はやみね作品ミステリ小ネタ集  ※人によってはネタバレになるのでご注意を。

亡霊(ゴースト)は夜歩く

参照本:「亡霊(ゴースト)は夜歩く ―名探偵夢水清志郎事件ノート―」 1996年7月3日第6刷発行

 

※説明をみる場合は空欄を反転して表示ください。

該当ページ等 小ネタ 説  明
P.11 3行目 フレドリック=ブラウン
の『火星人ゴーホーム』
アメリカの作家で、SFはもとよりミステリ作家としても名高い方です。
『火星人〜』は、ブラウンのSF長編代表作としてよく名前があがる
作品。他に『発狂した宇宙』など。ショートショートの名手とも言われる。
ミステリでは『3、1、2とノックせよ』『シカゴ・ブルース』などが有名。
P.38 2行目 時計塔 懐かしいタイプのミステリでは、よく事件の舞台として登場します。
昔の作品では横溝正史の『女王蜂』(これは時計室だったかもしれ
ませんが(汗))、最近では綾辻行人『時計舘の殺人』にでてきます。
もちろん海外ミステリでも作品はあるはず。でも作品名がでてきま
せん(爆)。
P.47 7行目 『ホワイトヘアードデビル(白髪鬼)』 「白髪鬼」で検索で調べたら、江戸川乱歩と岡本綺堂に同名の作品
があるようですし、「変身忍者 嵐」ではこの名の怪人が、ゲッターロ
ボGというアニメではこの名前のロボットがいるらしい(汗)。
でも英語で書かれてるから、案外昔のプロレスラー「フレッド・プラッ
シー」が元ネタなのかもしれない(汗)。
  ※上の追記 ※たはるさん からの情報。
少年ジャンプに連載されていたバスケットマンガ「スラム・ダンク」の
キャラである安西先生の昔のあだ名がこの名称だったそうです。
はやみねさんはマンガも大好きな人なので、まさにこれが元ネタなの
かもしれません(笑)。
P.53 4〜5行目 伊東秀雄著『昭和の探偵小説』 「伊東」ならぬ「伊藤」秀雄さんは実在の人物。黒岩涙香研究家。
『明治の推理小説』で第40回日本推理作家協会賞(評論その他
部門)受賞。
『昭和の探偵小説』は実は架空の本で、だから「伊藤」ならぬ「伊東」
と表記してるのかと思いましたが、調べてみるとこの本は実在してる
ようです。ですので、「伊東」は単なる誤植であるように思います。
P.75 12行目 名探偵は本の中の
霧のロンドンにしか〜
ごく普通に考えれば、この名探偵とはシャーロック・ホームズのこと
でしょう。
P.176 2行目 神隠島 教授シリーズ一作目『そして五人がいなくなる』P.196の6〜7行目に
この島で起きた事件のことが書かれています。ご参照ください(笑)。
P.181 1行目 マネキン人形 これも、ミステリでは使われる機会の多い素材。
マネキンがでてくるミステリで、有名なのは高木彬光作品の『人形は
なぜ殺される』。あまり知られていないものでは阿井渉介作品『雪列
車連殺行』があります(笑)。
P.185 9行目 厚川さん マジック研究家で厚川さんとくれば、これはもう実際に奇術もされ、あ
ふれんばかりの機知にとんだミステリ作家の泡坂妻夫さんのことでし
ょう(笑)。代表作は「亜愛一郎シリーズ」『11枚のトランプ』『乱れから
くり』など有名作多数。
ちなみに本名は「厚川昌男」で、ペンネームの「あわさかつまお」(泡
坂妻夫)の文字を並べかえると「あつかわまさお」(厚川昌男)になり
ます。ね、機知に富んでるでしょ(笑)。
P.238 9行目 『黄色い部屋の謎』 1907年に発表された海外本格ミステリ作品。作者はフランス人の
ガストン・ルルー。密室ミステリの名作古典として有名。
他に『黒衣婦人の香り』といった作品もありますが、最も有名な作
品はやっぱり『オペラ座の怪人』でしょうね(笑)。
P.248 11行目 "名探偵の謎解き" コナン・ドイルのシャーッロック・ホームズ・シリーズ、アガサ・クリス
ティの『オリエント急行殺人事件』・『ナイルに死す』、エラリー・クィー
ンの『フランス白粉の謎』・『途中の家』、カーター・ディクスンの『白
い僧院の殺人』などに、この魅力がぎっしりつまってると思います(笑)。
P.271 4〜6行目 日常のちょっとした謎〜 このタイプののミステリで有名なものとして、北村薫『空飛ぶ馬』、
加納朋子『ななつのこ』などがよくあげられます。

 

*************** ここから下は お・ま・け ***************

該当ページ等 小ネタ 説  明
P.15 6行目 日本放送協会 耳慣れない言葉だけれど、実は放送局のNHKのこと。
NHKは日本放送協会(Nippon Housou Kyoukai)の略らしいです。
※追記
P.20 14行目
太ったほうがタケシ、
かしこそうなのがケンタロウ
※小笠原克治さんからの070116情報を基にSAMANAが記載

