はやみね作品ミステリ小ネタ集  ※人によってはネタバレになるのでご注意を。

あやかし修学旅行

参照本:「あやかし修学旅行 ―名探偵夢水清志郎事件ノート―」 2003年7月18日第1刷発行

 

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該当ページ等 小ネタ 説  明
P.6 2行目 鵺のなく夜に気をつけろ 金田一耕助を生み出した横溝正史が、75歳という高年齢でありながら雑誌連載
という厳しいスタイルで書かれたミステリがあります。タイトルは『悪霊島』ですが、
この作品の冒頭のプロローグに、このセリフがでてきます。こちらの「ヌエ」は「空」
に「鳥」の文字。このプロローグはいかにも横溝ミステリらしい、おどろおどろしげ
なものでございます(笑)。
この『悪霊島』も映画化されましたが、その時のキャッチコピーは「鵺のなく夜は
恐ろしい」というもので、少し手が加えられていました。
P.10 1行目 星降り荘 連作短編集『日曜の夜は出たくない』でデビュー、長編3作目となる『壺中の天国』
で第一回本格ミステリ大賞を受賞したのが、猫丸先輩シリーズでミステリ好きには
お馴染みの倉知淳。この人の長編2作目で、発表当時、そのサプライズド・エンデ
ィングぶりで話題になったミステリのタイトルが『星降り山荘の殺人』。
有名な作品なので、元ネタとして気づいた人は多かったと思うのですが、今作では
この小ネタが三重密室殺人事件の真相である「隕石」を指し示す伏線になっている
と同時に、はやみね作品をよく知る読者には、いつものミステリ小ネタの一つでし
かないと思わせ、そこで思考を止めさせるという一種のミス・リード(誤った道筋・手
がかり)の役割も果たしているとある人から教えられました。
この仕組みを聞いたとき、そのあまりにものミステリ魂に、私はぶっ飛んでしまって
思わず平伏してしまいました(笑)。
なので、この仕掛けは、今では私の大のお気に入りになりました〜。
P.23 13〜14行目 瀬戸内海の中ほど
〜二里ばかりの小島
「ヌエ」つながりで、元ネタは悪霊島の描写かと思っていましたが、こちらは同じ横
溝作品だけれど別作品の『獄門島』に関する描写でありました(汗)。金田一もの
で、岡山や瀬戸内海周辺の事件では磯川警部が、東京の事件では等々力警部が
それぞれ登場するという棲み分けがあります。なので、この『獄門島』では磯川警
部が登場しておりますが、なぜか私の頭の中では長門勇さんのお姿が渦巻いて
おります(笑)。
P.24 1行目 洛名録(ラクナロク) 「ラグナロク」という言葉は、「偉大なる神々のさだめ」「北欧神話でいう世界終末の
日」などを意味するようですが、ここではメフィスト賞作家である霧舎巧が描く<あ
かずの扉研究会>シリーズ3作目の『ラグナロク洞』が元ネタだと位置づけることに
いたします。どんなお話なのか、積読なので楽しみ楽しみ〜。
P.56 9行目 以前、M川の〜 このあたりのエピソードは、『亡霊は夜歩く』のP.18 15行目からをご参考に。この
時はほんの少しの出番でしたが、今回は左ほおをはらしながらの大活躍。そのう
ちきっと、この「アンパンマン先生」を主人公にした新シリーズが書かれるに違いな
い……なんてことは絶対ないに違いない(爆)。
P.88 3行目 『百物語愛好会』 ミステリ周辺で「百物語」といえば、直木賞作家の京極夏彦を思い浮かべる人が
圧倒的に多いように思いますが、江戸の世界に詳しく、NHKのコメディ番組「お江
戸でござる」でも解説者としてその知識をいかんなく発揮しているマンガ家、杉浦
日向子が描いたマンガ『百物語』もかなりの面白さ。「何とも表現しがたい面白さ、
