LETTER ROOM



●どうも浜田です。TT拝領しました。しかし、なんですな。山田のコラムは詳しくまだよんでいませんが、すごいよね。わたしはハードはさっぱりわかりましぇん。最近すっかり海外SFを読んでいないもので、TTは参考になります(とほほ)。インターネットは東京勢も続々加入しているようでそういう時代なのかしら。アンビのページってどんなんですか?
(95/8/18・徳島県小松島市・浜田佳和)
▼アンビのページはまだなくて大矢くん個人のページです。なかなかきれいな所ですから、是非一度覗いてみて下さい。(W)

●せっかくですからTT58号の感想を。
 おお、懐かしや面前罵倒(古いか?)山田さんではありませんか。お元気でしたか?
 しかしこの連載は……濃いですねぇ。「ざべ」の自作機レポートなみのディープさです。各デバイス固有名詞の殆どエクスキューズなしでの連発は頭がクラクラしてきました。連載開始からとばしてますね。ビンボーの耳学問で個々のパーツはおぼろげに見当がつくんですが具体的にどうなってるのかはもう薮の中。それでもなんとなく読ませてしまうのは流石ですけどねぇ。でも、さりげなく(もないか)草上仁の話を挿入するあたりは結構気を使ってるのかもしれない。「天空を求めるもの」では私も草上仁を再認識しました(傑作ですよね)。
 大矢氏のインターネット講座(??)も楽しく読みました。磯氏が「リムネット入会が締切られてしまった」と悔しがってましたが、たしかにプロバイダの名が「ベッコアメ」じゃ美意識に反するかも。山田氏のAT機自作レポとあわせてパソコン関連が2本とはかつての「THATTA」(会費未納で除名されてしまいました)なみ?
 その磯氏の「ゼラズニイ追悼文」はちょっと村上春樹調で泣かせますね。しかし文通の交換書簡をちゃんととってあるあたりは御人柄が……。
 田波氏の「ミステリ日記」には爆笑しつつも考えさせられました。こうして日本の「本格ミステリ」と「SF]のマニアが連還していく図式はなんだかホントになりそうでちょっと恐ろしいものがありますね。「小説すばる」の我孫子武丸の評文と「本格ミステリー宣言U」でのやりとりなんか、かの巽−大森抗争を連想してしまうしなぁ(こちらに関する御意見も聞いて見たい)。しかし「愛が高ずるとひたすら純粋化の道を走ってしまって、活力が失われる」なんて含蓄ありますね。
 今年はセミナー行けなかったので、せめて雰囲気だけでも「徒然日記」で味わわせていただきました。それにしても、今もこんな「幸福な出会い」(岩野さんのこと)があるんですね。久々に心が洗われる思いです。でも「SFマガジンをどうすれば良いかという話になる」というのには溜め息が出ました。毎年やってしまうのね。でも「良」くなる、っていうのはどういうことでしょうか。新たな読者がどんどん入ってくること? それともマニアとして玄人好みの雑誌になること? もし前者なら(塩澤氏はそうだと思うけど)ちょっとキツイ書き方ですが、「宇宙のランデブー4」を本気で面白がれないヒト(私も含めて)にはマスの取逃がしを憂う資格はないんじゃないかと思いますね。ジャンルマニアとエンターティメントを求める一般読者の間には深くて暗い河があるのです。
 中野君の「新宿青酸ガス事件現場撮影」は野球HPでも話題になりました。英樹氏も現場近くにいたとは!! 関係ないけど「刈谷さん拉致事件」の現場は私の通勤経路で田波氏の職場から直線300mくらいのところなんだよな。
 蛸井氏の書き文字もあいかわらずキレイ。ないと寂しくなる連載のひとつです。あいかわらず盛沢山で堪能しました。けーいちクンの「エレキング倶楽部」も楽しみにしてます。新婚××から復帰したらまた続けてください。では、お元気で。大矢、原科両氏にもよろしく。
(95/8/19・東京都調布市・永田文広)
▼山田くんのページへの反響が大きいようです。SFMに関する所は確かにおっしゃる通りですね。(W)

