はやみね作品ミステリ小ネタ集 ※人によってはネタバレになるのでご注意を。 |
ぼくと未来屋の夏 |
参照本:「ぼくと未来屋の夏」 2003年10月29日第1刷発行 |
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該当ページ等 | 小ネタ | 説 明 |
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P.189 3行目 | 名探偵が〜 幸せにするため。 |
講談社青い鳥文庫からでている、名探偵夢水清志郎の教授シリーズでもお馴染み の名フレーズ。「幸せ」の定義が難しい(ある意味、神の裁量にまで及ぶ)ところで はありましょうが、名探偵の存在意義の明確化という点では、これに勝るモノはない かもしれません。まだこの作品でしか聞いたことがないという方は、ぜひ教授シリー ズを手にとってみてくださいませ〜。 |
P.216 7〜8行目 | 不思議の国のアリス | 1832年にイギリスで誕生した数学者のチャールズ・ラトウィッジ・ドジスンが、ルイ ス・キャロルの名前で発表した童話。『鏡の国のアリス』という続編もあります。内 容はナンセンス・ファンタジーとでもいいましょうか、イマジネーション豊かな作品の ようです。 そのせいか、この話をモチーフにしたミステリもいろいろ書かれているようで、ちょっ と調べてみると、 『螺旋階段のアリス』(加納朋子) などがありました。 |
*************** ここから下は お・ま・け ***************
該当ページ等 | 小ネタ | 説 明 |
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P.10 9行目 | 『ラプラスの悪魔』 | 1794年生まれのピエール・シモン・ラプラスというフランスの科学者であり数学者で あり天文学者であり政治家という多彩な人が提唱した原理だそうです。その内容は 「ある特定の時間の、宇宙のすべての粒子の運動状態が分かれば、これから起きる すべての現象は、あらかじめ計算できる(=決定している未来が判る)」 というもの。何だか究極の名探偵の決めゼリフみたい(笑)。 この原理は後からでてきた「量子力学」の考え方で否定されたとのことですが、どこ がどう否定されたのかは聞かないでください(汗)。 それでもなおこの理論がとっても魅力的に感じられるのが不思議。名前の通り、ま さに悪魔的魅力を持つ原理ではないでしょうか。 |
P.25 6行目 | 平行世界 (パラレルワールド) |
今の世界とはごくわずかな点で違っている「似て非なる世界」が多数存在するとい う多元宇宙世界を平行世界(パラレルワールド)と呼んでいます。 この平行世界は、時間旅行で生じる矛盾(例えば過去に戻って自分の親を殺して しまえば、今ここに存在する自分はどうなるのか?等)を解決する有効理論として 活用されることもあります。 |
P.96 1行目 | レオナルド ・ダ・ヴィンチ |
15世紀後半から16世紀初めにかけて活躍した、イタリアを代表する世紀の天才。 絵画では『モナリザ』『最後の晩餐』が代表作。科学技術の分野でもヘリコプターや ハングライダーの計画、マシンガンや潜水艦などの着想等が資料として残されてい て、その柔軟な発想はまさに驚異(笑)。 |
P.101 11行目 | 人魚の肉 | 恥ずかしながら、人魚にまつわる伝説のたぐいは大人になるまで全く知りませんで した(汗)。はじめてこの知識を得たのは『犬夜叉』『うる星やつら』などの作品で知 られる人気マンガ家、高橋留美子による「人魚シリーズ」からでありました。 確か初見作品は短編集『るーみっく・わーるど』におさめられていたと思うんですが、 現物が手元にないので未確認です。一連のコミカルな作品群と違い、かなりシリア スな内容だったので、非常に驚いた記憶が残っています。 |
P.111 13行目 | お茶がこわいかな | 有名な落語「饅頭こわい」が元ネタ。噺としては前座(落語家の職級みたいなもの で、前座・二つ目・真打ち という出世順)さんがよくかける(かけやすい?)ネタと 聞いたことがありますが、判りやすくてヒネリがあって、とても面白い噺であります。 実際に聞く場合は噺家さんによって面白さに大小が生まれるでしょうから、まずは 本などでその内容を知るのも一つの手かもしれません。 でも、落語を聞くのが初めてで、上手い落語家さんの語りでこの噺を聞いたほうが、 より楽しめる可能性が大きいので、ちょっとむつかしいところかなぁ…(苦笑)。 |
P.138 10行目 | 十四松三世 | 小鳥の種類で「ジュウシマツ」という鳥はいますが、それは漢字で「十姉妹」と書か れるので、これにはあてはまりません。なので、やはりここではギャグマンガのパ イオニアともいうべき、赤塚不二夫が書いた「おそ松くん」の主人公である六つ子の 一人である「十四松」が元ネタじゃないかと推測されます。 ちなみに、後に続く「三世」ですが、これはルパン三世……というよりも、例えばヨー ロッパを舞台にした冒険ロマンの小説かマンガなどの影響のほうが、個人的には大 きいんじゃないかと邪推しております(苦笑)。 |
P.142 11行目 | 明日に向かって撃て | 映画のオールタイムベスト企画の時などには、よく名前の挙がる映画。未見なので よく判らないのですが、強盗稼業の2人組の生き様を描いたウェスタン映画とのこと。 主演はポール・ニューマンにロバート・レッドフォード。 「モダンウェスタン」「アメリカン・ニュー・シネマ」といった評があるので、従来の映 画では見受けられなかった、(当時としては)何か新しい感覚が込められた映画だ ったのかもしれません。 |
P.215 10ー11行目 | 大きなかぶ | 小学校低学年時の国語の教科書で読んだ人も多いであろうこの話は、もとはロシア の民話だとのこと。誰が誰をひっぱったのかまでは思い出せないにしても、「うんとこ しょ。どっこいしょ」というフレーズをいまだに覚えている人は多いんじゃないでしょう か。同じようにメジャーな作品として『スイミー』があげられるかもしれない(笑)。 |
P.229 9行目 | ボーイスカウト | 自然の中でのキャンプ生活でもって、子どもたちに自然観察やグループでの遊びの 楽しさを体験させることで自立心・協調性・リーダーシップを身につけさせ、社会に役 立つ人材の育成することを目指す運動があり、その運動に参加している子どもたちは ボーイスカウトとよばれています。 実際は年齢に応じてビーバースカウト、カブスカウト、ボーイスカウト、ベンチャースカ ウト、ローバースカウトと別れているようですが、一般的によく知られている名称は、 このボーイスカウトでしょう。 |
P.268 1行目 | サン・ジェルマン伯爵 | 18世紀のフランスに出没した謎の怪人物。外国語に堪能、知識にも秀でていて人気 を博すが、その間には長年経過しても容貌が全く変わらないとか、二千年も生きなが らえているとか、不老不死であるといったウワサがつきまとい、没したとされた後も各 地で目撃されたという話もあり、その存在の神秘性から今でも怪人としてよく名前が あげられる人物とのこと。 |
P.301 4行目 | てんとう虫のサンバ | 最初はバンド、後には男女デュエットグループとして活動する「チェリッシュ」が1973年 に発表した曲。森の中で行われる結婚式に虫や小鳥たちも彩りを添えるというとてもメ ルヘンチックな歌詞とメロディ、それに2人の仲良しカップルぶり(後に実際に結婚)も 人気を集めて大ヒット。結婚式にはかかせない定番ソングになっております(笑)。 |