とはこういうことか」と思うほどの傑作です(笑)。
P.92 9行目 三月ウサギ 元はルイス・キャロルのふしぎな物語、『不思議の国のアリス』に登場するウサギ。
ミステリにからめるとすれば、鮎川哲也賞の最終候補作でデビュー後、着実に作品
を発表し続ける柄刀一の短編集『アリア系銀河鉄道』に三月ウサギの名前にちなん
だ名探偵が登場してるとのこと。また、デビュー作『RIKO-女神の永遠』で横溝正史
賞を受賞した柴田よしきの『紫のアリス』という作品には、三月ウサギが目撃された
ことから事件がはじまるようです(未確認情報)。
また海外では、三月ウサギの家で開かれる「キ印ぞろいのお茶の会」をタイトルに活
用(「キ印ぞろいのお茶の会の冒険」)した本格ミステリの雄、エラリイ・クイーンの短
篇があります。
P.92 9行目 秘○屋 ○の中にどういう文字が入るのか謎ですが、もし「密」が入るなら、メフィスト賞作家
清涼院流水のミステリ『秘密屋 赤』、『秘密屋 白』が思い浮かびます。
もし「書」が入ると「秘書屋」になって、お金がたくさんあればぜひ出入りしてみたい
私好みのお店屋さんになりそうです(爆)。
「蔵」だったら、いくらお金があっても足りなさそうなイメージですが、「宝」だと、うさ
ん臭すぎて逆にお金をだしたくない気持ちになっちゃいます(苦笑)。
P.162
*バス座席右窓側
太田忠司 名古屋在住のミステリ作家。狩野俊介、霞田兄妹、阿南、藤森涼子、新宿少年探
偵団と多くのシリーズものを持っていますが、それよりもミステリの面白さと共に、
それ以外の「何か」を読者に届けようとするその創作姿勢は、はやみね作品ととて
も相通ずるものが感じられます。
P.162
*バス座席右窓側
太田克史 講談社の有名若手編集者。ミステリ雑誌「メフィスト」で虹北恭介シリーズの担当
者だったはず。過去、はやみねさんの体調よりも原稿のほうに思いはせる経歴を
持った、編集者の鑑のような人(笑)。現在(2004.4時点)は「メフィスト」の姉妹
誌「ファウスト」の編集長として活躍されています。
どうやら独特の人脈を持った方のようで、これからどんな作者・作品が世に登場し
ていくのか、個人的には楽しみと不安が半々です(爆)。
P.162
*バス座席右通路側
鯨統一郎 創元推理文庫で、何の前触れもなくいきなり登場した感のある歴史考察ミステリ
連作集『邪馬台国はどこですか』は、当時のミステリ好きの間で結構話題になり
ました。この本の作者が鯨統一郎で、これがデビュー作とのこと。その後、いろい
ろと作品を発表されているようですが、モノによって賛否両論の声がかなり激しい
ようです。個人的にはほとんどの作品が積読順番待ち状態なので何ともいえませ
ん。ごめんなさい(汗)。
P.162
*バス座席右通路側
石崎幸二 新人作家発掘のための賞として位置づけられる講談社「メフィスト賞」の第18回
受賞者がこの方。受賞作タイトルは『日曜日の沈黙』。作者と同名の社会人と女
子高生2人が従来のミステリの枠にはまらない行動をとるユーモアミステリとのこ
と。紹介だけを読めば結構期待してしまう内容ですよね。事実、私も期待してい
ます(笑)。
P.162
*バス座席左通路側
霧舎巧 ミステリファンや、はやみね小ネタファンにはもうお馴染みのお名前。第12回メフ
ィスト賞受賞作家さんです。ちなみに受賞作『ドッペルゲンガー宮』の文庫解説は
はやみねさんで、販売時につけられた帯にも、はやみねさんの推薦コピーとお馴
染みのイラスト(帽子をかぶった男性?の横顔)が描かれていますが、ここでふと
疑問。イラストのあの帽子さんはいったい誰なんだろう(汗)?