●先日は(12日)はどうも。なかなか楽しい一時でした。蛸井さんの時もそう感じたのだけど、初めてお会いした大矢さんはT.T.の文章から想像していたのとは全然違ってました。もっとごーかいな人かなっと思っていたのですが(ちなみに蛸井さんは熱血少年タイプだと思ってました)。
 さてT.T.58号ですが、一番面白かったのは田波氏の「ミステリ日記」に出てきた「新本格SF」ですね。そうするとあれかな、2005年頃に国書刊行会から幻の傑作海外SFを取り揃えた「世界SF小説全集」みたいなのが出るのかな。「光と闇の創造物」とかが入るといいなあ。
 磯氏の追悼エッセイは、涙なしでは読めませんでした(うそ)。自分が「アンバー」をむさぼり読んだ、高校3年後期(ぼくの高校は二期制だった)の中間考査期間中のことをちょっと懐かしく思い出しました。時期が時期だっただけにかえってのめりこんだのかなあと、今思い返せばそんな気がします。新アンバーは、日本語では読めないんだろうなあ。もっとも"Trumps of Doom"を読んだ限りでは(ただしこれしか読んでない)そんなに期待できそうではなかったけど。それにしてもやっぱり「あの会長の話」はちょっと羨ましいなあ。ずるいよ磯氏(べつにずるかないか)。
 ちなみに追悼企画の連載評論、幻の原稿がついに日の目を見たのですねえ。いやはや、あれから何年過ぎたのかなあ。年を取ったわけだ。
 自分の連載については、読み返してみると文体グチャグチャですね。情けない。何年も文章らしい文章を書いていなかったせいだろうけど、自己批判して今後はもっと努力させていただきます。
(95/8/20・名古屋市名東区・山田 卓)
▼はあ、まあ、よろしく。(W)

●『ハイペリオン』も夏の暑さとともに去っていったし、その後読んだテリー・ビッスン『赤い惑星への航海』は、話がサクサク進みすぎてあまりにも物足りない。う゛ーむ。ラッカーもところどころしか読んでないし、神林の再刊も、あの「言葉」がどうどうめぐりな感じがつらくて読めない。ということで、TTやSFMのレビュウを楽しみにしております。りっぱな読書の指針!!(よいしょっと)
 ところで、あちこちで見かける何とか(computer)に何とかをのっけて何とかが何とかになって何とかだ〜という文! あれが今になくなる日が来る!! と思っているのは私だけかしら。
(95/9/28・広島県呉市・津田裕子)
▼うーむ、これはひょっとして(ひょっとしなくても)山田くんの頁のことですね。まあ、しばらくは我慢しておつきあい願います。(W)



編集後記

●いやあ、すっかり遅れてしまい申し訳ない。TT最新号をお届けします。徒然日記にも書いたとおり、今回から経費削減のため、色上質にレーザープリンタの出力です。ただし一部完成原稿で届いたところは昔ながらの手差しコピーで印刷しました。通常の印刷代が1部180円ぐらい(16頁、100部)、今回は12頁で紙代一部10円×6枚+トナー代4円×12円=108円てなところ。16頁で計算すると144円だから、4、50円の節約にはなってますね。でも設備投資費5万円を回収するにはTTを10回発行しなければなりません。後3年弱として、おそらくその頃にはカラーレーザープリンタが同じ値段で買えるようになっていることでしょう。何はともあれTTは後10号は出る予定ということで読者の皆様はご安心下さい。
●さて、今回は頁数が少ないので次号は原稿がたくさん届くことを期待します。締め切りは1月末。2月発行を目標としますので、よろしく。なお、ディレーニイの評論翻訳は今回休載です。それでは、また。(W)



●TORANU TあNUKI 59号(180〜184号)
●1995年12月15日発行
●発行:アンビヴァレンス
●編集:渡辺 英樹 yu4h-wtnb@asahi-net.or.jp



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