作家モーリス・ルブランが生み出した怪盗紳士。 犯罪者なのに民衆はルパンの活躍に胸躍らせるという一種の ヒーロー、義賊であります。 『813』『奇岩城』『ルパンの告白』など有名作多数。 |
P.153 12行目 | 灰色の脳細胞 | 名探偵エルキュール=ポワロが、推理を働かせるときの自分の 頭脳(=名探偵の唯一の武器)を指し示すことば。人海戦術による 捜査等に対する皮肉が込められた言い回しにもなっています。 |
P.179 4行目 | マダム・タッソーの蝋人形館 | 補足するならば、ミステリ作家のピーター・ラヴゼイの作品に 『マダム・タッソーがお待ちかね』というタイトルのものがあります。 |
P.182 4行目 | ワトソンくん | 名探偵シャーロック・ホームズの友人。戦争で傷を受けイギリスに 戻ったものの住むところがなく、下宿探しをしていたところホームズ と知り合うこととなった。 ホームズとともに行動し、名探偵を引き立てる脇役&活躍を世に 広める発表者として、ミステリ小説構成上では非常に重要な役割 を担っています(笑)。 |
P.196 7行目 | 神隠島事件 | はやみねさんが書かれたミステリ小説。実在します。 |
P.230 1行目 | 『Yの悲劇』 | アメリカの作家、エラリー・クィーン(発表当時はバーナビー・ロス 名義)の書いたミステリ。10〜20年ほど前は、オールタイムベスト の企画があると、必ずこの作品が上位に入ってたほどの名作。 |
P.230 2行目 | ドルリー・レーン | 『Yの悲劇』は実は四部作のうちの2番目の作品。その四部作全て で活躍する名探偵がこのドルリー・レーン。素晴らしい人物です。 引退したシェイクスピア俳優で、耳が不自由なので読唇術で相手の 話すことを理解する。 |
P.235 3行目 | 「さて―」 | このシチュエーションは海外ミステリによく見られたように記憶して ます。国内では鮎川哲也『朱の絶筆』でのこのシチュエーションが 印象深いです。どう印象深いかは言いません。実際に読んで味わ ってみてください(笑)。 |
※追記 P.246 13行目 |
論理(ロジック)じゃなくて 魔法(マジック)だ。 |
※はやみねかおるさん からの情報 「元ネタはなんですか?(本人が忘れてしまいました)」という優しい 心遣いで漏れを指摘いただきました。ありがとうございます(笑)。 で、元ネタと気づかなかったぐらいの私ですから、いくら思い出そうと してもわからない(汗)。で、検索でいろいろ調べてみたところ、日常 ミステリで知られるミステリ作家、加納朋子の短篇集『魔法飛行』の 文字が。そこで現物(文庫)をみたところ、以下のようなことがわかり ましたので追記します。 ・『魔法飛行』文庫版の解説は現代本格の雄、有栖川有栖でその表 題が「"論理(ロジック)じゃない、魔法(マジック)だ"」。 ・で、実はこれにも元ネタがあって、その元ネタは私の持ってる本では こう訳されています。 「まぎれもない魔術(マジック)だ」 「いいや、おやじさん、論理(ロジック)だ」 ・・・勘のいい人ならこの会話で誰の作品か見当つきますよね(笑)。 そう、どうやら真の元ネタはエラリー・クィーンだったようです。 短編集『エラリー・クィーンの事件簿 2』(創元推理文庫)におさめ られている「<生き残り(ラスト・マン)クラブ>の冒険」のラスト近く にでてまいります。 この短編。なんと「読者への挑戦」もあるし、リチャード・クィーンに こんな言葉をはきださせるんですから、ひょっとしたらすっごく面白 かったのかもしれない。私、なんで覚えていないんだろう(大汗)? |
*************** ここから下は お・ま・け ***************
該当ページ等 | 小ネタ | 説 明 |
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P.6 11行目 | 夢水 清志郎 | このネーミングには、ロック・グループ「RCサクセション」のボーカリスト である「忌野清志郎」の影響が感じられます。 |
P.12 3行目 | ラング | Serge Lang,
1927.5.19-.) フランス,パリ生まれのアメリカの数学者の人がいるが、 この人がここでいうラングさんなのかどうかは不明(汗)。 |
P.12 3行目 | 『ル・ポールのカードマジック』 | 1920〜1950年代に活躍したアメリカのプロマジシャン。 カードマジックが凄かったらしいです。 |
P.12 3行目 | 手塚治虫の『火の鳥』 | 近代マンガの偉人。『新宝島』は当時としてはスピード 感あふれるもので、マンガ好きの多くはかなり衝撃を 受けたそうです。『火の鳥』は手塚さんのライフ・ワーク ともいうべきシリーズ代表作。 |
P.18 5行目 | 京風の石狩なべ | はやみねさんの裏ミステリ『神隠島』(実在しています)に よれば、教授はこのなべをことのほか好んでいるらしい(笑)。 |
P.24 6行目 | 大学時代の教え子 | たぶん『神隠島』にでてきた美里さんに美奈湖さんだと思うん ですが・・・。 |
※追記 P.37 12行目 |
書をすてて町にでましょう | ※toptopさんから060815情報 日本の高度経済成長期に劇作家・詩人・歌人・演出家・映画監 |
P.49 4行目 | 『三百六十五歩のマーチ』 | チーターこと水前寺清子さんの持ち歌。聞けば元気が出る名曲。 ダイエット(?)飲料水のCMでも使われてました。 |
P.53 | オムラ・アミューズメント・ パークの図 |
これは本当に私の憶測なんですが、これってもしかして はやみねさん自身が書かれたイラストなんじゃないでしょうか? |
P.132 3〜4行目 | 『水曜大特番―アマゾン河 に巨大ピラニアを見た!』 |
こういうフレーズは、やはり昔の人気番組「水曜スペシャル」 での川口浩探検隊シリーズがあってこそだと思います(笑)。 |
P.138 13行目 | ほんとうにみんなが幸せに なれるように事件を解決する |
あまたの名探偵ミステリが存在するなか、名探偵の意義として この位置付けをうちだしたのは、教授シリーズがはじめてじゃな いかと思ってます。 |
P.180 10行目 | マイケル=ジャクソン | アメリカの男性アーチスト。ジャクソン5のメンバーとしてデビュー。 ソロ転向後、アルバム『スリラー』で世界的アーチストに。 「Beat It」「Billie Jean」「Bad」など有名曲多数。 |
P.180 10行目 | マドンナ | アメリカの女性アーチスト。「エヴリバディ」でデビュー。その後の 一連のシングルでダンス・ミュージックにその名をとどろかせる。 セカンドアルバム『ライク・ア・バージン』で世界的アーチストに。 「マテリアル・ガール」「クレイジー・フォー・ユー」など有名曲多数。 |
P.180 12行目 | スティーブ=マックイーン | アメリカの男性俳優。TVドラマ「拳銃無宿」で有名スターに。 その後、タフな男というイメージ・役柄で大スターに。 『荒野の七人』『大脱走』『タワーリング・インフェルノ』など有名 映画多数。 |
P.180 12行目 | R2-D2 | ジョージ・ルーカス製作・監督の「スター・ウォーズ」で初登場した ロボット。愛嬌のあるからだつきと人型ロボットC3-POとの名コンビ ぶりで人気を呼ぶ。 |
P.275 13行目 | 三十代は平穏無事にすごした いな・・・。 |
2003.02.07時点では、この願いが全くかなっていないようにみえる ことに対して思わず目頭が熱くなってしまいました(汗)。 |