P.162
*バス座席左窓側
村田四郎 講談社青い鳥文庫の夢水清志郎シリーズの1作目からずっと表紙絵や挿絵を担
当しているのがこの村田四郎さん。略歴はシリーズ本それぞれの巻末に掲載され
ているので、そちらをご参照くださいませ。シリーズ初期から微妙にタッチが変わ
ってきてるように思うのですが、どこがどう違うのか具体的に言い表せないのが、
もどかしいところ(苦笑)。
P.197 6行目 女将の倉知さん 上の「星降り荘」で触れてますが、この「倉知」はもちろん、『星降り山荘の殺人』
の作者である倉知淳を指しています。ただ、ご本人はれっきとした男性。番頭さん
より女将さんのほうが、より旅館らしさがでるので、女性にしたんじゃないかと思わ
れます。
P.245 6行目 三重密室殺人事件 不可能犯罪の極地のような魅力ある設定のせいか、多くのミステリ作家がこうい
う状況下のミステリを生み出しています。「三重密室」で検索すると笠井潔『哲学
者の密室』、二階堂黎人『悪魔のラビリンス』、風見潤『横浜三重密室幽霊事件』、
法月綸太郎『黒のマリア』(短編)などがヒットしますが、恐らくもっともっとあるは
ず。その独特の作風で我が道を突き進む孤高のミステリ作家、折原一の『倒錯
の帰結』も確かこの設定で、面白かった記憶があります。
ちなみに折原一の「倒錯シリーズ」は、はやみね作品と全く異なった世界観なが
ら、ミステリ好きにはお勧めしたいシリーズです。特に一作目の『倒錯の死角(ア
ングル)』は、その気も狂わんばかりの話作りに、私はかなりの衝撃を受けました。

 

*************** ここから下は お・ま・け ***************

該当ページ等 小ネタ 説  明
P.8 9行目 未確認動物(UMA) UMAは「Unidentified Mysterious Animal」の略だとのこと。未確認動物はその
名の通り、現時点で学術的に確認がとれていない動物を意味するため、中には
空想上のものと思われる生き物もこのなかに含まれているようです。
たとえばネッシー、ツチノコ、雪男。カエル男にヒツジ男。半漁人に鬼、河童等々。
あああ。だんだん本格ミステリから遠ざかっていくような気が……(爆)。
P.26 13行目 自分のテーマ曲
〜川口くんだけだ
川口隊長といえば、今から25年ほど前にテレビ朝日系列で放映されていた、週に
一度の特番「水曜スペシャル」の名物企画、いわゆる「興奮と失笑とツッコミが行
きかう、存在そのものがデンジャラスな位置づけにあった秘境探検もの」で、危険
をかえりみず(?)、ジャングルに突入していった俳優の故・川口浩氏を指します。
ここで書かれたテーマ曲とは、後の文でも書かれていますが、番組で実際に使わ
れたテーマ音楽というより、後に内容を茶化して作られ、ヒット曲となった嘉門達夫
の「ゆけ!ゆけ! 川口浩」でありましょう。
P.34 9行目 ドイツ国際氏名法
の研究
この本を読んでるからといって、教授がドイツに養子にいって姓を変えようと思って
るなんて小ネタではありません。というか、そういうたぐいの本でないような気がし
ています(爆)。
きっとこの本の著者は、囲碁・将棋などの思考型ボードゲームとともに現代日本の
新本格ミステリーが好きで、中井英夫『虚無への供物』が有する告発に慄然として
いるような人に違いありません。少し古いデータですが(汗笑)。
P.47 4行目 まだとってない
〜中をかけめぐる
元ネタは「とらぬ狸の皮算用」。猟師が狸を捕まえることが出来るかどうかまだわ
からないのに、その皮いくらで売れるだろうとか、売ったお金で何を買おうとかなど
と、先走って考えてしまうという意味。たぶん教授の頭の中では、おひねりの山が
たくさん出来すぎ、その重みで自分のほうに崩れ落ちたときの対策まで考えてい
たに違いない(笑)。
P.49 10行目 本って重いのよ。 本好きの人はきっとうんうんとうなずいたことでしょう。確かに重いです(汗)。
私が持ってるのはほとんど文庫本ですが、それでも段ボールにぎっしり詰めるとか
なり重くなります。部屋の模様替えなんて間違ってもしようとは思いません。絶対
に腰が抜けます(爆)。