「ゴルゴ」という呼び名で知られる年齢不詳(爆)の国際的スナイパー
(暗殺者)を主人公にした、長寿連載マンガ『ゴルゴ13』の作者として
有名なさいとう・たかをさんの原作で、特撮変身ヒーローモノとして人
気を博したテレビ番組のタイトルが『超人バロム1』。
このヒーロー、2人の少年がお互いの友情をもとに合体して変身するの
ですが、この2人の少年の名前が木戸猛(タケシ)と白鳥健太郎(ケン
タロウ)であります。
「太ったほう」と「かしこそう」という区分もピッタリなので、この2人の名
前、まず『超人バロム1』が元ネタだろうと思われます。

P.30 9行目 『大菩薩峠』 時代物小説。作者は中里介山。盲目の剣士、机龍之助を主人公
とした大河小説。かなり長いうえに、話としては実は「未完」だと
聞いたことがありますが、この真偽は読んでないので不明であり
ます(汗)。
P.31 12行目 虹北学園 「虹北」という語句(地名)は、はやみねさんの別シリーズである
「少年探偵 虹北恭助」シリーズにもでてきます。両作の間には
いろいろと関連がありそうです(笑)。
P.40 10行目 虹北商店街 これこそまさに、虹北恭助くんのお店がある商店街ですね。
P.42 9行目 中村巧さん はやみね作品で随所にでてくる人物。知る人ぞ知る小説『赤い夢』(本に
はなってません。おおやけに発表されてるものではないのです)の執筆者。
今は『若き肖像』というミステリを執筆中・・・のはず(爆)。
P.48 5行目 中井麗一 このネーミングには、ロック・グループ「RCサクセション」のギタリスト
である「仲井戸麗市」の影響が感じられます。
P.65 14行目 染井芳野 染井「吉野」は桜の品種のひとつ。「染井芳野」の名はそこからとられた
んでしょうね。綺麗な名前だと思います〜。
P.80 3行目 ヒットラーの『我が闘争』 ヒットラーは第二次世界大戦時分、ドイツに君臨した悪名高き独裁者。
『我が闘争』はそのヒットラーの自伝。感化されるのが怖くてまだ読ん
だことがありません(爆)。
P.95 7行目 "ハル兄"こと春木くんと、
村田さんのカップル
あとがきを読む限り、はやみねさんの知り合いの方のゲスト出演みたい
です。きっと結婚されることになっていたんでしょうね(笑)。
P.121 4行目 『十人のゆかいな引越っし』 安野光雅さんが書かれた絵本。安野さんは島根県出身の画家・絵本作家で、
国際アンデルセン賞などたくさんの賞を受賞されてます。
この本は
数に慣れ親しむたぐいの絵本だそうです。
絵本タイトルの実際の表記は、たぶん「10人のゆかいなひっこし」。
P.165 10行目 『VACATION』 弘田三枝子さんの昔のヒット曲(洋楽カバー)である『VACATION』・・・とは
全く関係がないはず(爆)。
P.178 4行目 ネス湖のネッシー ネス湖はイギリス、スコットランドにある湖。この湖では昔からよく謎の生物
が目撃されており、その生物の名前がネッシー。本当にいるのかどうかは
定かではありません(苦笑)。
P.208 15行目 グレンミラーオーケストラの
『ムーンライトセレナーデ』
グレン・ミラーはアメリカで「スウィングの王様」と呼ばれたジャズ・ミュージ
シャン。で、彼が率いた大所帯の楽団がグレンミラー・オーケストラという
ビッグジャズ・バンドとのこと。
『ムーンライトセレナーデ』は、そのグレン・ミラーが作曲したスウィング・ジ
ャズの名曲。
P.214 11行目 ジャリーズ たぶんアイドル事務所の「ジャニーズ」と、子供の別呼び名「ジャリ」のかけ
あわせ(笑)。
P.222 11行目 岸原さん ・・・・・・・すいません。判りません(汗)。
P.223 13行目 "西岡サドル・ペダル" これもモデルがいらっしゃいそうですが、判りません(汗)。
P.234 1行目 青山"ウルフマン・ジャック"恭平さん 青山恭平さんについてはまたもや判りません(爆)。
"ウルフマン・ジャック"はアメリカの有名なラジオ・パーソナリティ。故人。
奇才ミュージシャン、トッド・ラングレンの曲で、そのものずばり「ウルフマ
ン・ジャック」という、ごきげんなナンバーがあります(笑)。
P.275 10〜11行目 からだの内側から宇宙人に
のっとられるかもしれない・・・
この設定で子供向けのSFといえば筒井康隆『緑魔の町』が思い浮かび
ます。また、子供向けになってるかどうかわかりませんが、ジャック・フィ
ニィ『盗まれた街』も有名。
P.279 12行目 『EARTH&MOON』のポスター ・・・・・・・すいません。これも判りません。
『EARTHWIND&FIRE』だったら、イメージがわくんですが(汗)。
P.284 5行目 バルタン笑い 日本の特撮ヒーロー、ウルトラマンにでてきた、ウルトラマン最大のライバ
ルの怪獣。30歳以上のおじさんのほとんどは、この笑い方を一度はしたこ
とがあるはず(笑)。

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