〈帯のコピー〉
〈私たち裁判官がこの「奇妙な」本を出版する動機は、日本の司法の体質を、
日本社会の転換期の今なんとか変えたいという一点にある。
正直言って、(中略)閉鎖的な体質は、司法やそれを構成する裁判官の体質として現に存在している。
別に内部告発をしようと思っているわけではないが、
裁判官が本音で社会に対して発言している場面は滅多にないであろう。(中略)
ごく当たり前のことなのだが、裁判官は決して特別な人達ではない。
家族や生活のことで、人並みに泣いたり笑ったりする。
仕事が忙しすぎるとか、自分に対する処遇が十分でないとかの愚痴を言い、
赤提灯で役付裁判官の悪口を言ってくだを巻くのは世のサラリーマンと全く同じである。〉
(「まえがき」より)
〈書評〉
1999(c)Y.Hotta