P.89 6行目 太目木印刷クラブ 「太目木」という名称に何か小ネタめいた雰囲気をかぎ取れるんですが、何も思い
つきませんでした。小ネタでない可能性ももちろんあるんですが、なぜか気になり
ます(苦笑)。
  ※上の追記 ※宮岡はねるさん&文左さん からの情報。
・単に、日本最大手の印刷会社・大日本印刷のもじりじゃないかと〜
・「大日本印刷」の「大日本」に線や点を付け加えたり減らしたりして〜
との情報を頂戴いたしました。
私、何かのマンガで使われたものかと思っておりました(汗)。
まず確実な情報と思われますので、確定小ネタとさせていただきます〜。
P.89 6行目 子ども(ガキ)の使い このフレーズだと、やっぱりお笑いコンビのダウンタウンの番組「ガキの使いやあ
らへんで!」が思い浮かびます。
この番組は、日テレ・読売の放送局同士の微妙な関係なのか、それともスポンサ
ー枠の問題からなのか判りませんが、地元大阪では長い間、放映されていません
でした。今も通常枠の時間帯に放送はされていないはず。
ダウンタウンにおついては、関西ローカル「4時ですよ〜だ」は時間の関係で見る
ことなく、深夜の「月イチ・ダウンタウン」(?)でその面白さを知り、番組を追いかけ
はじめました。
今は懐かしい「紳助のMTVクラブ」で、紳助を評した「SEXっちゅう行為はこの人が
考えだしたんちゃうかいうぐらいのスケベ」という超ハイセンスな(と私は思ってる)ネ
タを、会話の途中で即興で発した松本さんの才能に、度肝ぬかれつつ笑い転げたこ
とは、いまだに忘れられません。
今いちど、笑顔をこぼしてしまうことなく真剣に向き合って漫才する姿を、死ぬまでに
は見たいものであります。
P.93 1行目 代々受け継ぐ この名前を受け継ぐ勇気のある人は古儀さんしかいないと頷きつつも、そのあまり
にも苛酷であろう前途を想像すると、少し涙ぐんでしまいました。身に覚えのある女
性からつけ狙われることのないよう、お気をつけくださいませ(爆)。
P.109 5行目 部長の島本くんと
副部長の村枝くん
「治にいて乱を好む」というクラブの熱血ぶりと、それぞれの名字から想像するに、
恐らく熱血マンガを得意(?)とする島本和彦と村枝賢一が元ネタではないかと思
われますが自信はありません。島本和彦のマンガ『炎の転校生』が代表するよう
な同人誌系熱血ギャグって少し水にあわないのです(汗)。
村枝賢一マンガも未読ですが、少し期待できそうな予感はあるんですが……。
P.148 11行目 植木等のかん高い声 植木等は、昔、一世を風靡したクレイジー・キャッツという実力派ジャズ&コミック
バンドのギター&ボーカルで活躍。
 ♪チョイト一杯のつもりで飲んで(スーダラ節)
 ♪サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ(ドント節)
 ♪俺はこの世で一番無責任と言われた男(無責任一代男)
 ♪一つ山越しゃホンダラダホイホイ(ホンダラ行進曲)
 ♪銭のないやつぁ俺んとこへこい(だまって俺について来い)
これで明るくなれないわけがないっ(笑)!!
P.149 3行目 オバケのQ太郎 マンガ家の藤子不二雄(藤本弘と安孫子素雄の合同ペンネーム)が生み出した
代表キャラといえば今ではドラえもんが一番にあがるでしょうが、私の小さい頃は
この「オバケのQ太郎」が一番にあげられるほど人気があったように記憶していま
す。特にアニメの力が強かったように思います(主題歌が「キュッ、キュッ、キュー。
オ・バ・ケのキュー」ではじまるものでなく「あ・の・ね、キュータローはねー」とアッ
プテンポな第二弾のほう)。
Q太郎以外に、P子ちゃん、O次郎、ドロンパ、U子…。ああ、なつかしい〜(滂沱)
P.161(しおり中表紙) マナーと想像力を持って
行動しましょう
はやみねかおる協力ファンサイト「はやみねかおるの拡がるプラレールの世界」では
お馴染みのこのフレーズですが、実際の作品にまでこのフレーズが使われているこ
との意味は、もっともっと深く受けとめられていいように思っています。
P.162
*バス座席左通路側
浦田満太郎 この読みからは、やはりマンガ家、江口寿史の昔の作品『すすめ !! パイレーツ』の
