はやみね作品ミステリ小ネタ集 ※人によってはネタバレになるのでご注意を。 |
バイバイ スクール −学校の七不思議事件− |
参照本:「バイバイ スクール」 1996年2月15日第1刷発行 |
※説明をみる場合は空欄を反転して表示ください。
該当ページ等 | 小ネタ | 説 明 |
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P.23 12行目 | 階段が 〜13段にへる |
確かに階段の数が一段減るというのも不思議なことでありますが、ここでは 減ったときの段数が「13」となっているところに、別の恐さが演出されている ように思います。 なぜなら、「13階段」というのは、いわゆる絞首台(首を吊る台)の別名とさ れているからです。絞首台の台上に登るまでの段数が13あることから、この ような呼び名が生まれたとのこと。 ちなみにミステリではその名もズバリ「13階段」というタイトルの作品があ ります。作者は高野和明で第47回江戸川乱歩受賞作。興味のもたれた方 は、また手にとってみてくださいまし〜。 |
P.40 5行目 | 幽霊バス | 元ネタではないでしょうが、「幽霊〜」の文字が頭につくミステリですぐ頭に 浮かぶのは、「幽霊列車」をはじめ、宇野警部と女子大生の夕子が活躍す る、赤川次郎の「幽霊」シリーズ。2004年1月現在では第16弾まででてい るようです。 ちなみに私は1作目の「幽霊列車」しか読んでおりません(汗)。ただ、この短 編集のなかにおさめられた一作(たしか「裏切られた誘拐」?)には、非常に 感心した記憶があります。 |
P.47 | 大奥村の地図 | 本格ミステリでは、読者に事件の様相をより読者に詳しく伝えるために、事 件の舞台となった館・場所などの見取り図や、事件に関係する資料といった 文章以外のものが提示されることがよくあります。 思いつくモノ(所有本では図等が入っていたもの)をあげれば、 ・『孤島パズル』有栖川有栖 ・『心理試験』江戸川乱歩 ・『霧に溶ける』笹沢左保 ・『斜め屋敷の犯罪』島田荘司 ・『吸血の家』二階堂黎人 ・『殺人配線図』仁木悦子 ・『花の棺』山村美紗 ・『本陣殺人事件』横溝正史 ・『オリエント急行の殺人』アガサ・クリスティ ・『オランダ靴の謎』エラリー・クイーン ・『ユダの窓』カーター・ディクスン ・『僧正殺人事件』S・S・ヴァン・ダイン ・『赤い館の秘密』A・A・ミルン などですが、これら意外にもそれこそ星の数ほどあるはず。 これらの中には謎を解く手がかりとなるような仕込みがほどこされているも のもあったりするので、見取り図等がでた時は、そのまま見過ごすことのな いよう、充分ご注意くださいませ(笑)。 |
*************** ここから下は お・ま・け ***************
該当ページ等 | 小ネタ | 説 明 |
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表紙 | 吾妻ひでお/絵 | 吾妻ひでおは北海道出身のマンガ家。私の記憶にあるのは少年チャンピオンに 連載されていた「ふたりと5人」。絵柄はいかにも少年マンガらしいタッチのもの で、主人公と怪しげな先輩の男2人と5つ子の美少女を軸にしたギャグマンガで した。作者はいつのまにかSF方面でもてはやされていましたが、私は新井素子 と組んだ「ひでおと素子の愛の交換日記」ぐらいしか知りません(汗)。 |
P.11 6行目 | 賀呂博史 | 絵が上手という設定、しかも「賀呂(ガロ)」という珍しい名字が使われていること から、とりあえずは(無理矢理)小ネタの方向で(汗)。 昭和37年に長井勝一という人がはじめた青林堂という出版社から創刊された 月刊マンガ雑誌のタイトルが『ガロ』。 忍法モノで有名な白土三平をはじめ、水木しげる、小島剛夕、つげ義春、楠勝平、 池上遼一、林静一、永嶋慎二、村野守美、滝田ゆう、川崎ゆきお、花輪和一、蛭 子能収、ますむらひろしなどなど。この雑誌で独自の個性をときはなったマンガ 家は数知れず。新人作家発表の場、またマンガ家が自分の本当に書きたいモノ を書く場としても知られた、一種、伝説のマンガ雑誌でありました。 |
P.19 3行目 | 七不思議 | ある特定の世界(エリア限定はなし)のなかで見られる、七つの怪異現象のこと をいいます。不思議なのはなぜか怪異現象が「七つ」であること。3つや5つのと ころもあるだろうに、なぜか「七不思議」という言葉が定着されているようです。 この言葉が生み出されたときの状態では怪異現象が「七つ」あって、語呂がいい からそのまま定着したのか、それとも注意して探せば不思議な現象というのは七 つぐらいはでてくるものなのか……。 この謎ははやみね小ネタ集「七不思議」の一つとして、今も世に語り継がれてい るようであります。 ←だからあと六つは何なんだって(爆)!! |
P.48 5行目 | ローリング =ストーンズ |
あの超有名なザ・ビートルズと同時代にデビューしたイギリスのロックン・ロール バンド。メンバーの平均年齢が60歳に手が届かんとする現在もなお現役という、 とてもイカした人たちです。バンドのイメージとしては、あくまでも「不良の集まり」 といったもの(笑)。世界の音楽シーンに多大な影響を与えています。 代表曲は「サティスファクション」「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」「黒くぬれ!」 「スタート・ミー・アップ」「アンダー・カヴァー」など、これ以外にも多数あり。 |
P.94 10行目 | 嵐を呼ぶ男 | 主役のドラマーを演じた石原裕次郎の、後々のイメージを決定づけたと言わ れる1957年公開の映画のタイトルが「嵐を呼ぶ男」。 オヤジの私ですら、石原裕次郎といえばTVの刑事ドラマ「太陽にほえろ!」 のどっしりとしたボス役のイメージしか知りませんが、その当時の石原裕次 郎は8等身スタイルで、それはそれはとてもカッコ良かったそうです(笑)。 |
P.215 5〜7行目 | 「お願いします!」 〜道へ走りだす |
このシチュエーションは、とんねるずの2人が司会をしていた素人参加型バラエ ティ番組「ねるとん紅鯨団」を彷彿とさせます。素人の男女による集団お見合い (コンパ)でみられる行動をとんねるずが笑いのネタにし、最後の告白タイムで 盛り上がるといったもの。「ちょっと待った!」「だ〜い、どん、でん、返しっ!」とい った流行語も生まれました。個人的にはほとんど見てなかったんですが(苦笑)。 |