タイトル 元禄繚乱
放映年 1999年
放映話数 全49話
舟橋聖一の「新・忠臣蔵」を原作とし、飄々とした内蔵助を中村勘九郎(現、勘三郎)が演じた大河ドラマ38作目。切れちゃった犬公方、五代将軍綱吉をショーケンが怪演。

出演:中村勘九郎、東山紀之、石坂浩二、吉田栄作、萩原健一、村上弘明、宮沢りえほか

ぽちゃっとした中に風格漂う勘九郎さんの内蔵助。女好きだが、どこか憎めないキャラは風貌で得してるかも

 忠臣蔵、好きである。なんだか、血が騒ぐ。時代劇専門チャンネルにて、本放送以来の「元禄繚乱」を堪能中。早めのお昼を食べながらの鑑賞が多いかな。2月には討ち入りがあるのだが、今から楽しみである
 最初の頃は、やたらとぶっ飛んでいる犬公方、ショーケンと、神経質でいつもカリカリしてる東山くんの演技が目に付く(笑)東山君の内匠頭、突然切れて刃傷沙汰しそうなタイプだもん。阿久里@りえちゃんも苦労してたもんねえ。内蔵助なんか汚らわしいものあつかいだったし。そういえば、本作にはタッキーが吉良義周役、今井翼くんが矢頭右衛門七役で登場。タッキー&翼はここで誕生していたのかしら。赤坂くんも長矩役で出ているし、ジャニーズはこの頃から大河を席巻していたのね
 本作でお気に入りのキャラは、吉田忠左衛門役の山本学さん。里見教授の実直ぶりがそのまま老齢になったような山本さんがぴったり。また、岡野金右衛門役で、葛山信吾さんを初めて観たのもこの番組。なんて、丁髷が似あうんだ!と感動した美男ぶりだった。女性陣では、愛妾おまさ役の南果歩さんがよかった。明るくって、立場をわきまえた、素敵な女。内蔵助はおまさの他にも、妻りく、愛妾お軽と女関係は派手。だが、どの女性とも真実、いい関係が築けており、別れ際も奇麗。男の甲斐性というものなのだろう(←なんて書くと、ある思想の方々からはけしからんとおしかりを受けそうだが…)
 時は元禄十五年、十二月十四日…雪の中を義士は行く(史実は雪ではなかったそうだが)。いまの時代、失ってしまったような忠義や大義。自分のためでなく、人のために滅する気持ち…だが、忠臣蔵を見てじ〜んとくる人がいる間は、まだまだ捨てたもんじゃないと、こっそり思ってるんだけどね(2006.1.25)