キャラ、粳寅(うるとら)満太郎が思い出されます。恋人は奈々ちゃん。結婚したら
立派なウルトラ一家になるこのネーミング(わかりますよね?)には笑いました。
満太郎の父親、満次のキャラも良かったです。残念なことに母親の名前を思い出せ
ません。とても悲しい役回りだったように記憶しているんですが。
P.162
*バス座席 全体
*生徒の名前 ここに書きだされた名前のいくつかは、はやみね作品ファンの人の名前が実際に
使用されています。自分の名前をここに見つけた人はきっとビックリしたことであり
ましょう。
でもそのお陰で、真ん中にある注意書き「座席の権利を売り買いするのは、やめま
しょう」の文字がとても説得力あるものに感じられたのは、ここだけの話(爆)。
P.171
*右下
*こぼしたインク跡 このページを見たときは、「ああ、ものすごく上手く処理してるなぁ」と思わずニヤリ
としてしまいました(笑)。これでバナナがおやつに入るのかどうかの謎は、謎とき
をしたはやみねさんの赤い夢の中におさまってしまいましたとさ。ちゃんちゃん(笑)。
P.225 5行目 ウサギとカエルが
すもうをとってる姿
平安時代から鎌倉時代にかけて作成された全4巻の絵巻物で、国宝に指定され
ているものがあります。その名は「鳥獣人物戯画巻」、俗に「鳥獣戯画」と呼ばれ
ているもので、猿・狐・兎・蛙などが人間のように相撲をとったり、川遊びしたり、
弓で遊んでたり、お経を読んでたりして、その「こっけい」なしぐさと絵柄はまさに
国産マンガ第一号とでも呼びたいようなもの(笑)。
書かれた背景やテーマははっきり判っていないとのことですが、風刺めいた表現
もあるようで、そのあたりにもマンガの力を感じとれるように思えます。
P.227 4行目 十一人いる…… 日本の民話を持ち出せば、いつの間にか子どもが一人増えているのに、それが
誰なのかわからないという「ざしきわらし」があげられます。家について福をもたら
すが、家を離れると災いがふりかかるという「ざしきわらし」と同じものかどうかは
不明。昔のマンガ「おやこ刑事」にも、一人増えた「ざしきわらし」を扱った作があ
ったのを思い出します。あの「ざしきわらし」は可愛かったなぁ(笑)。
かたや、このフレーズそのものを取り上げれば、著名な少女マンガ家である萩尾
望都の代表作『11人いる』があげられます。国産SFの名作としても名前があげら
れたりしますが、私自身は読んだくせに内容を忘れてしまってます。ファンの方、
申し訳ありません(汗)。
P.231 4行目 おぜんの上 どうして旅館の朝ごはんってあんなに美味しいのか、またたくさん食べることが
出来るのか、本当に不思議。このメニューなら私の場合、まずみそ汁とつけもの
一口、塩ジャケ半切れで一膳目、残りのみそ汁と塩ジャケに醤油をつけたのりで
二膳目、最後はたまごかけごはんにしてつけものとあわせ、計三膳。これに勝る
幸せってそうそうないかもしれません(爆)。
P.273 7行目 男部屋 正直、モテる男の子には全く縁のない部屋(爆)。この世界には独特の面白さが
確実に存在し、ある種の共通感から絆のふか〜い友情も芽生えやすく、「体験し
ておくことは絶対に損じゃない」と声高に言えるのですが、この発言も一種の「負
け惜しみ」にとられがちなことと、それが決して「的はずれな指摘ではない」ところ
が難点であります(笑)。
本当に面白い部屋だとは思うんですけどね。はりついていた笑顔がドロドロに溶
けた後の表情はきっと能面のごとく無表情でありながらも、皆の肩口には寂しさ
の蒸気が漂い、心のうちは「歪んだ明鏡止水」ともいうべき真に複雑怪奇な悟り
が開かれているという……。何ともいえない面白さです(爆)。
P.312 9行目 JAWS(ジョーズ) 平和な海水浴場を恐怖のどん底におとしいれる人食い鮫との戦いを描いたサス
ペンス映画。監督スティーヴン・スピルバーグ、主演ロイ・シャイダー。この映画
が作られてからもう30年も経つことに驚いてしまいます。当時のポスターもジョ
ーズの恐ろしさがよく表されている印象深いものでした。

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