いまや、娘や息子と共演を果たす、一家揃っての役者ぶり。寺島しのぶは若手の演技派、菊之助は美形の歌舞伎役者。前途洋々である
緋牡丹の竜さんの時代の純子さんの美しさといったら!当時、まだ20代であったが、ストイックな色気が画面から滲み出ていた。きりっとした眼差し、襟足の後れ毛、すらっと立つ立ち姿。なにもかも、今の女優さんからは感じられない美である。「お竜参上」で、雪の橋の上で文太さんに蜜柑を渡すシーン、これがまたたまらないくらい美しい
若い頃に語り継がれる代表作があり、夫、子供たちとともに芸の道を精進する。ある意味、女として幸せな人生である。…それにしても、本当に「不幸のズンドコ」と言ったのだろうか…(笑)
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